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富士フイルムがGFX50S IIをはじめ
カメラ&レンズなど5アイテムを発表
YouTubeで配信された6回目となる富士フイルムの新製品発表会『X-Summit PRIME 2021』で、GFXシリーズのカメラボディ『GFX50S II』とレンズ『GF35-70mmF4.5-5.6 WR』、Xシリーズのレンズ『XF23mmF1.4 R LM WR』、『XF33mmF1.4 R LM WR2』の4アイテムを発表。さらに今後発売予定のレンズ5本が追加されたレンズロードマップも公表された。
今回発表されたアイテム
GFXシリーズ
『FUJIFILM GFX50S II』 | 『GF35-70mmF4.5-5.6 WR』 |
Xシリーズ
『XF33mmF1.4 R LM WR』 | 『XF23mmF1.4 R LM WR』 |
FUJIFILM GFX50S II(2021年9月29日発売)
5000万画素のセンサーを搭載したコンパクトなラージフォーマット機
GFX50S IIは2021年2月に発売され、人気のGFX100Sのセンサー以外のすべての機能を継承したモデル。センサーはGFX50Sと同じ約5140万画素のラージフォーマットセンサーを搭載し、フルサイズ(35mm判)と比べて、約1.7倍の受光面積を誇る大きなピクセルで、広いダイナミックレンジを実現している。また5軸・最大6.5段の手ブレ補正機構や最新の画像処理エンジン「X-Processor 4」と最新アルゴリズムによる高性能AFを搭載することで、三脚を使用できない場所や光量が少ない場所での手持ち撮影にも対応できる。
【仕様】
有効画素数:約5140万画素
センサー:43.8×32.9mmベイヤーCMOSセンサー原色フィルター採用
記録メディア:SDカード、SDHCカード、SDXCカード、UHS-I対応、UHS-II対応、ビデオスピードクラスV90対応
レンズマウント:FUJIFILM Gマウント
サイズ(幅×高さ×奥行き):150.0×104.2×87.2mm(最薄部44.0mm)
重量:約819g(本体のみ)
発売日:2021年9月29日
価格:オープンプライス
市場推定価格 ボディ45万円前後(税込)
デジタルカメラレンズキット※ 49万9000円前後(税込)
※『FUJIFILM GFX50S II』と「フジノンレンズ GF35-70mmF4.5-5.6 WR」のキット
GF35-70mmF4.5-5.6 WR(2021年11月発売)
幅広いシーンで高画質撮影を楽しめる軽量ズームレンズ
GFレンズのズームレンズとして最小・最軽量を実現した優れた携帯性が魅力の1本。重さは約390gで沈胴構造を採用することで収納時は73.9mmとコンパクト。焦点距離は35-70mm(35mm判換算で28-55mm相当)でスナップ撮影から風景、ポートレートまで愉しむことができる。最短撮影距離は35cmで、テーブルフォトなどクローズアップの撮影にも使える。GFXユーザーは必見の1本。
【仕様】
焦点距離:35-70mm(35mm判換算28-55mm相当)
明るさ:F4.5-5.6
最小絞り:F32
レンズ構成:9群11枚
絞り羽根:9枚(円形絞り)
最短撮影距離:35cm
サイズ:約84.9×73.9mm(沈胴時)
フィルター径:62φ
質量:390g
マウント:FUJIFILM Gマウント
発売日:2021年11月
価格:14万6300円(税込)
XF23mmF1.4 R LM WR (2021年11月発売)
XF33mmF1.4 R LM WR (2021年9月29日発売)
F1.4を実現した“大口径プライム”シリーズ
F1.4を実現した”大口径プライム”シリーズの『XF23mmF1.4 R LM WR』と『XF33mmF1.4 R LM WR』の発売日が決定。同シリーズは将来のイメージセンサーの高画素化を見据えた高解像性能を有する新世代のシリーズとして提案されたもので、球面収差、色収差、コマ収差を徹底的に低減し画面周辺まで高い解像性能を実現している。シャープネスは弱めに設定し、高解像度なのにギラギラしないナチュラルなフジノンらしい写りをコンセプトにしている。5月に発売された『XF18mmF1.4 R LM WR』を含め3本ともレンズの枚数やデザイン、サイズ感を統一している。
XF23mmF1.4 R LM WR(写真はX-pro3に装着)
【仕様】
焦点距離:23mm(35mm判換算35mm相当)
明るさ:F1.4
最小絞り:F16
レンズ構成:10群15枚
絞り羽根:9枚(円形絞り)
最短撮影距離:19cm
サイズ:約67×77.8mm(沈胴時)
フィルター径:58φ
質量:375g
マウント:FUJIFILM Xマウント
発売日:2021年11月
価格:13万4200円
XF33mmF1.4 R LM WR(写真はX-T4に装着)
【仕様】
焦点距離:33mm(35mm判換算50mm相当)
明るさ:F1.4
最小絞り:F16
レンズ構成:10群15枚
絞り羽根:9枚
最短撮影距離:30cm
サイズ:約67×73.5mm(沈胴時)
フィルター径:58φ
質量:360g
マウント:FUJIFILM Xマウント
発売日:2021年9月29日
価格:11万5500円(税込)
フジユーザー必見のレンズが、ぞくぞく登場予定
来年はXシステムのフラッグシップモデルが発売される‼
『X-Summit PRIME 2021』では、新製品の発表だけでなく最新のレンズロードマップも開示された。
新たに追加されたのは、GFXシリーズではラージフォーマットの魅力を深める、ポートレートに最適なボケ味が期待できる『GF55mmF1.7』、広角域をカバーするズームレンズ『GF20-35mm』と、プロフェッショナルのためのレンズ『チルト・シフトレンズ』の3本。8mmから400mmまでをカバーするラインナップがそろったXシステムで追加されたのは超望遠域をカバーする『XF150-600mm』と、1本で様々なシーンをカバーできる高倍率ズーム『XF18-120mm』の2本。GFXとXシリーズを合わせると計5本の新しいレンズが追加された。
さらにレンズ以外には、2022年に積層型のX-Trans CMOS SENSORを搭載したXシステムのフラッグシップモデルが発売されることがアナウンスされた。2022年はXシリーズ10周年となる節目の年。ますます富士フイルムから目が離せない。
詳しくはYouTube『X-Summit PRIME 2021』をチェック
これにも注目! FUJIFILM X-T30 II(2021年11月発売)
Xシリーズフラッシップモデルと同等の性能にバージョンアップ
『X-Summit PRIME 2021』には登場しなかったが、同日に発表されたのが『FUJIFILM X-T30 II』。2019年3月にデビューした『FUJIFILM X-T30』の小型軽量ボディはそのままにソフトウェアを刷新して、Xシリーズのフラッグシップモデル『FUJIFILM X-T4』と同等の高画質と高速・高精度AF搭載し生まれ変わったモデル。背面モニターは約104万ドットから162万ドットへグレードアップし、フィルムシミュレーションは“クラッシックネガ”“ETERNAブリーチバイパス”など最新のモードを加えた全18種類を選択可能。さらにAUTOモードのアルゴリズムも刷新しているので、簡単に美しい写真を撮影することができるのも特徴のひとつ。重さはXシリーズの一眼レフタイプのデザインで最軽量の約329g(本体のみ)を実現している。
【仕様】
有効画素数:約2610万画素
センサー:23.5×15.6mm(APS-Cサイズ)X-Trans CMOS4センサー原色フィルター採用
記録メディア:SDカード、SDHCカード、SDXCカード、UHS-I対応
レンズマウント:FUJIFILM Xマウント
サイズ(幅×高さ×奥行き):118.4×82.8×46.8mm(最薄部31.9mm)
重量:約329g(本体のみ)
発売日:2021年11月
価格:オープンプライス
市場推定価格 ボディ9万9000円前後(税込)
デジタルカメラレンズキット※ 11万円前後(税込)
※『FUJIFILM X-T30 II』と「XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ」のキット