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PASHA STYLE vol.1で掲載された作品の中でHEBUさんが気に入っているのがコレ
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【連載】PASHA STORIES
HEBU 編 -
コスプレと退廃した風景にこだわりをみせるHEBUさん
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人物を見せつつも背景もみせる
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コスプレと普通の風景を融合させた作品も
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このコーナーでは本誌グラビアページに作品を提供してくれているポートレイトナビゲーターを紹介します。
今回は退廃的なイメージとコスプレを融合させた作品をライフワークにしているHEBUさん。
「僕が写真を始めたきっかけは廃墟なんです。ミクシィの廃墟コミュニティに入って、そこで初めて廃墟に連れて行ってもらった、その時はカメラも持っていなかったので携帯で撮影していました。
廃墟に行っても全然面白くなくて、みんなは一眼レフで撮影してて、『みんな本気だなぁすげ~』と思ってたんです。10年、11年ぐらい前かな。みんなにカメラの値段聞いたら10万とか20万とか、まぁ仕事がグラフィックデザイナーなので、カメラマンには仕事を発注したりして、仕事でカメラの話は良く聞いていたので、その頃からカメラはすこし気になっていたのですけどね~」
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背景をぼかすとロケ地の魅力がなくなるので気をつけて撮影
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環境の光を活かしつつ、ストロボは補助的に使っている
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「次にもう一回廃墟に行くことになって、会社に一眼レフがあったので借りて行ったら、楽しくて、『コレがカメラか!!』となって。いつも仕事しているカメラマンさんのところに速攻行って「中古で何か譲ってください」と言って譲ってもらったのがキヤノンのEOS 1Dだったんです。その頃は全くカメラわかってないので、カメラマンさんから10万でいいよと言われて、みんな10万とか言ってたので、中古だし安い安いと思って買ったんです。いきなり最上位機種を!!! そこからカメラを勉強していくうちにどっぷりハマっていったんです。
実はカメラ初めて半年後には…… 写真集出してたんですよ。最初の写真集は廃墟と夜の工場でした。まだ写真始めたばっかりで訳わからん状態だったのに……。その頃、みんなからのプレッシャーがすごくてスランプになってカメラやめようかなぁとなってた時に、コスプレに辿り着いたんです。
コスプレを廃墟で撮っている人がいたので、僕も撮ってみようとなって、撮っているうちに人を撮影するのが楽しくなって、人はどうやって撮るのかな?と思ってネット検索してたらooxoさん(PASHA STYLE vol.2表紙巻頭を撮影したカメラマン)のブログに辿り着いたんです。デザイナーだからPhotoshopも使えるのに、なかなかooxoさんみたいな写真は撮れなかった。そこから試行錯誤して今のスタイルに仕上がってきたと思っています。」 -
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写真は絶対にプリントしたほうがいいと語るHEBUさん
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vol.2で表紙を撮影したooxoさんはHEBUさんの心の師匠
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「PASHA STYLE vol.1に掲載された作品の中で一番気に入っている作品では、暗い中光の感じは残しつつも、水色の部分があるとメッチャ目立つのでちょっとトーンを落として仕上げています。ロケ地は広島の『コロ廃』というスタジオなんですけど、みんなはモデルさんが立っている明るい方向から写すんですけど、僕はみんながよく撮影する方向とは逆の方から撮影しました。実は、背景にブルーシートがあるのをスモークをバンバン炊いて隠しているんです。
普段は環境の光を活かしつつ、起こすぐらいでストロボを使ってます。退廃的なイメージが好きなので、今後もコスプレと廃墟をテーマに撮影していきたいです。廃墟は許可が取れないので、特長あるロケ地で(笑)
最後に僕はグラフィックデザイナーなのでPASHA STYLEのように作品が雑誌になるというのはいいですね。写真はデジタルで見るよりも、絶対にプリントしたほうがいい。デジタルと違って物としてずっと見れるのもいいし、紙質もこだわれるので……」
【Text SATO TAKESHI】
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PASHA STYLEは雑誌とネットの複合写真メディアです。雑誌内では、今旬のカメラマンさん達の素敵な作品を収録し、ハイクオリティな作品が並ぶ写真集として楽しんでいただけます。
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