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  • 【写真展】PASHA STYLE認定作品展 vol.4アワード発表!
    4回目のグランプリはどのクリエーターの手に!?




PASHA STYLE認定作品展vol.4/ビギナーズ、大混戦の中グランプリを制したのは!?



PASHA STYLE認定作品展では多くのプロフォトグラファーやメーカーの皆様など、プロの目による審査が行われアワードを決定している。この写真展に出展するクリエーターは様々な展示経験を持っている人も多く、どんどん写真自体も展示方法も研ぎ澄まされてきている為、採点する識者もセレクトすることが容易ではなかっただろう。前回は接戦の末グランプリが同点で2名選ばれたわけだが、今回も大混戦となり最後のジャッジペーパーで誰がグランプリを獲るか決まるという状況になった。そんな中で「1ポイント」だけ抜きん出たのは3度目の出展にして初のグランプリを受賞したnefeltaryさん。そして惜しくも準グランプリとなったのは、前回の覇者2名、Takehiko HirabayashiさんとHiromichiさんという結果になった。おめでとうございます!




nefeltary
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Takehiko Hirabayashi
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Hiromichi
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グランプリのnefeltaryさんの作品はギャラリーの天井に届かんばかりの変形縦長の大作で、幻想的な碧の世界に引き込まれそうな美しさで多くの人の目を釘付けにした。美しいステートメントやアザーカットが納められたブックも作品の側に用意されており、鑑賞される人に作品の世界観やバックストーリーを丁寧に伝えることに一役買う。自身も時間が許す限り作品の側に立ち、落ち着いた口調でお話をされ、プリント、ステートメント、ブック、装飾全てに丁寧に真摯に向き合う「総合力」が今回のグランプリのひとつの要因になったのではないかと思う。

準グランプリの両氏の作品もまた、前回グランプリの名に恥じない素晴らしい作品で、それぞれのカラーが如実に現れながらも新鮮な感動を与えてくれる作品を発表するのは容易ではないと想像するが、その期待を軽々と超えて見せてくれた。それ以下の順位は公表してはいないが、第4位には1回目のグランプリ覇者の嘉-yoshi-さんもしっかり追随しており、グランプリ覇者の安定したクオリティの作品を楽しませてもらった。それと同時に他の出展者のすべての作品、初参加クリエーターの作品、ビギナーズ参加のクリエーターの作品からも新しい刺激を沢山もらえた展示になったのではないだろうか。アワードとは別にメーカー賞そしてプロフォトグラファー渡辺伸次さんからの賞、新しい試みとなった来場者による人気投票による賞も発表。受賞された方もされなかった方もまた素晴らしい作品を撮ってもらいたい。




●H&Y Filters賞(H&Y Filters Japan様):Takehiko Hirabayashi / Hiromichi ●SILKYPIX賞(株式会社市川ソフトラボラトリー様):Takehiko Hirabayashi ●Photo Express Viewer賞(株式会社市川ソフトラボラトリー様):天地人 ●イメージビジョン賞(イメージビジョン株式会社):BUCHI/LILY PHOTOGRAPHY



●イルフォード賞(イルフォード・ジャパン株式会社様):nefeltary ●EIZO賞(EIZO株式会社様):麦 / nbutterfly / Dolly Monster / K-Muguruma / フロン



●GooPass賞(カメラブ株式会社様):嘉-yoshi- ●ケンコー・トキナー賞(株式会社ケンコー・トキナー様):Mizuki Ogura ●SIGMA賞(株式会社シグマ様):Shizuki / Yoshi / 江戸川燦歩 ●焦点工房賞(株式会社焦点工房様):Koji Hirose



●スタジオグラフィックス賞(株式会社スタジオグラフィックス様):L.aim ●セコニック賞(株式会社セコニック様):ももじろう / KIKUCHI ●KANIフィルター賞(ロカユニバーサルデザイン株式会社様):黒水雪那 ●ナカイ写真工房賞(ナカイ写真工房様):LILY PHOTOGRAPHY ●ニッシンデジタル賞(ニッシンジャパン株式会社様):タグチナオヒロ



●ハクバ賞(ハクバ写真産業株式会社様):江戸川燦歩 ●フレームマン賞(株式会社フレームマン様):KIKUCHI ●Phottix賞(株式会社SAEDA様):Iconique ●Shinji Watanabe賞:T2K ●来場者投票賞:Takehiko Hirabayashi


今回のnefeltaryさんのグランプリ受賞に際して「自分のことのように嬉しい」という出展者の声をいくつも聞くことができた。グループ展に参加することでそれぞれの出展者の人となりや作品への向き合い方、苦悩を知るに至ったがために聞かれた「声」だ。展示にあまり参加したことがなかったという人も少なからず新しい繋がりが生まれたのではないか。それもアワードとは別次元の写真展の意義のひとつだと思っている。





text:Kimihiro Kawano