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ラージフォーマットのGFX100Sが登場
「X Summit GLOBAL 2021」開催
富士フイルムの新製品発表会「X Summit GLOBAL 2021」が1月27日の22時からYouTubeで開催された。
過去4回行われたX Summitは、ドバイ、渋谷、ロンドン、大宮と開催地の地名が入っていたのだが、
今回は地名の代わりにGLOBALと入っている。これはどういうことなのか?
どこからライブは始まるのか? ドキドキしながら視聴させてもらいました。
放送は富士フイルムの生産拠点のひとつである宮城県の大和工場からスタートし、前半が新製品紹介。
そして後半はGLOBALだけあって海外にいるX-Photographer4名(アメリカ、ヨーロッパ、アジア)をネットでつなぎライブディスカッションが行われました。
そして今回発表された新製品がコチラ
GFX100S | フジノンレンズ GF80mmF1.7 R WR |
X-E4 | フジノンレンズ XF27mmF2.8 R WR | フジノンレンズ XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR |
「X Summit GLOBAL 2021」はYoutubeのアーカイブで視聴可能です。
ラージフォーマットGFXシリーズ最新モデル『GFX100S』登場
小型軽量ボディに1億200万画素のセンサー、手ブレ補正機構を搭載
今回のX-Summitで発表された1番の注目機種はGFXシリーズの「GFX100S」。
この機種の注目ポイントは幅150mm×高さ104.2mm×奥行き87.2mm(最薄部44mm)、重さ約900gのボディサイズ。
このサイズがどのくらいかというとミドルクラスの一眼レフカメラと同じぐらい。
そのボディの中にGFXシリーズのフラッグシップ機GFX100と同じ1億200万画素のセンサーと画像処理エンジン、新開発のボディ内手ブレ補正機構が搭載されている。
新開発されたフォーカルプレーンシャッターとセンサーを支える構造から変更を加えたボディ内手ブレ補正機構を搭載することでGFX100より体積約20%、質量約10%の小型軽量化を実現。
しかも、ただ小型軽量化されたわけではなく、手ブレ補正はしっかりとGFX100よりも高い補正効果(最大で6段分)に進化させている。
またラージフォーマットの裏面照射型CMOSセンサーの全面に位相差画素を配置することで、高速・高精度なフォーカス性能に仕上げている。ボディには軽量で高い耐久性のマグネシウム素材を使用し、マウント面の厚みを1mm増すことでコンパクトなボディでもしっかりとGFレンズを固定できるようにしている。
そしてフィルムシミュレーションはGFX のために作られた1億画素のポテンシャルを最大限に活かしアンバー系の色再現と非常に豊かなシャドートーンが特長の「Nostalgic Neg.」を追加している。
【仕様】
有効画素数:約1億200万画素
センサー:43.8×32.9mm(ラージフォーマット)ベイヤーCMOSセンサー、原色フィルター採用
記録メディア:SDカード(~2GB)/SDHCカード(~32GB)/SDXCカード(~2TB)/UHS-Ⅰ対応/UHS-II対応/ビデオスピードクラスV90対応
サイズ(幅×高さ×奥行き):150.0×104.2×87.2mm(最薄部44.0mm)
重量:約900g(付属バッテリー、メモリカード含む)
発売日:2021年2月下旬
価格:オープン
市場推定価格 ボディ単体69万9000円(税別)
開放F値1.7のGFレンズで一番明るいレンズ登場
『フジノンレンズ GF80mmF1.7 R WR』
『フジノンレンズ GF80mmF1.7 R WR』は、第3回のX Summit LONDONで発表されGFX100Sの発売に合わせて開発が進められてきた13本目のGFレンズ。
GFレンズで最も明るい開放F値1.7を実現し、GFレンズで最もクリーミーなボケ味を誇る1本。特に注目したいのが重量。
スペックの近い35mmフルサイズ用交換レンズに匹敵する795gに抑え、優れた携行性を実現している。
またフィルター径は人気の大口径中望遠単焦点レンズ『フジノンレンズGF110mmF2 R LM WR』とのアクセサリーの流用性を高めるために同サイズの77φに揃えている。
【仕様】
焦点距離:80mm(35mm換算63mm相当)
最小絞り:F22
レンズ構成:9群12枚
絞り羽根:9枚(円形絞り)
最短撮影距離:0.70m
フィルター径:77φ
サイズ:94.7×99.2mm
質量:795g
マウント:Gマウント
価格:30万円(税別)
発売日:2021年2月下旬
重さ364gと圧倒的な軽さが魅力の『X-E4』
センサー&画像処理エンジンは最新を搭載
小型レンジファインダースタイルのX-E4を2月下旬に発売することを発表。
X シリーズの第4世代のイメージセンサー・画像処理エンジンを搭載したモデルとして最小・最軽量を実現。
ちなみにEシリーズは2012年発売された初代機X-E1からファインダー搭載モデルの中で最も小型軽量をコンセプトにしている。
今回のX-E4も、まさにその伝統にのっとり、重さ364gと圧倒的な軽さを実現している。
背面液晶はチルト式を採用、最大で180度上に可動するので自撮りもバッチリ。 | Xシリーズの既存のモデルと比較するとかなり軽量コンパクトなのがわかる。 | フィルムシミュレーションはX-S10と同じ18種類搭載している。 |
ボディカラーはクラシカルなシルバーとブラックの2色を用意。 | フジノンレンズXC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZがセットになったレンズキットも用意。 |
【仕様】
有効画素数:約2610万画素
センサー:23.5×15.6mm(APS-Cフォーマット)X-Trans COMSセンサー、原色フィルター採用
記録メディア:SDカード(~2GB)/SDHCカード(~32GB)/SDXCカード(~2TB)/UHS-Ⅰ対応
サイズ(幅×高さ×奥行き(最薄部)):121.3×72.9×32.7mm
重量:約364g(付属バッテリー、メモリカード含む)
発売日:2021年2月下旬
価格:オープン
市場推定価格 ボディ単体9万9000円(税別)/レンズキット11万円(税別)
人気の27mmレンズがリニューアル
『フジノンレンズ XF27mmF2.8 R WR』登場
初代フジノンレンズ XF27mmF2.8の外装をリニューアル。
ユーザーから要望の多かった絞りリングを搭載し、高いタフネス性能を発揮する防塵防滴構造を新たに採用している。
スナップ撮影やポートレート、風景写真など様々なシーンで活躍が期待できる1本。
X-E4との組み合わせるとレンズ固定式のX100Vよりも軽量の448gでコンパクトなシステムが完成する。
X-E4に装着するとコンパクトデジカメX100Vよりも軽いシステムが出来上がる。 |
【仕様】
焦点距離:27mm(35mm換算41mm相当)
最小絞り:F16
レンズ構成:5群7枚
絞り羽根:7枚
最短撮影距離:0.34m
フィルター径:39φ
サイズ:62×23mm
質量:84g
マウント:Xマウント
価格:5万2000円(税別)
発売日:2021年3月
35mm判換算で最長475mmまでカバーする小型軽量ズームレンズ
『フジノンレンズ XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR』
前回のX Summitでロードマップに追加された「フジノンレンズ XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR」が3月に発売決定。
35mm版換算で最長で475mm相当という超望遠域をカバーするレンズでありながら全長132.5mm、重量わずか580gと極めて小型軽量に仕上がっている。
5.5段分の手ブレ補正機能に加え、リニアモーター駆動による高速AFを採用することで動く被写体にも瞬時にピントを合わせることができる。
またテレコンバーター「XF2X TC WR」「XF1.4X TC WR」に対応。2倍のテレコンバーター「XF2X TC WR」との組み合わせでは、焦点距離140mm-600mm(35mm 判換算:213mm-914mm 相当)をカバーすることができる。
フジノンレンズ XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR
【仕様】
焦点距離:70-300mm(35mm換算107-457mm相当)
最小絞り:F22
レンズ構成:12群17枚
絞り羽根:9枚
最短撮影距離:0.83m
フィルター径:67φ
サイズ:75×132.5mm(ワイド)
質量:580g
マウント:Xマウント
価格:11万円(税別)
発売日:2021年3月
GFXシステム誕生から5周年
ユーザー育成プログラム「GFX Challenge Program 2021」を始動
今年はGFXシステムの発表から5年。GFXユーザーの育成にも取り組んで行きたいということで、
新たにオープン参加型の施策「GFX Challenge Program 2021」を行うことをアナウンス。
富士フイルムのWebでは、今までX-Photographerを中心にコラボレーション・作品制作プロジェクトを行ってきたが、
それは継続しながら、GFXに重点をおいたプログラムを展開予定。
詳細はFUJIFILM-X.COMで告知予定!!
【Youtube】X Channelでは
GFX100Sの開発トークも聞けるぞ
GFXとXシリーズの情報満載のユーチューブチャンネル「Xチャンネル」を公開中。
開発者が本音で語るディープな解説の「X lab(エックスラボ)」、
Xシリーズを愛用している写真家が富士フイルムへの忖度なしで本音トークを繰り広げる「X
talk(クロストーク)」、
写真家の織作峰子さんがX/GFXを使った撮影テクニックを紹介する「織作峰子のImpressive Photograph」。3つのコンテンツを用意。
GFX100Sの開発者トークも公開中!!
text:SATO TAKESHI