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PENTAXの約20年ぶりのフィルムカメラ『PENTAX 17』
ハーフサイズのフィルムコンパクトカメラ登場
リコーイメージングが2022年12月から始めたPENTAXのフィルムカメラプロジェクトで誕生したカメラ『PENTAX 17』を7月12日から発売を開始する。PENTAXはフォーマットを名称にすることが多く、今回のモデルは35mm判の半分のハーフカメラ(17×24)ということから『PENTAX 17』とネーミング。操作系はフィルムカメラならではの所作を楽しめるように手動の巻き上げレバーを採用し、フィルム装填はイージーローディング方式を採用することで、はじめてフィルムカメラを使う人でも安心して使える仕様となっている。レンズは単焦点コンパクトカメラで描写性能に定評のあった『PENTAX エスピオ ミニ』(1994年発売)のレンズ光学系をもとに、ハーフサイズフォーマット用に新規設計し、高性能マルチコーティング“HDコーティング”を施した25mm(35mm判換算37mm相当)を搭載している。メーカー希望小売価格は11万7700円(税込)。※市場での販売価格は8万8000円(税込)前後。
フィルム装填で失敗しないようにイージーローディング方式を採用。撮影終了後には巻き上げレバーを使ってフィルムを巻くフィルムカメラの所作を楽しめるのが嬉しい。 |
『PENTAX 17』の17のロゴは『PENTAX67』のロゴタイプをオマージュしてデザイン。レンズは『PENTAX エスピオミニ』の光学系を踏襲し、新たに設計されたもの。 | 巻き上げレバーは『ASAHI PENTAX auto110』、巻き戻しクランクは『PENTAX LX』と『ASAHI PENTAX SP』など各部にPENTAXのレガシーを感じさせる仕様となっている。 | フィルムカメラに必須のメモホルダーも装備。フィルムのパッケージを切り取りメモホルダーに入れることで装填中のフィルムを確認することができる。 | ||
PENTAX 17
【仕様】
<ボディ>
型式:ハーフサイズレンズシャッターフィルムカメラ
画面サイズ:24×17mm
使用フィルム:35mmフィルム(ISO50、100、125、160、200、400、800、1600、3200)
感度設定:フィルムに合わせて手動設定
フィルム装填方法:イージーローディング方式
巻き上げ:レバーによる手動巻き上げ、巻き上げ角130°、予備角35°
巻き戻し:クランク式手動巻き戻し(途中巻き戻し可能)
ファインダー方式:アルバダ式ブライトフレームファインダ
ピント合わせ方式:ゾーンフォーカス(手動選択方式)
測光方式:部分測光
測光範囲:EV2.5~16.5 (ISO100)
露出補正:±2EV(1/3EVステップ)
シャッター方式:プログラムAE電子シャッター
シャッタースピード:1/350秒~4秒、バルブ
内蔵フラッシュ:ガイドナンバー約6(ISO100・m)、25mmレンズの画角をカバー
使用電池:3Vリチウム電池(CR2)1個、充電式電池は使用不可
電池寿命:約10本(フラッシュ50%使用・36枚撮フィルム使用時)
サイズ(幅×高さ×厚み):約127.0×78.0×52.0mm(突起部を除く)
質量:290g(フィルムと電池を除く)
<レンズ仕様>
レンズ:HD PENTAXレンズ
焦点距離:25mm(35mm判換算値37mm相当)
開放F値:F3.5
フィルター径:φ40.5mm
レンズ構成:3郡3枚
発売日:2024年7月12日
メーカー希望小売価格:11万7700円(税込)
Text:SATO TAKESHI