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富士フイルムがGFX100SIIとX-T50を発表
同時にGFXシリーズとXシリーズでそれぞれに新型レンズを用意
富士フイルムの新製品発表会「X Summit SYDNEY 2024」で、ラージフォーマットのGFXシリーズとクラシカルなデザインで人気のXシリーズでそれぞれボディ1台とレンズ1本が発表された。GFXシリーズは普及機『FUJIFILM GFX100S II』と望遠レンズ『フジノンレンズ
GF500mmF5.6 R LM OIS WR』、Xシリーズはコンパクトサイズが魅力の『FUJIFILM X-T50』と便利な標準ズームレンズ『フジノンレンズ
XF16-50mmF2.8-4.8 R LM WR』。発売はすべて2024年6月の予定。
FUJIFILM GFX100S II(2024年6月発売)
GFXシリーズで最軽量を実現した普及モデル
今回、発表された『FUJIFILM GFX100S II』は、新開発の1億200万画素高速センサー「GFX
102MP CMOS II」と最新の高速画像処理エンジン「X-Processor 5」を搭載したGFXシリーズでは最軽量となるミラーレスデジタルカメラ。
AIによる被写体検出AFを搭載することで従来モデルから大幅に高速で高精度なAFを実現している。連写性能は秒間7.0コマで、動きのある被写体もこれまで以上に正確にとらえることができる。前モデル同様にコンパクトなボディで重さは約802g(本体のみ)。
【仕様】
有効画素数:約1億200万画素
センサー:43.8×32.9mm GFX
102MP CMOS IIセンサー原色フィルター採用
記録メディア:SDメモリーカード、SDHCメモリーカード、SDXCメモリーカード、UHS-I対応、UHS-II対応、ビデオスピードクラスV90対応
レンズマウント:FUJIFILM Gマウント
画像処理エンジン:X-Processor 5
サイズ(幅×高さ×奥行き):150.0×104.2×87.2mm(最薄部44.0mm)
重量:約802g(本体のみ)
発売日:2024年6月
価格:オープンプライス
詳細はコチラ
センサーは新開発の1億200万画素のGFX 102MP CMOS IIを搭載。 | AI技術を投入することで被写体検出AFなどが大幅に進化されている。 | ラージフォーマットながら重さ802gを実現。GFXシリーズ最軽量モデル。 |
フジノンレンズ GF500mmF5.6 R LM OIS WR(2024年6月発売)
スポーツや野鳥撮影で活躍が期待できる超望遠レンズ
『フジノンレンズ GF500mmF5.6 R LM OIS WR』はGFレンズ最長となる超望遠500mmの領域を撮影できるレンズ。最大で6.0段の強力な手ブレ補正と望遠レンズながら約1375gに抑えることで高い機動性を備えているのが特徴。別売りのテレコンバーター「フジノン テレコンバーターGF1.4X TC WR」と組み合わせると最長700mm相当の焦点距離を撮影することができる。
【仕様】
焦点距離:500mm(35mm判換算396mm相当)
明るさ:F5.6
最小絞り:F32
レンズ構成:14群21枚(スーパーEDレンズ:2枚、EDレンズ:5枚)
絞り羽根:9枚(円形絞り)
最短撮影距離:2.75m
サイズ: 104.5×246.5mm
フィルター径:95φ
質量:1375g
マウント:FUJIFILM Gマウント
発売日:2024年6月
価格:60万6210円(税込)
詳細はコチラ
GFレンズの中で最長となる500mm。35mm判換算だと396mm相当となるモデル。 | 超望遠レンズの悩みどころの重量は約1375g。強力な手ブレ補正も搭載しているので手持ちでも十分に撮影できる。 | レンズ構成は14群21枚。望遠レンズ特有の色収差を徹底的に抑制することで高い解像性能を実現している。 |
FUJIFILM X-T50(2024年6月発売)
はじめてフィルムシミュレーションダイヤルを搭載したモデル
『FUJIFILM X-T50』は最新の裏面照射型「X-Trans™ CMOS 5 HRセンサー(約4020万画素)」と高速画像処理エンジン「X-Processor 5」を小型軽量ボディに搭載。ボディ内手ブレ補正は5軸・最大7.0段の補正機能を実現。高機動性・高画質・高性能を兼ね備えた万能モデルで、幅広いシチュエーションで使用することができる。特に注目したいのはフィルムシミュレーションをダイヤルで簡単に切り替えられるフィルムシミュレーションダイヤルを初めて搭載したところ。
【仕様】
有効画素数:約4020万画素
センサー:23.5×15.7mm (APS-Cサイズ)X-Trans CMOS 5 HRセンサー原色フィルター採用
記録メディア:SDメモリーカード、SDHCメモリーカード、SDXCメモリーカード、UHS-I対応、UHS-II対応、ビデオスピードクラスV90対応
レンズマウント:FUJIFILM Xマウント
画像処理エンジン:X-Processor 5
サイズ(幅×高さ×奥行き):123.8×84×48.8mm(最薄部34.2mm)
重量:約389g(本体のみ)
発売日:2024年6月
価格:オープンプライス
詳細はコチラ
丸みを帯びたラウンド形状のデザインを採用することでコンパクトながら高いホールド性能を実現している。 | 最新の第5世代Xシリーズの約4020万画素のセンサーと画像処理エンジンX-Processor 5を搭載している。 | ボディの左肩にはフィルムシミュレーションをダイヤルで切り替えられるフィルムシミュレーションダイヤルを初採用。 |
フジノンレンズ XF16-50mmF2.8-4.8 R LM WR(2024年6月発売)
あらゆるシーンで活躍が期待される小型軽量標準ズームレンズ
『フジノンレンズ XF16-50mmF2.8-4.8 R LM WR』は、広角16mm~50mm(35mm判換算:24-76mm相当)をカバーする標準ズームレンズ。汎用性の高い焦点距離をカバーしているので、旅先の風景や建築物の広角撮影から中望遠を生かしたポートレート撮影まで幅広い用途で使用することができる。特に注目したいのは35mm判換算でハーフマクロ相当の近接性能を備えているところ。最短撮影距離はズーム全域で24cm、最大撮影倍率はテレ端で0.3倍(35mm判換算:最大撮影倍率0.45倍相当)を実現している。
【仕様】
焦点距離:16-50mm(35mm判換算24-76mm相当)
明るさ:F2.8-4.8
最小絞り:F22
レンズ構成:9群11枚(非球面レンズ:3枚、EDレンズ:3枚)
絞り羽根:9枚(円形絞り)
最短撮影距離: 24cm
サイズ:65×71.4mm
フィルター径:58φ
質量:240g
マウント:FUJIFILM Xマウント
発売日:2024年6月
価格:12万1000円(税込)
詳しくはコチラ
スナップ撮影からポートレートまで1本でカバー。焦点距離は16ー50mm(35mm判換算で24ー76mm相当)。 | 最新の約4020万画素の高画素モデルにも対応できる高い解像性能と小型軽量を実現した万能レンズ。 | 非球面レンズ3枚、EDレンズ3枚を含む9群11枚構成を採用。ズームレンズ全域で最短撮影距離24mmを実現。 | ||
Text:TAKESHI SATO