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  • Sonyの技術全部盛り「α1」PASHA STYLE的所見
    PASHA STYLE Ambassador MOKKUN



 

photographer 

MOKKUN 

  

■プロフィール
沖縄を拠点に写真・映像とマルチに活躍。 
Sony World Photography Awards2018日本部門6位/東京フォトサロン 全東京写真連盟最優秀賞/日本写真作家賞/国際観光映像祭2020日本部門 最優秀賞/Central Photo Contest 2018 2019入賞/Pictorico Photo Contest 2018入賞/ Okinawa41審査員特別賞/沖縄芸術文化祭奨励賞

 

世間の期待を一身に受け、とうとう発表となったSonyの新製品「α1」
Sonyの持つ技術を全て注入し産まれたこのフラッグシップをPASHA STYLEは
クリエーターの目線を借りて、まずは発表をみた正直な感想を紹介する!



Sony a1という革新的なフラッグシップ機の発表に心がときめいた!




35mmフルサイズ有効約5010万画素のメモリー内蔵積層型CMOSセンサーEXMOR RSを搭載するα9シリーズのスピードにα7Rシリーズの高解像、α7Sシリーズのハイダイナミックレンジが高次元でバランス化され追加された夢のようなカメラである。

ざっくりな印象、ベースはα9IIで高画素、AF性能向上、動画性能が格段にアップみたいなイメージでしょうか?


このカメラに撮れないものなどあるのか?というぐらい完成度が高い。(店頭予想価格税込約90万円前後と値段も高いが……)

 

 

1.特に目を引くのが連写性能。

α9シリーズの電子シャッター約20コマ/秒を上回る30コマ/秒のブラックアウトフリー連写が可能という点。

感覚的には動画を30fpsで撮影していると想像するとその凄さがわかると思う。

特に動きが激しいスポーツなどを撮影するには凄く魅力的な進化だと思う。(なおかつアンチディストレーションシャッター)


2.次にSonyの真骨頂であるAFについて

AF/AE演算はこれまでの2倍である120回/秒。

α9シリーズは60/秒α9IIと比べてAF/AE追従精度が30%も越えてくる。

AFエリアは位相差759点 コントラスト425点で画面内の92%をカバー。さらにはリアルタイム瞳AFは鳥の瞳にまで自動検出ときた..まだまだ進化するのかと驚かされる。



 

 

3.動画性能について

8k 30p 4:2:0、4k120p/60p 4:2:2 10bitに対応してきたわけだが、特に8k収録の際に懸念される熱問題も放熱効果を持つ設計が施されている。

それだけでなく連続約30分の収録も可能だ。ただこの点に関しては驚くべき進化であるがそれに耐えうる編集環境が必要であると想定される。

現に撲の編集環境ではα7SIIIで4K 120p 10bitのデータを扱うだけでもワークスペースで苦しい動きを見せている。

(メモリもグラフィックボードもカスタムしアップグレードしているmacbook pro)


加えて僕も使用しているがTOUGHのCF EXPRESS TYPE Aあたりのカードがマストになってくるかもしれない。(160Gで約4万4000円くらい)

よって、多くの人がオーバースペックになる可能性が高いのも事実であり、どこまでこのお化けスペックを必要とするかが鍵になってくると思う。

ボディの価格もモンスター級だが、周辺の環境も考えるとそれだけでは終わらないことも頭に入れておきたい。


また、中間色の色表現をアップさせ、ハイライトの描写は被写体をより美しく自然に際立たせてくれるルックである「S-CINETONE」が搭載されているのが凄く羨ましい。

肌の色をシネマティックに美しく表現出来るのはポートレーターにとっては魅力でしかない。


個人的にはVLOGを意識したトレンド的にバリアングルで来る予想もあったのだが、背面モニターはチルト式の144万ドット液晶を採用。

こちらは好みが分かれそうなポイントである。(個人的感覚では近年ビデオメインの方にはバリアングルが好まれることが多い)

ちなみにEVFはα7SIIIと同等の約944万ドット。ファインダー倍率0.9倍。世界初240fps駆動に対応である。


画像処理エンジンはBIONZ XRで5軸 5.5段分のボディ内手振れ補正。

さらにα7SIIIにも搭載されているactiveモードでの電子的な手振れ補正のモードにも対応。

(僕もα7SIIIで動画手持ち撮影の際に重宝してます。)


もう少し突っ込むと嬉しい点が一つある。α7SIIIは動画機という観点で比較するとAPSCクロップモードが使用出来ないのだがα1は使える。

これは本当に羨ましい……(切実)

例えば35mmの単焦点を装着していた場合約52.5mmの画角で二度美味しいのがこの機能の魅力だ。


ちなみにこの最新型のBIONZ XRは2017年型のBIONZ X+フロントLSIと比べても最大8倍の高速処理を持つエンジンとなっています……。

 

 

4.高ダイナミックレンジ

感度は常用は、ISO100-32000で拡張ISO50-102400のダイナミックレンジは15ストップ。

こちらに関してはまず実際に実機で試して検証してみたいという気持ちがある。

(α7SIIIまではいかなくとも高画素機で高感度に強いというのは非常に魅力的だ)

 

 

5.他にも

他にもフリッカーレス撮影、ピクセルマルチシフト撮影、フラッシュ同調速度が1/200,1/400秒や防塵防滴に配慮した設計など語ればきりがないが、オールインワンのカメラとしては現状最強のカメラと言えると思う。

 

 

まとめ

α1はかなり高い次元でのオールインワンを実現したアルファの堂々たるフラッグシップ機であることに間違いないと思う。

反面、オーバースペックになりうるユーザーにとっては高い買い物になるだろう。どれだけの層がこのモンスターマシンを視野に入れていくかが楽しみである。


これまでα9,α7R,α7Sシリーズを目的別に分けて運用していた物がα1一機カメラバッグに入れるだけで解決する。

がしかし、個人的には複数台持ちのメリットもあると考える。例えば僕の場合α7RIVとα7SIIIを写真と動画に分けて同時に2機使うシーンが多い

(YOUTUBE収録 α7SIII、シューティングにα7RIV)。

この様に同時に使用したい場合は複数台持ちのメリットも大きい。故障など不具合が起きた際のサブ機にもなる。


価格的にみてもα7RIVとα7SIIIを揃えても少しお釣りが来そうな感じなのでオールインワンにする方がメリットがあるのか、または複数台に分けて運用する方が自身にはあっているのか、自身の使用目的を明確にし運用イメージを描いた上で購入するのが吉だと思う。

幸いアルファはコンセプト別にラインナップが豊富だ。


個人的にフルサイズのエントリーにとりあえず……の様な選び方の方にはα7Cをおすすめしたい。

α7IIIと同等に撮れて、しかもバリアングルかつ小さくお洒落なデザインで時代にあっていてとっつきやすい。

α7Cに関しては硯谷さんの素晴らしいレビュー記事があがっているので見て欲しい。


おそらくSonyが2021年、本当に勝負を仕掛けてくるのはα7IVだと予想している。

今回のα1に盛り込んだハイスペックな内容をどれぐらい削ぎ落としてα7IVに出し惜しみなく継承してくれるかが楽しみである。

α1はプロ向けのオールインワンであるとしたら無印のa7IVは……今後もSonyから目が離せない。