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  • Sonyの技術全部盛り「α1」PASHA STYLE的所見
    PASHA STYLE Ambassador 氏家


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    photographer 

    氏家

      

    プロフィール


    東京、神奈川メインで活動。陰翳のある屋内写真を主に撮影。幻想文学のような、どこかあやうい世界観を目指しています。

     

    世間の期待を一身に受け、とうとう発表となったSonyの新製品「α1」
    Sonyの持つ技術を全て注入し産まれたこのフラッグシップをPASHA STYLE
    クリエーターの目線を借りて、まずは発表をみた正直な感想を紹介する!




    オールドレンズユーザーから見る、Sony α1の魅力

     

    ひとことで言うと、α1は「全部載せの超豪華定食」です。

    いかにもソニーらしく、妥協なく技術を詰め込んできた印象ですね。

    オールドレンズユーザーにとってのSony α1の魅力をお伝えします。


    EVF

    個人的には最大の魅力です。

    944万画素という驚きのEVF! もはやOVFと同等以上と言えるのではないでしょうか。

    オールドレンズ使用時は基本的にすべてMFとなります。ピント拡大機能があるとはいえ、ファインダーの見え方は一番気になるところ。

    EVF最高峰といわれるライカSL2のそれを超えてくるのではないかと期待しています。


    【センサー】

    5050万画素というのは良いバランスですね。

    オールドレンズ=描写が甘い、と思われがちですが、素性の良いレンズは数千万画素にも余裕で耐えます。

    あとは高感度にどれだけ強いか、でしょうか。

    特に低照度——蝋燭一本での撮影のような——にどこまで対応出来るかが焦点です。

    ハイライトがにじむオールドレンズで、蝋燭を光源としたポートレート撮影。考えるだけでたまりません。


    画素数の多さも大事。

    ここは勘違いされやすいのですが、オールドレンズの性能を引き出すには画素数は多い方が良いです。周辺光量落ち、ピント面とそれ以外の描写、逆光耐性などなど、いわば「素性」がはっきりと見えるからです。

    画素数が少ないとある意味誤魔化しがきいてしまうんですね。

    EVFとならび、注目しているポイントです。

     


     

     

    【描写】

    従来、ソニーの色作りはやや癖がありました。特に肌色は濁りやすく、使い辛いことがしばしば。

    ただ、α7RIII以降はかなり改善されています。α7SIIIのルックなどは評判も良く、α1もこの傾向を引き継ぐであろうことから、心配はあまりしていません。

    優れたEVFとあいまって、オールドレンズの個性をむしろ引き出してくれるのではないでしょうか。


    AF性能】

    オールドレンズではあまり関係ないので割愛。

    とはいえ、α9の性能を考えると驚くべき動体捕捉力を持つのは間違いなさそう。

    LA-EA5使用時に、Aマウントレンズの挙動がどうなるかは要チェックポイントです。


    【同調速度】

    メカシャッターで1/400、電子シャッターで1/200

    フォーカルプレーンで1/400というのは強烈です。ほとんどのレンズシャッター機に匹敵します。ソニーの技術力を見る思いですね。

    オールドレンズでは開放付近を使うことが多いので、この同調速度はありがたいですね。晴天下でストロボを焚きたい時でも、すぐに対応出来ます。


    【動画】

    オールドレンズにはシネレンズ、という分野があります。文字通り映画用のレンズですね。多くの場合、無段階の絞りが利用出来ます。

    動画機として見た場合、シネレンズを使うことが出来れば嬉しい人は多いのではないでしょうか。現在でもシネレンズは基本MFのため、優れたEVFで素早くピントあわせが出来る恩恵は大きそうです。


    【背面液晶】

    ここだけは改善を期待したい。

    EVFの進化に比べ、どうもいまいち。晴天下では何も見えなくなることもしばしばです。

    また、EVFと背面液晶の色の違いにはよく悩まされます。調整しても完全には一致しないので現場で困ります。

    どうにかして欲しいポイントですね。

     



     

    【総評】

    さすがソニーのフラッグシップ。

    お値段も強烈ですが、性能も強烈。

    率直に言うと、オールドレンズという観点から見るとオーバースペック。ですが、古き良き時代の産物と最先端テクノロジーの融合には心惹かれます。

    機会あれば挑戦してみたいミラーレスカメラと思います。