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【超初心者向け】編集・山ちゃんと一緒にゆく 認定作品までの道!
【1】一眼レフ、ミラーレスカメラの違いって!?
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【図1】一眼レフカメラの仕組み/その1
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カメラの世界は専門用語がやたらと多いし、カタログ見ても正直よくわからない……。かといって他人に聞くのも……。
なによりカメラはお金がかかる(涙)。無駄な出費をおさえるためにも、いろいろ知っておければなぁ……という、ワタシ、山ちゃんを含めたカメラビギナーの方々へおくる、あれはなんだ!? 的な“基本のはなし”を、色々なサイトを見たり、人に聞いたり、店頭で確認したり、実際撮ったりと、地道に調べてお伝えしていくこの企画、題して『編集・山ちゃんと一緒にゆく 認定作品までの道!』
そ、そこから!? と、知る人からすれば卒倒されそうな、初歩的な内容だらけかと思いますが、それすら判らないビギナーやこれからカメラを始めたい方はきっとワンサカいるはず。せっかく手に入れた(手に入れようとしている)カメラがタンスの肥やしにならないよう、少しでもおチカラになれば嬉しいです♪
で、1回目は「一眼レフカメラ」と「ミラーレスカメラ」の違いについて。
レンズ交換型カメラに挑戦しよう! と思ったとき、ウェブや店頭、カタログで真っ先にぶち当たる『一眼レフカメラ』と『ミラーレスカメラ』。どっちもレンズはひとつだから一眼でしょ? と思って当然ですが、両者は別モノです。
仮に2台を目の前に出され、どっちが『一眼レフ』で、どっちが『ミラーレス』? と聞かれても、ワタシを含め、カメラビギナーさんには同じにしか見えないはず。
両者の違いを調べてみると……ふむふむ。これは構造を知ると手っ取り早いなと判断。ワタシもこれを見て、なるほどそーいうことかと思いましたので簡単に図にしてみました。
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【図1】を見ると判るかと思いますが『一眼レフカメラ』は、「レフ」と呼ばれるミラー(鏡)が本体(カメラ業界では“ほんたい”ではなく、“ボディ”と呼ぶそうです)内にあり、レンズから取り込んだ光をミラーで受け、ホップ、ステップ、ジャンプしたものが“ファインダー”と呼ぶ覗き口から見える仕組み。
つまり、対象物を単純に“鏡に映しているだけ”という状態。
シャッターを切ると、【図2】のように、1番目のミラーが持ち上がり(つまりミラーに被写体が映らない状態)、奥にあるイメージセンサーと呼ぶデジカメの心臓部に光がダイレクトに照射され、情報がデジタル化される構造です。つまり、シャッターを切る前はデジタル“変換前”で、切った後は“変換後”ということ。
一方の『ミラーレス』【図3】は、そのミラーがそもそも存在しません。“レス”とは“なし”ということ。(シャッターを切る、切らないに関わらず)つねにイメージセンサーに光が直撃しており、イメージセンサーで拾った情報をデジタル化したものをファインダーや液晶モニターで確認する構造。つねに“変換後”という状態。
……ということは、つまり『一眼レフ』も『ミラーレス』も最終的な情報の取り込み方は同じってこと。むしろ『一眼レフ』のほうが余計なステップを踏んでいるカンジですね。
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【図2】一眼レフカメラの仕組み/その2
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【図3】ミラーレスカメラの仕組み
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いろいろ調べてみたところ、『ミラ−レス』は鏡類がないことで構造がスリムにできるため、『一眼レフ』に比べて軽くコンパクトとなる傾向があり、持ち運びも有利とされています(・・・といってもはじめて一眼デジカメを手に取った人にとっては、それでも充分重いと感じるかと思いますけど)。
デジカメで実際に写す写真は、(レンズを除き)搭載するイメージセンサーにも左右されるため、『一眼レフ』『ミラーレス』のどちらがいいという話ではないらしいです。
……となると、大きく、重い『一眼レフ』はいらないよね!? と思えそうですが、『一眼レフ』は直接対象物を捕らえる“鏡”のため、ライブ感が違い、スポーツや鳥など、“動きの速いもの”を撮影する際に有利なんだとか。
『ミラーレス』は変換されたものをファインダーで確認しシャッターを切るため、(極論いえば)ごく僅かなタイムラグがあるなど、動きが速いものに対して不利らしい(といっても、素人がその差を感じるかは微妙ですけど。動きものにも強いんです!と謳うミラーレスも、かなりの数、売ってますし……)。
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また『ミラーレス』は液晶モニターだけでなく、ファインダーに映る映像再現すべてに電力を消費しており、バッテリー消費が断然早い。『一眼レフ』は液晶モニターをオフにすれば、ファインダーを覗くだけでは(鏡を見ているだけなので)電力消費は少ないとのこと。ワタシが使っているSONYのα6400もバッテリーがの減りが早い気がしていたのですが、まさにこれが理由なのかと納得した次第です。モデルによってはコンパクトゆえ、搭載バッテリーがそもそも小さいことも一因のようです。
『ミラーレス』ならではのいい点は、ファインダーを覗いた状態がそのまま写真として撮れること。明るさなどを、自分好みに調整した場合、その調整後の状態がファインダー内に映りそれを確認したうえで撮影できます。また、『ミラーレス』のファインダー内に映る映像は、液晶モニターと同じで、液晶を見ながらの撮影も可能。一方『一眼レフ』は鏡。そのため、個別で調整した情報は(シャッターを切る前にファインダーを覗いても)反映されません……。
つまり実際に写すまでは、理想通りに撮れているかどうかが判らない。『ミラーレス』が初心者の方にも(一眼レフカメラに比べれば)比較的扱いやすいと言われる点は、そこにもあるんですね。勉強になりました。