• 記事検索

  • PASHA STYLE的 大人の社会科見学
    シグマの新本社へ遊びに行ってきました


写真①

5月にシグマの本社が新しくなって移転したとの情報を聞き「どんな素敵なオフィスでシグマのレンズが作られているのか見てみたいー」というPASHA STYLE編集部サトーが思い付きから実現したのが、今回の企画「PASHA STYLE的 大人の社会科見学」です。本社を案内してくれるのはシグマの広報&プロサービスを担当している桑山さん。それでは隅々までシグマの本社を見ていきたいと思います。見学にお邪魔したのはPASHA STYLE編集部のooxo編集長、ユコ、サトーの3人とPASHA STYLEポートレートナビゲーターのお耽美写真家Kayの4人です。

※シグマの新本社は一般のお客様への公開を行っていません。



これが新社屋のロビー。場所は旧社屋と同じ川崎市のマイコンシティ。実は旧社屋とは徒歩3分の距離。ちなみに旧社屋は現在も稼働中で、一般ユーザーの方の修理の窓口として使われています。新社屋は高層棟と低層棟に分かれていて、ロビーがある建物が高層棟(写真①の向かって右側)。その隣がシグマに来社されたお客さんも入れるパブリックスペースの低層棟(写真①左 ちょうど桑山さんの写真の裏あたり)。高層棟は執務エリアになっていて交換レンズやカメラの開発部門が入っているので、残念ながら見学できませんでした。開発中のレンズとか見られちゃうのかと思ってドキドキしたのに残念(笑)。



 


 


1階と2階の会議室は写真に関連した偉人たちの名前が付けらている。取材時に使わせてもらった会議室は「ダゲール」。
大きな窓が特徴的。シンプルなデザインはシグマのプロダクトデザインに通じるカッコよさがある。
こちらのトイレのピクトグラムは、シグマの製品・事業のアートワークの監修をしているアートディレクターの佐藤卓氏がデザイン。同じ図形を使いながら男女わかるようになっているのがニクイ。







SF映画のようなクールな雰囲気のレンズセラーはシグマ新社屋の一番の見どころ。

レンズセラー

新社屋の1番の見どころがレンズセラー。高層棟と低層棟をつなぐ場所に作られた施設でシグマが2012年からリリースしているレンズやカメラ、フィルターが展示されていました。近未来的な空間になっていて、メカ好きな人なら心地よく瞑想できそうな感じ。PASHA STYLE編集長もベンチに座って日常を忘れて楽しんでいました。レンズセラーはカメラの内部に入っているような空間で、プロダクトが展示されている壁がセンサー面でプロダクトひとつひとつがセンサーのピクセルのイメージとのこと。プロダクト展示の反対側の壁面には小窓が設けられていて、レンズから入ってくる光をイメージさせる作りになっていました。プロダクトが展示されている壁面は、調光・調色が自在なので季節や状況に応じて調整することができるそうです。



 


 


特別にプロダクトを展示している中にもいれて貰いました。知識派のKayさんと桑山さんが話が盛り上がってなかなか出て来なくて困りました(笑)
トップガンマーベリックの撮影にも使われて、今話題のシネレンズも展示されていました。ビルドクオリティが高くてレンズを見るだけでドキドキします。
メカ好きのPASHA STYLE編集長のooxoも大興奮。ベンチに座ってウットリと妄想していました。シグマの開発者もココでイマジネーションを膨らませているのでしょう。







シグマのYouTube配信にも使われている2階の大ラウンジ。ここは日本か?と思うほどオシャレ。

食堂+大ラウンジ

思わず、えっと驚いてしまったのが食堂(1階)と大ラウンジ(2階)。とにかく写真を見ていただければわかるとおりオシャレ。語彙力が低くてスイマセン。1階の食堂は高層棟と低層棟のあいだの中庭や外の環境が見えるのが特徴で、空間にポツン、ポツンと置かれた丸い物体は椅子。座り心地も最高で同行したKayさんなんて写真の様に寝てみたりしていました(笑)。2階の大ラウンジはシグマのYouTubeでも使われている場所で、さまざまな用途で使うことができるスペースになっています。


 


 


座り心地が最高の椅子はイタリア製。あまりの気持ちよさにKayさんが超リラックスモードに!(笑)
テーブルの上にはキャンドルもありました。もうオシャレすぎて会社というよりリゾートホテルみたいです。
これが食堂というからビックリ。真ん中にはアイランドキッチンがあり、実際に社員の方が珈琲をいれていました。







低層棟の屋上は庭園になっていました。周辺の環境と見事に調和していて思わず屋上だということを忘れてしまいます。

中庭と庭園

高層棟と低層棟のあいだに設けられた中庭と低層棟の屋上には周りの環境に合わせた庭園を用意。植えられている草花は新社屋の周りの環境にあわせて66種類ぐらいで、日々景色が変化するように設計されているそうです。低層棟の屋上に使われているウッドチップはこの土地を整地する時に伐採した木々が含まれているというからサステナブルな感じがして素敵です。花が綺麗なのでマクロ撮影のテストにも最適とのこと。


 


 


ウッドデッキが美しい中庭にはハーブなどの植物が植えられていました。
新本社の家具はイタリア製で統一。外にある丸い椅子は室内とは素材が違うので雨が降っても大丈夫とのこと。
庭園に使われているウッドチップはこの土地を整地する時に伐採した木々が含まれている。







高層棟の1階と2階をつなぐ階段にはシグマが集めた写真集が見られるライブラリーがありました。蔵書は約4000冊とのこと。

ライブラリー

最後に見せていただいたのがライブラリースペース。本来はシグマの社員さんだけが使えるところなのですが、特別に見せていただきました。高層棟の1階と2階をつなぐ階段スペースを有効活用したところで、なんとシグマが持つ約4000冊の写真集が閲覧できるようになっています。シグマの社員さんは写真集が見放題とのこと。キュレーターさんに入ってもらって上から年代別に整理されているそうです。シュタイデル社の貴重な写真集から伝説のプロヴォーグ、STUDIO VOICEと多種多様な写真集や雑誌が並べられていました。


 


キュレーターさんが1週間かけて年代別に整理してもらったとのこと。約4000冊の写真集が閲覧できるというからビックリ。
見学時に使用していなかったのでカンファレンスルームも特別に見せていただきました。160席あるそうです。


まとめ

思い付きで取材をお願いしたのですが、非常に面白かったです。シグマのこだわりが伝わる新本社を見ると思わず、レンズセラーで瞑想したい! 中庭でお茶したい! ライブラリーで写真集を読み倒したい! シグマの社員になりたいと思ってしまいました。編集長さまPASHA STYLEのオフィスもこれぐらいオシャレにしてください(笑)※見学できるオフィス募集中!!



text:SATO TAKESHI