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  • TAMRON伝説のマクロレンズ「タムキュー」復活
    『90mm F/2.8 Di III MACRO VXD(Model F072)』




光学機器メーカーのタムロンが10月24日からミラーレスカメラ用の新レンズ『90mm F/2.8 Di III MACRO VXD(Model F072)』を発売します。同レンズはミラーレスユーザーが待ち望んでいた“タムキュー”の愛称でお馴染みの伝説の90mmマクロレンズ。発売に先駆けてタッチ&トライが開催されたので早速取材にお邪魔してきました。





 

詳細はコチラ https://www.tamron.com/jp/consumer/lenses/f072/

  

ファーストインプレッションはマクロレンズとは思えないほどのスムーズなオートフォーカス(AF)に驚かされました。通常、マクロレンズといえばAF搭載レンズでもフォーカスが迷うことが多く、マニュアルフォーカスを多用しながら楽しむことが多い印象です。しかし、このレンズに関してはオートフォーカス撮影をメインで使用してもストレスなく撮影が行えそうです。とはいえマクロレンズなのでマニュアルでのフォーカシングが必要な場面も多くあります。そこでタムロンの開発者がこだわったのが「フォーカスリング」です。




 


 


開発者のこだわりが詰まったフォーカスリング。この軽くて滑らかに動くリングはぜひ実物を触って体感して欲しい。
全長が変わらないインナーフォーカスタイプを採用。フィルター径はφ67mmを採用している。
フードを付けたままでも、可変NDフィルターやCPLフィルターなどの回転式フィルターが操作できるように窓付き新型フードを採用。







 


 


マクロ撮影でよく使用するAF/MFの切り替えはフォーカスセットボタンに専用アプリで割り当てることができる。


美しい玉ボケを実現するためにタムロン初となる12枚羽根の円形絞りを採用。

写真左がソニーE、写真右がニコンZ。電子接点の位置が違うマウントを同時発売するところにタムロンの気合を感じる。







文章で説明するのが非常に難しいのですが、リングの初動は軽く、ただ単に軽いのではなくじわっと指になじむ感じです。マクロでマニュアル撮影を1日中していると指が痛くなることがあるので、フォーカスのタッチにこだわったそうです。

気になる描写については、歴代のタムキューと遜色ない美しいボケ味と緻密な描写力を兼ね備えた1本です。マクロ撮影はもちろんのこと、ポートレートなどさまざまな撮影で活用ができそうな印象を受けました。マウントはソニーEマウントとニコンZマウントで同時にリリースされます。



 


クラシカルなデザインのニコンZfにも違和感なく装着できる。
ミラーレスカメラで人気のα7ともベストマッチ。





実際に写した写真がコチラ



ピント面はシャープに描写して、背景は美しくボケてくれるので開放で撮影するのが楽しくなるマクロレンズ。



すこしいじわるをして背景がうるさいところをボカして撮影。非常にシルキーな写りが気持ちいい。

 

  



 

初代タムキュー『SP 90mm F/2.5 Macro Model 52B』発見!


1979年に誕生し、数々のフォトグラファーたちを虜にしてきたのがタムロン伝説的レンズ“タムキュー”。今回のタッチ&トライではなんと初代モデル『SP 90mm F/2.5 Macro Model 52B 』から最新モデルまでの11モデルが展示されていました。初代から4代目までがハーフマクロで、5代目からが等倍マクロ撮影に対応しています。ちなみに今回発売された『90mm F/2.8 Di III MACRO VXD(Model F072)』は、ミラーレスカメラ初の“タムキュー”となります



 


ズラリと10本の“タムキュー”を展示。前列左から4本目までがハーフマクロ。
1997年に登場した5代目『SP 90mm F/2.8 Di Macro 1:1』から等倍マクロレンズに進化。







タムキューを活用するなら

『TAMRON Lens Utility Mobile™』は必須


タッチ&トライの会場で気になったのがAndroid用アプリの『TAMRON Lens Utility Mobile』。こちらはTAMRONのレンズとスマートフォンを接続して、さまざまな操作&設定を行うことができるアプリです。特に注目したいのがフォーカスセットボタンにさまざまな機能を割り当てることができるところ。今回のタムキューにはAF/MF切り替えスイッチがないので、ボタンに「AF/MF切り替え」機能を割り当てるのがオススメ。それ以外にも、あらかじめ任意で記録した2つのピント位置でフォーカスを行き来させることができる「A-Bフォーカス」や「フォーカスストッパー」は星景ポートレートや動画撮影にも活用できる機能です。




 


 


アプリを使えばフォーカスセットボタンの設定を簡単にカスタマイズできる。
任意の位置でピントの位置を設定できる「A-Bフォーカス」。星景ポートレートや動画撮影で重宝しそうな機能。
マーカー機能使用時に手動でフォーカシングしているような緩急のある動きを設定することもできる。






『TAMRON Lens Utility Mobile』の詳細

https://www.tamron.com/jp/consumer/soft/lensutility.html 

  

  

  

 

 

 Text:SATO TAKESHI