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  • 【PASHA REVIEW】タムロンの最新レンズで超望遠vs超広角
    編集部員がテストポートレート撮影




タムロンの最新ズームレンズをお借りしたので

PASHA STYLE編集部のサトーとkawayaのふたりで、実際にポートレート撮影にチャンレンジ。

ただテストしても面白くないので、サトーが望遠レンズ担当、kawayaが広角レンズを担当してモデルさんの撮り比べをしてみました。撮影に協力していただいたモデルさんは17ライバーとして活躍中のまりあさんです。



Model:まりあ

Twitter:@maria212124257

Instagram:maria_tan1212

https://linktr.ee/maria1212



【テスト機材】

TAMRON 150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD(Model A057)
TAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXD(Model B060)


広角ズームの場合(編集部kawaya)

 


例① 焦点距離11mm(フルサイズ換算16mm) シャッター速度1/100 絞りF2.8 ISO200

撮影ポジションを変えることなく背景のグリーンをどこまで活かすか調整できるのはズームレンズならでは。


 


例② 焦点距離20mm(フルサイズ換算30mm) シャッター速度1/100 絞りF2.8 ISO200

テレ端である程度寄ればボケもきれいに表現できるが、ディストーションには注意が必要だ。


 


例③ 焦点距離20mm(フルサイズ換算30mm) シャッター速度1/100 絞りF2.8 ISO100

広角ポートレートでのハイアングル撮影ではモデルさんの顔が大きく写りがち。このくらいの引きなら心配ない。




例④ 焦点距離20mm(フルサイズ換算30mm) シャッター速度1/100 絞りF2.8 ISO50

曇り空の優しい陰影は眠い絵になりがちだがモデルさんの顔を綺麗なグラデーションで撮ることができた。


 

「普段は50mmの単焦点レンズを使って撮影をすることが多いのですが、超広角ズームレンズの方を担当しました。望遠レンズは重そうだったので、コンパクトで軽い方を(笑)。タムロンさんからお借りした今回の2本のズームレンズはAPS-C用のレンズなんですが、ソニーのαシリーズで使用すると自動的にファインダー内がAPS-C仕様になるので、APS-Cレンズを装着している事を意識することなく使用することができました。フルサイズ換算で16.5-30mmの画角は、背景をどの程度活かして絵作りするかを瞬時にズーム域でコントロールできて面白かったです。

撮影日は雨がパラつく状態だったので、きれいな自然光を使った撮影をするのは難しかったのですが、開放F値2.8通しの明るいズームレンズだったので曇天ならではの快適な撮影ができました。まりあさんとの距離も近いので、撮ったカットをすぐにモニタで確認してもらってイメージのすり合わせができたりコミュニケーションがし易かったですね。

テストとしての撮影とかはじめてだったので、大変難しかったです。サトーくんの望遠レンズの作例を見ると、望遠レンズと広角レンズの表現の違いが如実に出ているのが印象的でした。比べるレンズが極端ですけどね(笑)。あと焦点距離の違いなのか自分の写真はほとんどのものが横位置で画作りされていて、望遠(サトー)の方は縦位置で撮影されているなど、個性が見て取れて面白かったです。タムロンのレンズは最短撮影距離がワイド側で15cmまで寄れるレンズだったのですが、ぐっと被写体に寄ってしまうと広角特有の歪みがすぐに出てしまって、モデルさんに変なパースが付いてしまうことがあったりして広角域でのポートレートの難しさを実感しました」




 


35mmフルサイズ換算で16.5-30mmだと、この距離でバストアップぐらいのショットを撮影できる。
カメラはα7RIIを使用。APS-C専用レンズだが自動的にクロップされるので違和感なく使える。




  

 
Kawaya使用機材
レンズ:11-20mm F/2.8 Di III-A RXD(Model B060)
カメラ:Sony α7RII








望遠ズームの場合(編集部サトー)



 


作例⑤ 焦点距離500mm シャッター速度1/90 絞りF8 ISO800

2本の柱の間からまりあさんを激写。超望遠を使うとどこでもフォトジェニックに写る。


作例⑥ 焦点距離200mm シャッター速度1/200 絞りF5.6 ISO320

水たまりの写り込みを画角に入れて撮影、画角が狭いので背景の整理が楽でした。



  


作例⑦ 焦点距離273mm シャッター速度1/30 絞りF6.7 ISO800

被写体の手前にある葉っぱが緑の前ボケになって、とってもメルヘンな雰囲気に仕上がった。


作例⑧ 焦点距離336mm シャッター速度1/200 絞りF6.7 ISO800

作例③と同じタイミングで撮影したのだが、同じ場所とは思えないほど違ったイメージ。




「150-500mmまでの焦点距離を使えるレンズのストロングポイントは何と言っても500mmだろ! ということで全てのカットを500mmで撮影してやろうという意気込みでシャッターを切りました。しかし500mm(作例⑤)の焦点距離はやはり異次元。望遠レンズは写る範囲が狭いので画面整理がし易かったです。どこから撮っても背景が綺麗にボケて、まりあさんが浮き出てくるように描写されます。500mmを使うだけで写真のクオリティーが3割増しになる印象です。ただし焦点距離500mmはモデルさんとの距離がびっくりするほど遠い。いつもの撮影イメージで、焦点距離500mmで撮影しようと思うと離れても離れても自分の撮りたい画角にならない(笑)。実際の撮影では500mmだけでは難しいので200-500mmの間を使いました。カメラの設定は、基本的に絞り開放をベースにしてシャッター速度とISO感度を設定。当日は雨or曇天だったので、全体的に暗くてISO800に設定するとシャッター速度は1/125程度でした。木陰で撮影(写真⑦)するとさらに暗くなってシャッター速度は1/30。望遠レンズは手ブレの影響が出やすいので、できれば1/200以上のシャッター速度で撮影したかったのですが、ISO感度800以上にはしたくないのでシャッター速度を1/30に設定しました。失敗覚悟で撮影したのですが、仕上がりを見たらしっかりと使えるカットが撮影できていて一安心。F値が暗いこのレンズでは曇天や雨の撮影は難い環境だと思っていたのですが、レンズの手ブレ補正機構VCが利いてくれて暗い環境でもしっかりと撮影できることに感動しました」




 


500mmで撮影するとこれだけ離れていても撮影できるのはバストアップ(作例⑤)。ポージングの指示などギリギリ声が届く感じ。
全身が入るカットを撮影しようと思ったらモデルさんとの距離が恐ろしく遠い。モデルとの距離は遠いが500mmのボケ感と圧縮感はポートレートに最適。


  




 

サトー使用機材


レンズ:150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD(Model A057)

カメラ:Sony α7III






まりあさんがセレクトしたベストカットがこれ!!



 


kawayaさんの写真を選んだ理由

「足が長く見えてスタイルが良く写っているのがいいなぁと思いました」


サトーの写真を選んだ理由

「後ろのボケと光の感じが服の透け感とも相性がいいなぁと思いました」

 

モデルさんの感想

「説明が素人目線で合っているかわかりませんが、どれも素敵なお写真でとても気に入っております。撮る人とレンズが違うと自分でもこんなに表情が違うもんなんだなと思いました。あと、こうやってレンズのことを比較しながら撮影するのは私も初めてだったので、それぞれの特徴に合わせてどういう構図がいいのかとても勉強になりました。
レンズの特徴、メリット、デメリットをモデルさんが知っているだけでもまた違うと思うので、撮影時にそういうお話もカメラマンさんとできるとまたさらにいいものができるのかもしれませんね。
撮影の感想としては、サトーさん(望遠ズーム)との撮影時は声が遠いのでどのタイミングでポージングすればいいか悩みどころでしたね。そこ以外はモデルとしては特に撮影中に違和感は無かったです!
広角レンズ(kawayaさん)の撮影では、レンズの特性で顔が伸びるのも確認できて面白かったです。今後、広角レンズで撮影してもらう時は、真正面からより少し斜めにして足が長く見えるポーズにするなどポージングも意識してみたいと思います」

 

 

 

まとめ 

編集部のサトーとkawayaが普段使わない焦点距離のレンズでテスト撮影してみました。広角も望遠もそれぞれ特徴がある画が撮影できるので、今まで触ってこなかった焦点距離のレンズを使ってみるのも面白いかと思います。どちらも表現力が広がるレンズなのでソニーEマウントユーザーは必見の2本です。

 

 

 

 

 

text:SATO TAKESHI