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  • 【写真展】X PORTRAIT EXHIBITION 4 閉幕





モデルとフォトグラファーが
ダブルネームでエントリーする写真展
X PORTRAIT EXHIBITION 4
が閉幕いたしました!




師走の声も遠くで聞こえるような過ごしやすい風の中、北千住から四谷に場所を移しての開催となった「X PORTRAIT EXHIBITION 4(クロス展4)」が12月6日〜8日の日程を終えた。以前は四谷第四小学校及び第四幼稚園として運営されていた建物をコミュニティースペースとして利用する施設内にあるギャラリーで、そこここに当時の名残を感じさせるすてきな空間だ。そんな歴史ある場所に50ペア100名のモデルとフォトグラファーの想いを乗せた作品が展示された。

普段は撮られる側のモデルにも表現したいことがあっていい。フォトグラファーと想いをクロスさせながらひとつの作品世界を表現できるグループ展として4回目となった今回も、前回にもましてモデルとフォトグラファーが自身の作品の前で熱く語り、来場した方にその思いを届けようとする姿を見ることができた。回を重ねるごとに深まるコンセプトに共感して次もその次も多くの出展者、来場者がこの空間を満たしてくれることを願ってやまない。

今回は3日間で約700名の来場者と11社の協賛メーカーの皆さんに出展作品への投票をお願いした。どの作品が見る者の琴線を震わすことができたのか。クロス展4のアワードを紹介したいと思います。



クロス展4アワード発表!


クロス展4 グランプリ

NATSUMI ✕ Chihiro
気づきたかった事。









クロス展4 準グランプリ

Kaname ✕ Aquaphotox
Extreme Portrait








クロス展4 3rd 4th 5th PRIZE






協賛メーカー賞 ほか




 
 
ブース展示をしていただいた株式会社サンテック








クロス展という運動体が成長していく過程が楽しめた合同写真展
  PASHA STYLEというポートレート専門メディアが企画主催する写真展はいくつかあるが、クロス展という展示は「モデル自身にも作品制作や展示にもっとコミットして欲しい」という意図で企画された写真展だ。撮影をするという行為は楽しいものだが、展示をするということもまた格別に楽しいもの。それをモデルもフォトグラファーも同じように共有し感じてもらいたいと思っている。しかしコンセプトはコンセプト。そこに共鳴して参加してくれる個性ある出展者たちがどう肉付けし、形作ってくれるのか。それにより展示は思春期を迎えた少年少女のようにいかようにもなる可能性を秘めている。回を重ねるごとに強くなる傾向としてはモデルとフォトグラファー双方が作品の前に立ち、作品を鑑賞してくれる人々に対して「自分たちの思い」を語る姿だ。また事情によりどちらかが不在またはどちらも在廊できなくても作品に補助線を引いてくれるようなBOOKが用意されていたりすることだ。自分という存在を使って、持てる技術や感性を使って何を伝えたいのか。真剣になればなるほど楽しいことばかりではない瞬間があるかもしれないが、その先にはそこを飛び越えた人にしか見えない景色がある。なんだか重苦しい感じの内容になっているが「自分たちの楽しい」や「自分たちの好き」を思い切り表現するだけでもそれは見るものに必ず伝わる。要するにモデルとフォトグラファーが同じ熱量で何かを表現した時により一層の喜びがあるよ!それをぜひ展示してね!ということなのだ。今回参加してくれた出展者はもちろん、来場して何かのバイブレーションを感じてくれた人たちが表現者側となって、次、その次とクロス展という運動体を形作ってくれることを楽しみにしている。


 
 
  text:kimihiro kawano