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  • 『PHOTONEXT2023』に突撃取材
    ポートレートに使えるアイテムを大紹介!!




写真館などのプロを対象とした業界最大スケールのイベント『PHOTONEXT2023』が66日と67日に横浜のパシフィコ横浜で行われた。プロを対象にしたイベントですが、ポートレートユーザーにも使えそうなアイテムがたくさんありました。そこで今回は編集部で気になったアイテムをピックアップして紹介したいと思います。

 
 
Canon 
キヤノンブースにはなんと! 世界初公開カメラがこそっと展示されていました。スペックなど詳細不明で、判明していることは名前のみ“Vシリーズ コンセプトカメラ「360°&180°3D VR Camera」”。ショーケースに入ったカメラの形状を見るとレンズが2つ装備されていて、360度撮影とVR撮影ができるカメラになりそうです。名前から推測するとVシリーズで発売される予定なので、かなり個性的なカメラになりそうです。



 


世界初公開となる新型カメラを発見。Vシリーズコンセプトカメラ『360°&180°3D VR Camera』。
お手軽にVR撮影を可能としたEOS Rシステム。このレンズよりもさらにVRが身近になるのが『360°&180°3D VR Camera』。


 
常盤写真用品 
アナモルフィックスレンズをリリースするSURUIを取り扱っている常盤写真用品ブースで日本初公開の35mmレンズを発見。詳細は未定ながらボディにカーボンを採用し、かなり軽量小型化されているのがわかります。実はこのサイズでフルサイズの対応品と言うからビックリです。実際に手に持ったところ重量もかなり軽く作られています。

 

 

 


 



シネマティックワイドスクリーン画角を撮影できるアナモルフィックレンズ。迷光の少ない水平方向の縞が発生して幻想的な映像体験ができる。

写真上が現在リリースされているフルサイズ50mmレンズ。比べると写真下の35mmレンズがコンパクトに仕上げられているのがわかる。







 
 
サクラスリング
ファッションにこだわる方にもおすすめなのがサクラスリングのストラップ。幅白のオリジナリティの高い形状を採用し、ストラップの中にカメラを収納できるのがポイントです。ミラーレスカメラなら標準レンズを装着した状態でも余裕で収納できます。これがあれば普段使っているカバンにも安心してカメラを収納することができます。



 


 


小銭とか記録メディアなど小さなものを入れるのに最適なチャック付きの収納スペースも用意されている。
ストラップの中にカメラを入れて収納も可能。標準レンズを装着したミラーレスぐらいのサイズなら収納できる。
カメラを入れてくるくると巻けば収納袋としての役割も果たしてくれる。






 
 浅沼商会

三脚など多くの動画撮影機材をリリースするIFOOTAGEブランド初となるLEDライト“Anglerfish LED Light”が展示されていました。その中でもSL1 DNシリーズは、動画と写真撮影の両方に適した大光量タイプで70Wタイプの「SL1 60DN」、220Wタイプの「SL1 220DN」、320Wの「SL1 320DN」の3タイプを展示。

特に超注目したいのが6月9日に発売されたばかりの新製品でコンパクトで使い勝手の良さげなAnglerfish RGBW Handy Lightシリーズです。 パステルカラーのオシャレな筐体カラーに注目してしまうのですが、実は機能もバッチリ。色温度(2700〜10000K)だけでなく色被りを補正できるグリーン/マゼンダ調整機能が搭載されています。価格は1万1990円。カラーはBK(Obsidian Black)、PP(GlamourPurple)、GR(Mint Green)、YE(VibrantYellow)の4タイプを用意しています。

 


 


 


出力違いで3タイプのアイテムを用意しているLEDライト。写真は一番コンパクトな70WタイプのSL1 60DN。
筐体のカラーはパステル調の4種類を用意。カワイイカラーリングなので鞄にひとつ入れておくのもお洒落かも。

本体では色温度(CCT)や出力(INT)を調整可能。Luminアプリを使えばより細かな設定ができる。


 








ブルートゥース接続でアプリと連携すると色温度の変更から色被り補正も調整することができる。


HSIモードを使えば色相環を操作して直感的に調整も可能。
GELモードではLEEとRoscoのフィルターと同じ配色を設定している。






 
HY
角型フィルターで高いシェアを誇るHYブースでは、新たに国内総代理店として取り扱いを始めたSMDVブランドのソフトボックスSpeedbox-Flipを展示。SMDV2003年に韓国で創業されたライティング機材メーカーで、今回発売されたソフトボックスは素早くセッティングができるのがポイントです。写真は60cmのモデルで、片手というか指一本で持てちゃうぐらい軽いのが特徴です。


  
  


 

VANLINKS
NANLITEBENROを取り扱っているVANLINKSのブースでは写真と動画どちらにも使えるアイテムを発見。LEDライトで有名なNANLITEで気になったアイテムはForza 60CPJ-FMM-19/36Forza 60Cは重さ1.08kgと軽量ながら出力88Wを実現したRGBスタジオライト。色温度は180020000Kまで調整できるので幅広いシーンで活躍が期待できます。もうひとつのPJ-FMM-19/36FMマウントに対応した万能型のスポットライトマウント。FMマウント専用の19°/36°レンズ付きで光の形を自由に演出できます。三脚メーカーのBENROブランドで注目したいのはCyanBirdシリーズ。雲台はFS20PROCを採用し、脚部はアルミニウムタイプとカーボンタイプの2つを用意しています。



 


写真はLEDライトForza60CにスポットライトマウントPJ-FMM-19/36を装着したところ。
左がカーボンタイプで右がアルミニウムタイプ。雲台は写真と動画の両方対応できる機構を搭載したFS20PROC。


  
  
KPI/ケンコー・トキナー
KPI/ケンコー・トキナーのブースでは6月23日に発売されたばかりの新製品レンズアングルアダプターATOLLGodoxの新製品が展示されていました。ATOLLは縦位置・横位置などを自由に変更できる優れたアダプターで素材は航空機用のアルミニウム合金を採用し、超軽量で高強度を実現した便利なアイテムです。

Godoxの新製品はスタジオ用のLEDに装着するスポットアタッチメントキットVSA-19K/26K/36K62日から販売を開始したフラッシュアクセサリーGodoxプロジェクションアタッチメントAK-R21キットなど。またブースでは無料のセミナーが開催されていました。写真はカメラの教室でお馴染みの見崎豪さん。ソフトフィルターとOMNIフィルターの使い方をすてきな作例を交えながら紹介していました。




 


 


写真は縦位置・横位置などアングルを自由に調整できるレンズアングルアダプター。
スタジオ用のLEDライトでスポット光を作れるスポットアタッチメントキットVSA-19K/26K/36Kを展示。
Godoxのロゴの横の模様がスポットアタッチメントキットで作られたもの。
 








クリップオンストロボの装着することで表現を幅を広げるGodoxプロジェクションアタッチメントAK-R21キット。


写真左からAK-R21付属の丸型ヘッド用アダプター、オプション販売されている投影用レンズ83mmと65mm。


6月2日から販売を開始したワイヤレスフラッシュトリガーX ProII。ブルートゥース接続でアプリから設定も可能になった。

 

 


ジェットグラフ

ジェットグラフのブースでは展示には必須のファインアート用紙の見本を展示。最高級インクジェット用紙のハーネミューレ ファインアートとILFORD GALERIEシリーズが展示されていました。今年の3月6日からILFORDのデジタルインクジェット製品に加え、アナログモノクロ製品も取り扱いを開始したということでフィルムや現像液なども展示されていました。

 


 


竹繊維から作られたBambooをはじめ環境を考えたナチュラルラインが人気のハーネミューレ。

ILFORD最高品質のファインアートペーパー「ギャラリー」は展示ユーザー必見の用紙。

 
  
コメット
コメットブースではバッテリータイプのストロボを発見。韓国のSMDV社製のアイテムで最大出力120WsB120 HSS360Wsを実現したB360 HSS2モデル。両モデルともリフレクターをはじめスヌート、ソフトボックスなどさまざまなアクセサリーを用意しているところがポイントです。


 


 


360Wsの出力を実現したB360 HSS。写真は別売りのビューティーディッシュを装着。


持ち運びに便利なコンパクトボディで出力120Wsを実現したB120 HSS。写真はFLIP SPEEDBOXを装着したところ。
B360用のビューティーディッシュは全面がシルバーのものとホワイトの2タイプをラインナップしている。



SAEDA

SAEDAブースではライティング機材のPhottixLoupedeckが展示されていました。特に注目したいのがPhottix T200R。今年の夏発売予定のPhottix初となるチューブタイプLEDライト。色温度を25009500Kまで調整でき、演色性もCRI96+とかなり優秀なので、ポートレート撮影はもちろんのこと幅広いシーンで活躍が期待される。

 

 


 


 


今夏発売予定のLEDライトPhottix T200R。チューブタイプなので今まで設置できなかった場所にもライトが仕込める。


ランタンモードとソフトボックスモードなどを楽しめる人気のGカプセルも展示されていました。


ライトスタンドと言えば真っ黒が多くて地味な印象ですがPhottix PX200にはホワイトもあります。







サンテック
サンテックブースでは、1台で主要カメラのTTLとハイスピードシンクロに対応したJINBEIの革新的なスピードライトの新モデルHD-2MAXと、さらにコントロールがしやすくなったワイヤレストリガーTR-Q7IIを展示。両モデルともにSONY専用モデルも用意している。また近日発売予定のLEDライトも展示してありました。最大出力80Wと120Wがラインナップされ、それぞれデイライトタイプとBi-Colorタイプを発売予定。 



 


 


スピードライト同様に1台で複数のメーカーのTTLに対応できるワイヤレストリガーの最新モデルTR-Q7II。

今までソニーのカメラで使用する場合は別売のホットシューアダプターSが必要だったが新製品のHD-2MAXとTR-Q7IIはSONY専用モデルを用意している。


ストロボのイメージの強いJINBEIだがモノブロックタイプのLEDライトも用意している。写真は80Wsのデイライトモデル。近日発売予定。







 出展されているメーカーのうち11社だけですが紹介させていただきました。今や新製品情報はネットですぐに得られますが、実際に触れてみて機材がお試しできるリアルイベントは嬉しいですね。フォトネクストとは別のイベントになりますが、6月30日と7月1日に東京の浜松町で体験する写真撮影機材展I-PAFが開催されるので、コチラも注目です。
 

 
 
 
 

textSATO TAKESHI