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【編集長の戯言】スゴい写真と素敵な写真
その違いを貴方ならどう考えますか?
スゴい写真と素敵な写真
あなたの写真は「スゴい」写真と「素敵な」写真、どちらですか?
今日書くことも、あくまで僕の「私見」であって誰にとってもの「正解」ではもちろんないです。
人によって感じることは違うだろうからサラッと読んでくださいね。
「スゴい」写真と「素敵な」写真の違いを、あなたは考えたことがありますか?
僕は、写真は「スゴい」よりも「素敵」を目標にして撮るべきと思っています。
何にでも「すごい」って感想あるよね。
例えば、スカートで考えるなら。
膝丈のスカートがあるとします。それを膝上5センチまで上げてみたら。
あ、ミニスカートっぽくて可愛いね。ってなるのでは。
股下5センチになると、可愛いを通り越して「スゴい」に印象が変わってしまうかも。
見る人によってはセクシーで可愛い……なのかもしれない。でも、ね。笑
股上5センチになったら? それはもうちょっとなんか違うと思うんです。
「スゴい」という言葉が当てはまる。だけど、ね?笑
それに対して何か感情があるとしたら、それは驚きでしかないです。
「スゴい」っていうのは多くの場合、驚きを表していませんか?(もちろん例外はあると思います)
それは、感情や思いではなく、ただただ「スゴい」のだと。
形容出来ないほど、言葉をなくすほど素晴らしくて「凄い」ではない、もはやビックリでしかない「スゴい」。
対して「素敵」には、カッコいい、可愛い、綺麗、などいろいろな思いが含まれ、結果、だから「素敵」へと繋がると思いませんか。
派手な演出をしたり、行き過ぎたり凝りすぎた仕掛けをしてみたり、モデルにやり過ぎなポーズを取らせたり、
そういった写真は見た瞬間、確かに驚きはあると思うんです。
そして口に出るのでは?
「スゴいなぁ……」って。「スゴーい」ってね。
でもそれは、ほんとそれだけだよね。
極端であるがためにバランスが悪くなり、品もない。インパクトだけを追求した「センスの悪い」作品に仕上がる。
それを前にして何かを思うことは難しい。
物事には丁度良いバランスというものがあって、その頃合いを見極められるのが、センスだと僕は思います。
人が見て、感じて、心を揺さぶられたり心にしみたり。そんな写真はいろいろな要素がバランス良く入り混じり、調和しているはず。
もちろん見てもらいたい層、つまりはターゲットによってその要素のバランスは違えど、
どの層をターゲットにしても、丁度良い頃合いというものは確かに存在するはずですよね。
写真には「写す側の好みや人間性が出る」と前に話しました。
その人の持っているセンス。
そこにはその人が今まで何を見て、何に影響を受け、どんな人生を送ってきたかが大きく起因すると思うのです。
それらそのものがその人のバランス感覚、つまりはセンスを培ってきたもの。
と、思うのです。
うわぁ…という驚きでしかない「凄い」ではない「スゴい」を、好んで選んでしまうセンスを良しとするか否か。
さて。
あなたは「スゴい」写真と「素敵な」写真、どう考えますか?