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【PASHA STYLE注目のフォトグラファー紹介:mokkun】
あなたの作品制作へのヒントが隠れている至極の名言! -
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5月から始まった『PASHA STYLE RANKING』。
認定作品の横にあるイイネ機能を利用した、ランキングコーナーです。
前回記事では多くの作品が認定されているPASHASTYLEアンバサダーの小澤良治さんに取材を行い、作品制作への参考になるようなお話をたっぷりとお聞きしました。今回、これまでに106の作品が認定されている(2020年9月6日現在)mokkunさんにご登場いただき、その作品制作へのこだわりなどをばっちりお聞きしました。
作品がなかなか認定されない! どうしたら認定されるの? と思っている方はぜひ参考にしてください!
Q&A方式で行ったアンケートの合間にはmokkunさんの作品も多数掲載いたしますので、そちらもあわせてお楽しみください!
それでは早速お願いします!
① ハンドルを含めお名前を教えてください。
ハイサイ!沖縄でフォトグラファーとして活動していますmokkun です!
よろしくお願いします!PASHA STYLE Ambassadorページ/https://pasha.style/article/1187
PASHA STYLE 会員ページ/https://pasha.style/member/users/533
twitter/https://mobile.twitter.com/Mokkun_Laulea
instagram/https://www.instagram.com/film_art_laulea
YouTube/https://www.youtube.com/channel/UCYNmErosfHkRUGFMzKOzR1A
② お仕事は何をされていますか?沖縄でロケーションフォトや企業PRのスチール&ムービー空撮等の仕事をしております。副収入ではYoutubeチャンネル「カメラのもっくん」での広告・企業案件収入があったりします!
③ 月、何日ぐらいポートレート撮影していますか?
仕事の撮影を含めるとほぼ毎日撮影しております。
④ 機材は何を使っていますか?
ソニー A7RIV/ソニー A7III/Fujifilm X-T4/Mavic2Pro
⑤ カメラ歴はどれくらいでしょうか?
カメラ歴は3年、風景1年→ポートレート2年の流れです。初めのころは歴が浅い分、死ぬほどシャッターを切り、半年でcanonのkissを一機潰しました(笑)。
⑥ 撮影を始めたきっかけは?
元々は会社員をしながら夜はクラブDJをしていたのですが音楽の道を卒業した際に、何かそれに変わる表現のツールが欲しくてカメラを始めてみました。音楽もそうですが、芸術をお金にするって華やかに見えますが凄く地道で厳しく、険しい道のりなんですよね……芸術の世界には明確な評価基準などなく曖昧な要素も多いです。「写真」に関しても、陰での継続努力や見えない苦悩、良い意味での地味さが僕には凄く心地よく、ストンと「写真」と言う存在が自分に心に落ちてきた感覚を今でも覚えています。
⑦ 好きなレンズは何mmですか?
どの焦点距離も好きなのですが最近はSIGMA 35mm F1.2 DG DN Artにハマってます。35mmって万能な分、強い一枚を撮ろうとしたときに様々な工夫や思考が必要になってくるので、僕にとっては非常に味わい深い焦点距離で大好きな一本です! 他には50mmや中望遠は105mm F1.4を使用することが多いです!
⑧ いまいちばん欲しいレンズは?
ソニー FE135mm F1.8 GMは使ってみたいですね! 所有している人の話を聞くと皆さん必ずNo.1の一本にあげてきます。
⑨ 展示をやりたい希望はありますか
毎年グループ展は参加しているのですが個展はまだしたことないのでやりたい気持ちはあります。
⑩ 1回の撮影でどれぐらいお金使いますか?
僕の場合、沖縄のロケーションが舞台であることがほとんどなので、お金はそこまで使わないです。
⑪ 1回の撮影で何枚ぐらい撮りますか?
大体150~200枚程度です。人間の集中力は15分が限界なので(モデルさんも)15分1〜3セットで区切ったりします。
⑫ その中で当たりは何枚ですか?
本当の当たりは3~5枚くらいです。10点中7、8点のカットは、30~50枚残る感じでモデルさんにはお渡ししてます!
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⑬ レタッチはしますか?
LightroomでRAW現像して仕上げております。
⑭ モデルを選ぶ基準はありますか?
互いに撮影のたびに新しい自分を出す努力、継続的に切磋琢磨出来る関係作りを大切にしております。(なのでキレイなだけでなく同じ熱量で作品撮り出来る人、瞳の奥に眠る内なる感情に魅力を感じる人)を選んでいます。
⑮ どのぐらいのペースでPASHA STYLEへ投稿しますか?
撮影した際には都度投稿するようにしております。1日に3枚投稿できますので、大体3日に1回は投稿しているので週に9枚投稿していることになりますかね!
⑯ ほかのコンテストなどにも応募していますか?
写真のコンテストは2018年、2019年には応募したりしていました。ある程度の写真の受賞実績は残したこともあり、今年、2020年は映像の方のコンテストに応募し、そちらも無事結果を残すことができました(スムーズに行きすぎたせいか、その後車の窓ガラスが走行中に割れるなど謎の事件が多発し少し怖くなりました(笑))。
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⑰ カメラ以外で好きなものはありますか?
シュノーケリングが好きでよく海に泳ぎにいきます。海亀をGOPROとMAVICで空撮するのが好きで一人で少年のように遊んでいます(外目に見たら謎い人.……?(笑))。
⑱ 月いくらぐらいカメラにお金を使っていますか?
Youtubeで写真系のチャンネルをしていることもあり月に7万〜15万円くらいは気づくと……カメラやレンズを購入した月は……30~70万……トホホ。周りが僕より買い方凄いので、自分では健全であると感覚が麻痺していくのが沼の恐ろしいところです。この気持ちはわかる人も多いのでは?
⑲ ストリート撮影で気にすることは?
一番は光、次に背景整理、あとは他者に迷惑のかからない撮影マナーを心がけています!
⑳ 普段のカメラの設定は?
Mモードで撮影しています。撮って出しにこだわっているわけでないですが、現場でできるだけ完成形に近づける努力をしています。後処理が楽になりますので最終的には自身を助けてくれると思っています!
㉑ PGとRAWどちらで撮影していますか?
JPGとRAW、いずれも記録するようにしております。特に富士フイルム製のカメラを使う際には、フィルムシミュレーションを当てたJPEGデータが大好きで、必ずJPEGも記録しています。なんなら富士フイルムのカメラに関してはJPEGを現像することもあります。あの色は自分では出せないので.……なので、両形式で記録するスタイルです。どちらのよさも理解し使い分けるのが理想的ですよね!
㉒ モデルさんを撮る時に一番気を遣っていることはなんですか?
モデルさんを撮る際には自分の色に染めるばかりでなく、相手の持つ魅力を尊重し、うまく調和していくよう、掛け算的なイメージを意識して撮影しています。なので、尊敬や信頼関係で成り立つモデルさんと撮影することが多いです。その理由で、僕はよく同じモデルさんを撮り続けることが多いです。PASHA STYLEの認定作品中だと、モデルのKAちゃんとの撮影が多いです。
㉓ PASHA STYLEを知ったきっかけは何ですか?
実は、沖縄はヤギパーティーというものがあるのですが、その昔ヤギパーティーでPASHA STYLEに写真を投稿しているカメラマンさんがいて話題となり、教えてもらいました。つまり初認定作品の投稿はヤギパ中に投稿した一枚なんです。初認定の瞬間は凄く嬉しかったです!(まだアマチュアカメラマンでした)。ちなみに、認定100を達成したら仲間がまたヤギパを開催してくれる様です(笑)。
㉔ 認定を獲るためにほかのコンテストと変えていることは何かありますか?
特に認定やコンテストのために作品は撮っていないので、あくまで自分とモデルさんが納得し撮りたい表現に注力できるように心掛けています。その延長線上でコンテストに入賞したり作品が認定されて認められると凄く光栄で感慨深いものがあります。何よりモデルさんも喜んでくださるので凄く嬉しいです。
㉕ 好きなフォトグラファーはいますか?
ooxoさん好きです! 自分には撮れない強い写真で、数年後に見ても色褪せないような味わい深さがあると思っています。僕も自分の個性を貫き、数年後も感動を与えることのできるような写真を残したいです!
㉖ 好きな撮影スタイルは?
沖縄のロケーションを生かした撮影で自然光・日中シンクロでの撮影が大好きです!
㉗ 自分のカメラの好きなところはどこですか?
ソニー α7R Ⅳがメイン機なのですが6100万画素をAPS-Cクロップモードで使用しても2620万画素残るんですよね。これが何を意味するかと言うと、レンズ資産がさらに幸せなことになります。例えば 24-70 mm F2.8のレンズであれば、24-105mm F2.8の幅で使えることになります。単焦点だとソニーは×1.5倍と2つの焦点距離で使用することが可能になりますね(まさに神機能!)。高画素が欲しくて購入したというより、このAPS-Cクロップモードを活かしたレンズ運用に惹かれ、このカメラをメイン機に迎え入れました。
㉘ いま、気になるフォトグラファーは誰ですか?
小澤良治さん! まだSNS上での絡みだけなんですが写真も含め人柄が好きで早くお会いしてみたいです! PASHA STYLEさんきっかけでお話しするようになったので、写真を通して繋がる場を提供して下さるメディアの魅力だなとも再確認。特に僕みたいに地方で活動していると、東京のフォトグラファーの皆様に認知してもらい、絡んでいただけることってあまりないですから。おかげで楽しくフォトライフ過ごさせていただいております!
㉙ いま、気になるモデルは誰ですか?
沢山素敵な人がいすぎて……普段沖縄が拠点なので、基本他県のモデルさんを撮る機会が0に等しいんです。実は……冬の1カ月など期間を決めて東京に渡り、東京のモデルさんと作品撮りやその他、色々活動してみたいなと考えています!
㉚ ポートレートをはじめた理由はなんでしょうか?
最初は沖縄の風景を撮っていました。次第に風景の中に人物を入れることにストーリーを感じる様になり徐々にポートレートに移行し、今ではその魅力にどっぷりです!
㉛ ポートレートの好きなところと苦手なところは?
どれだけスキルを磨いても決して一人では成り立たない所が好きです! 自分色に染める撮影ばかりしていた時期もあったのですが、今はモデルさんの内なる魅力を最大限に引き出しつつ、最後に自分のエッセンスを添えてあげられるような優しさと余裕を持つことを意識して撮影しています。今はシンプルに、ポートレートの向こう側に、秘めた内なる感情を感じていただける様な写真を目指しています。
㉜ これからやりたい撮影は? または、これからPASHA STYLEでやりたいことは?
いまはとにかくシンプルに撮りたいんです(作り込みたい時期もあり、波があります)。例えば日の丸構図の背景全ボケの写真。これが僕は一番難しく究極だと思っています。背景情報が全ボケで1割だとしたら、残る情報は被写体が9割。少しでもモデルさんの魅力が引き出せていなかったり、撮り手のアラが出ていたりすると誤魔化しが効きません。さらに瞳の奥にあるモデルさんの内面まで写し出せたら最高ですね。背景整理や構図力で魅せるのが比較的得意な僕にとってはその武器をいったん捨てるアプローチになるので、ある意味挑戦だったりもします。
㉝ 最後にポートレートへの想いと、今後PASHA STYLEで実現したいことを教えてください。
ポートレートって奥深く本当に面白いです。一人ひとり、自身が考えるポートレートは異なると思いますが、だからこそその魅力に取り憑かれるのかもしれませんね。このアンケートを書いている最中に「写真」撮りたくなってきました! 僕もまだまだ未熟なもので、精進していけるよう頑張ります! PASHA STYLEでやりたいこととしては、僕は地方に住んでいるので直接的に関わることが難しいのですが、最近はオンラインを駆使したサロンも活発ですよね。先日沖縄からオンラインでPASHA STYLEのPhotoshop講座に参加してみましたが、凄くよかったです。凄い時代になったなと。PASHA STYLEさんもYoutubeチャンネルを開設されているので、今後何か一緒にできることがあれば嬉しいですね!
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mokkunさんのポートレートにかける熱い思いがビシビシと伝わってくる、臨場感にあふれたご回答、ありがとうございます。
ビーチロケや独特の衣装といった、沖縄というロケーションを存分に生かした作品が特徴的なmokkunさん。しかしそれだけにとどまらず、アンケート中にもあるように、モデルの内面をしっかり見つめて、引き出そうとする強い力を感じさせる作品からは、地域性という色付けとは別の、mokkunさんならではのベクトルを感じさせる、素晴らしい作品の数々です。
みなさんにもmokkunさんの言葉から、確実に何かを得たことでしょう。
達人の意見を素直に取り入れるのは上達への早道でもあります。
ぜひ参考にしてください!取材協力:mokkun
text:TAKAHATAKE YASUHARU
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