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  • 『RF28-70mm F2.8 IS STM』発売
    キヤノンEOS RFレンズの新たなスタンダードズームレンズ





キヤノンがRFレンズの新製品『RF28-70mm F2.8 IS STM』を9月27日から販売開始しました。開放F値F2.8通しのレンズといえば、カメラファンにとっては魅力的な製品のひとつですが、高価でサイズが大きいイメージがあります。しかし、この製品は重さ約495g、全長92.2mmと軽量コンパクト。価格もキヤノンオンラインショップで18万8100円と、軽量、コンパクト、そして手頃な価格の三拍子が揃ったレンズ。このエポックメイキングなレンズを触りたいと思い早速取材に行ってきました。

 

 



写真手前のレンズが新製品『RF28-70mm F2.8 IS STM』。奥の通称“大三元”F2.8通し標準ズームレンズ『RF24-70mm F2.8 L IS USM』に比べてかなりコンパクトなのが分かる。


 

実機を触ってみた感想としては、軽く、収納時のサイズが非常に小さいことが印象的でした。では性能はどうかというと、AFもキビキビと動くので、ポートレートなどで使用する際にAFの遅さを感じることはなさそうです。新レンズはサイス、価格などがバランスよいのがポイントだが、レンズの大きさや価格などを度外視してAFのスピードや最高の性能を求める方には、Lレンズの『RF24-70mm F2.8 L IS USM』やF2通しの『RF28-70mm F2 L USM』を使用することをおすすめします。



 


 


『RF28-70mm F2.8 IS STM』(写真左)は、キットレンズとしても販売される『RF24-105 mm F4-7.1 IS STM』(写真右)とサイズ感がほぼ同じでF2.8を実現している。

上から見たのがコチラ。写真左『RF28-70mm F2.8 IS STM』のほうがF2.8通しなのでレンズが大きいのがわかる。フィルター径はどちらも同じφ67mm。


写真は『RF28-70mm F2.8 IS STM』をEOS R6 MarkIIに装着したところ。沈胴式を採用しているのでテレ側(70mm)だと全長46.7mm伸びて138.9mmとなる。







標準ズームレンズ4本を比較として並べてみました。左から『RF28-70mm F2.8 IS STM』、『RF24-105mmF4 L IS USM』、『RF24-70mm F2.8 L IS USM』、『28-70mm F2 L USM』。



ちなみに、この『RF28-70mm F2.8 IS STM』はF2.8通しズームレンズとして初めて、赤いラインの入ったL(Luxury)レンズではないレンズです。それでも性能はLレンズである『RF24-105mm F4 L IS USM』と同等以上の画質を有しているとのこと。レンズ構成としては、これまでLレンズにしか採用されてこなかったUDレンズ2枚を採用し、ガラスモールド非球面レンズ2枚を効果的に配置した12群15枚となっています。



■仕様

RF28-75mm F2.8 IS STM

焦点距離:28-75mm

最小絞り: F22

レンズ構成:1215

絞り羽根: 9

最短撮影距離:AF時:0.27m28mm時)、MF0.24m28mm時)

最大撮影倍率:AF時:0.24倍(70mm時)、MF0.2470mm時)

フィルター径: φ67mm

最大径×長さ:約φ76.5mm×92.2mm(収納時)、112.4mm28mm時)、138.9mm70mm時)

質量:約495g

マウント:キヤノンRFマウント

価格:オープンプライス(キヤノンオンラインショップ価格188100/税込)

発売日:2024927

 

公式HP

https://personal.canon.jp/product/camera/rf/rf28-70-f28

 




新型『SELPHY QX20』のボディカラーはホワイトとグレーの2色を用意。

ミニフォトプリンターも熱い

新型『SELPHY QX20』が登場

 

『RF28-70mm F2.8 IS STM』と同時に発表されたのが、今年で20周年となるコンパクトプリンター「SELPHY(セルフィ―)」の新製品『SELPHY QX20』。スマートフォン専用ミニフォトプリンターでバッテリーを内蔵しているので、いつでもどこでもお手軽にプリントが楽しめる。今回のモデルでは従来のスクエアフォーマットだけでなくカードサイズのフォーマット、さらにフチ無し印刷にも対応できるようになった。それに加えて、充電時間の短縮や印刷時間のスピードアップを実現している。

 


 


 


スマートフォンと『SELPHY QX20』の接続設定は本体のカバー裏のQRコードを読み込めば簡単に設定ができる。
プリント用紙はカードサイズとスクエアフォーマットの両方に対応可能。写真左が『SELPHY QX20』、写真右『SELPHY SQUARE QX10』。
SELPHYシリーズの印刷は昇華型熱転写方式で、写真は使用後カートリッジを引き出したところ。3色のインクでプリントされているのがわかる。





 



 


 


現行機種の『iNSPiC PV-223』ではカードサイズでフチ無しのプリントができる。


スクエアシールをプリントできる『SELPHY SQUARE QX10』はフチありのみ印刷可能。


カードサイズとスクエアフォーマットをフチありなしでプリントできるのは『SELPHY QX20』だけ。









 

■仕様

SELPHY QX20

印刷方式:昇華型熱転写方式(オーバーコート付)

印刷解像度/階調数:287×287dpi256階調/色

印刷速度:約40秒/枚

電源:充電式リチウムイオン電池(内蔵)

バッテリー印刷可能枚数(フル充電時):約20

バッテリー充電時間:約80

本体サイズ(縦×横×高さ):約145.8×約102.2×約32.9mm

質量:約455g(インクカセット・用紙を除く)

 

公式HP

https://personal.canon.jp/product/printer/miniphotoprinter/lineup/qx20

  

 

 

Text:SATO TAKESHI