特集記事 REPORT

  • 記事検索

  • 【PASHA STYLE注目のフォトグラファー紹介】タグチナオヒロ
    認定作品展vol.3準グランプリのフォトグラファーに聞く!



今ぐんぐん成長中の認定クリエーターをPICK UP!
Photographer タグチナオヒロ


すべての物事の在り様が変容していった2020〜2021。写真や撮影という行為自体も取り巻く状況が大きく様変わりしている。そんな中、2021年3月に開催された「PASHA STYLE認定作品展 vol.3」にも新たな新星フォトグラファー(今ノリノリのいじられキャラ)が現れた。タグチナオヒロさんだ。主に都内で活動するフォトグラファーで認定作品展には初参加。いきなりの「準グランプリ」と「小林由右子賞」のダブル受賞をかっさらった。



認定作品展vol.3の準グランプリ受賞作品。model:透舞 銘夢(twitter:@CandydruG314)




なんだかあれよあれよといううちに、頭角を現している感のあるタグチさんを気になる認定クリエーターを紹介するこのコーナーにお呼びして、いろいろ聞いてみたいと思います!

それでは、10の質問スタート!



 Q1 軽く自己紹介をお願いします 

3年前、飼い猫を撮ったことがきっかけでカメラの面白さに気が付き、イルコさんのYouTubeを見てポートレートにハマりました。広告写真家 宅間國博(プロフィール)さんによる「第2期 ポートレート実践写真塾」にてライティングの基本を学び、著名なフォトグラファーの講座に積極的に参加することで独学で写真を勉強してきました。まだまだ実力不足、ノビシロしかない(笑)と思ってマイペースでゆっくり進んでいます。


 Q2 PASHA STYLEというメディアをどこで知りましたか 

書店で「PASHA STYLE Vol.4」を見たことがきっかけです。乃木坂46の岩本蓮加さんが表紙でしたが、当時まだ高校生で子供っぽい印象だった彼女のとても大人っぽく魅力的な作品が非常に印象的でした。その後、認定作品展vol.2に伺いまして、作品投稿も始めました。


 Q3 初参加の認定作品展はいかがでしたか 

認定作品展vol.2の時は認定作品がなく参加できず悔しい思いと同時に、展示作品のあまりのレベルの高さにここに参加していいものか正直不安でした。また2020年はよくアシスタントをさせてもらっているJIJI Yoshidaさんが合同写真展「リアルポートレート名古屋」で2位、作品撮りをお手伝いさせていただいたnefeltaryさんが「PASHA STYLE Select NINE コンテスト」に選ばれるなど大きく飛躍したこともあって、いつか自分も結果が出れば嬉しいなと思ってはいたのですが、このような結果をいただいて嬉しいのと同じくらいとても驚いています。出展作品は最後までどの作品を出そうか迷い、プリントやサイズ、展示方法もぎりぎりまで悩みました。今回はかなり運がよかったと思っています。


 Q4 準グランプリを取った作品について教えてください 

2年前、イグアナさんの水撮影セミナーを受講したことがきっかけで水撮影の面白さにハマりました。それ以降練習を続け、アクリル板と水投げを組み合わせたり水風船を破裂させた瞬間の造形を撮るなどしていました。今回の作品はクリア下敷きに水を投げて当たった瞬間にできる水の被膜とシャワーで作った飛沫が作る一瞬の造形に、モデルを務めてくれた透舞さんのカッコいいポーズが見事にシンクロした迫力ある作品になったと思います。



model:透舞 銘夢(twitter:@CandydruG314)


 Q5 今後撮っていきたいイメージはありますか 

水撮影は自分の心の一番激しい部分を、美しく迫力あるイメージで表現できるので、これからもずっと撮っていきたいです。ただ他のジャンルにもチャレンジしているところで、最近意識的に取り組んでいるのが感情をしっかりと捉え表現する「情景ポートレート」と、やってみると簡単ではない「ストリートポートレート」です。モデルさんの一番いい表情を捉えることができるようにコミュニケーションをしっかりとってよい作品にしていきたいです。


 Q6 モデルとのコミュニケーションで気をつけていることは 

撮影前にNG内容を確認しておくこと、撮影後のデータ確認は丁寧にやっています。特にNGの確認には気を遣っています。口頭だけでなくイメージ写真を見てもらって撮影できる範囲を確認するようにしており、撮影したデータもその場で必ず一緒に確認しています。テンション高く撮影に臨んでほしいのでスタジオやロケ現場近くにスタバがある時は差入れしてテンションを上げてもらい、撮影中の声掛けも意識してやっています。それから水撮影の場合には特に体温を奪われるため、唇の色の変化や体の震えには気を配っています。



model:きむかな(twitter:@kana_kmr)


 Q7 メインで使用している機材を教えてください 

カメラはCanon EOS R5、レンズはCanon RF 35mm F1.8 MACRO IS STMです。今年認定をいただいた作品のほとんどがこの組み合わせで撮ったものなんです。それからお散歩用にFUJIFILM X-Pro3も持っています。照明機材はNissin。水撮影では高速閃光で水を止めるので連射で撮影することも多く、MG10やMG8を複数台持っています。


 Q8 写真に限らず好きなことはなんですか 

ヨーロッパサッカーでチームでいえばユベントスとイタリア代表です。サッカー観戦歴は1992年からで特に1994年のワールドカップ イタリア代表ロベルト・バッジョの獅子奮迅の活躍と決勝戦でのPK失敗という悲劇から決定的に好きになりました。今でも一番好きな写真はバッジョのPK失敗直後、うな垂れるシーンの写真です。最も美しく残酷な写真だと思います。



model:加藤みゆ(twitter:@miyu612_photo)


 Q9 PASHA STYLEに作品を投稿する意味とは 

自分で良いと思うものと客観的な評価の擦り合わせとして投稿しています。勉強することが多い写真ですが、勉強が大嫌いなこともあり、PASHA STYLEオンラインサロン”creative ZONE”で講評・アドバイスをいただいて次の撮影でそれを復習する、その繰り返しです。


 Q10 次回認定作品展への抱負を一言 

自分のベストな作品を出したいですね。コンテストは運の要素も絡むので、認定作品展vol.3の結果は正直なところかなりラッキーだったと思っています。そのため人と比べず、自己ベストを更新し続けることを考えるようにしています。普段はなかなかアドバイスをいただくことが難しい著名な写真家の皆様に貴重な講評を直接いただける場で、この展示をきっかけに急に写真が上達したように思います。次回も学びの場としても、写真仲間との交流の場としても大切な時間にします。



model:小夜(twitter:@sayo_oo_)


2021年3月の認定作品展vol.3では、堂々1点の作品で勝負して2つの賞に輝いたタグチさん。その作品が生み出される裏側を少しだけ覗いてみることができたように思います。あれから9ヶ月。12月に開催が決定している「PASHA STYLE認定作品展 vol.4」にも彼の作品が並ぶ予定。今度はどんな作品を展示してくれるのか今から楽しみで仕方がありません。

text:Kimihiro Kawano