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『X Summit NYC 2022』で新製品を発表
Xマウント10周年に相応しい3つのアイテム
富士フイルムは新製品発表イベント『X Summit NYC 2022』で、新ボディと2つのレンズを発表した。ボディは今年で10周年となるXマウントのフラッグシップ機の一角となる『X-H2』。レンズはXマウントの『フジノンレンズ XF56mmF1.2 R WR』とラージフォーマットのGFXシリーズ用『フジノンレンズ GF20-35mmF4 R WR』の2種類。3製品とも発売日は2022年9月29日。
FUJIFILM X-H2(2022年9月29日発売)
4020万画素のセンサーを搭載したフラッグシップモデル
前回のX summitで発売が予告されていたもう1台のフラッグシップモデルX-H2の全貌が明らかになった。センサーは新開発の裏面照射型約4020万画素の「X-Trans™ CMOS 5 HR」を搭載し、画像処理エンジンは最新の「X-Processor 5」を採用することで、Xシリーズ史上最高画質を実現。またスチールだけでなく高精細な8K/30Pが記録できるなど動画性能も強化されている。1回のシャッターで20枚の画像を取得し、専用ソフトを使うことで4倍の解像力と忠実な色再現による撮影が可能となった「ピクセルシフトマルチショット」や肌のレタッチを自動で行う「スムーススキンエフェクト」などをXシリーズとして初めて搭載しているのも特徴のひとつ。
【仕様】
有効画素数:約4020万画素
センサー:23.5×15.6mm(APS-Cサイズ)X-Trans™ CMOS 5 HRセンサー原色フィルター採用
記録メディア:SDカード、SDHCカード、SDXCカード、UHS-I対応、UHS-II対応、ビデオスピードクラスV90対応、CFexpress Type Bカード
レンズマウント:FUJIFILM Xマウント
サイズ(幅×高さ×奥行き):136.3×92.9×84.6mm(最薄部42.8mm)
重量:約579g(本体のみ)
発売日:2022年9月29日
価格:オープンプライス
市場推定価格 ボディ26万円前後(税込)
レンズキット※33万前後(税込)
※『XF16-80mmF4 R OIS WR』
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フジノンレンズ XF56mmF1.2 R WR(2022年9月29日発売)
高い解像性能と美しいボケを実現した2世代目56mm
「フジノンレンズXF56mmF1.2 R」が2世代目に進化。レンズ構成を一新し非球面レンズ2枚とEDレンズ1枚を含む8群13枚の設計を採用。色収差、球面収差、コマ収差などを徹底的に抑制し、近接から無限遠まで従来モデルよりも高い解像性能を発揮。またXシリーズで初めての11枚絞り羽根を採用することで従来モデルと比べて絞り込んだ時も円形に近い絞り形状を実現している。
【仕様】
焦点距離:56mm(35mm判換算85mm相当)
明るさ:F1.2
最小絞り:F16
レンズ構成:8群13枚(非球面レンズ:2枚、EDレンズ:1枚)
絞り羽根:11枚(円形絞り)
最短撮影距離:約50cm
サイズ:約76×79.4mm
フィルター径:67φmm
質量:445g
マウント:FUJIFILM Xマウント
発売日:2022年9月29日
価格:16万1700円(税込)
フジノンレンズ GF20-35mmF4 R WR(2022年9月29日発売)
GFレンズで最広角20mmを備えたズームレンズ
ラージフォーマットセンサーを搭載したミラーレスデジタルカメラ「GFXシリーズ」用交換レンズGFレンズにファン待望の広角ズームレンズ「フジノンレンズ GF20-35mmF4 R WR」が登場。GFレンズ史上最広角となる20mm(35mm判換算で16mm相当)の焦点距離を備えた1本。非球面レンズ3枚、ED非球面レンズ1枚、EDレンズ3枚を搭載した10群14枚のレンズ構成を採用することで湾曲収差や色収差などを抑制している。大型化しやすい超広角ズームレンズだがインナーズームを採用し、長さ約112.5mm重さ約725gの小型軽量化を実現している。
【仕様】
焦点距離:20-35mm(35mm判換算16-28mm相当)
明るさ:F4
最小絞り:F22
レンズ構成:10群14枚(非球面レンズ:3枚、ED非球面レンズ:1枚、EDレンズ:3枚)
絞り羽根:9枚(円形絞り)
最短撮影距離: 35cm
サイズ:88.5×112.5mm
フィルター径:82φmm
質量:725g
マウント:FUJIFILM Gマウント
発売日:2022年9月29日
価格:40万3700円(税込)
X summit後半のトークショーでは、2021年の9月に行われたX summit PRIME 2021で開発中とアナウンスされていたGFレンズのティルトシフトレンズをサプライズでお披露目。なんと1本ではなく2本。焦点距離は30mmと110mm。詳細は不明だがGFXの表現力が広がるレンズになることは確かだ。GFXを使用しているプロフェッショナルユーザーにとっては早く発売して欲しい注目のレンズ。
昨年からスタートしたクリエーターの創作活動サポートを目的とした助成金プログラム『GFX Challenge Grant Program』。4月から15のプロジェクトがスタートし、5ヵ月の制作期間を経て全プロジェクトが完了。今後fujifilm-x.comで紹介される予定。
実際にプリントされた作品を展示する写真展を東京・六本木の富士フイルムスクエア(11月4日~11月24日)と大阪の富士フイルム 大阪フォトサロン(12月16日~12月25日)で開催する予定。そのほかの地域での展示についてはその都度紹介される予定だ。
好評につき第2回開催も決定。審査には全世界で活躍しているアーティスト、キュレーター、評論家が加わる。応募はすでに開始されており最終締め切りは11月30日まで。詳しい内容はHPでチェックしてください。
詳細はコチラ
text:SATO TAKESHI