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【レポート】XF IQ4カメラシステム発表会
1億5100万画素!中判カメラの最高峰! -
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Phase One Japan株式会社は
中判デジタルカメラの最高峰
世界初裏面照射型1億5100万画素センサー搭載
XF IQ4カメラシステムの一般公開に先立ち
発表会を2019年1月都内で行なった。会場にはプレス関係者というよりは
フォトグラファーまたはその周辺の人々があふれ
流石プロユースのカメラ発表会といった雰囲気。
場所も大規模なスタジオだ。
主に一般ユーザーをターゲットにする
PASHA STYLEの立ち位置からは
かなり遠い世界のカメラではあるが
最高峰のシステムを垣間見れる貴重な機会。
ポートレイトのライブシューティング
イベントにも立ち会うことができた。
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Pia Stangerup氏
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A/S開発責任者 Lau Norgaard氏
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Phase One本部(デンマーク)の
Pia Stangerup氏の開会挨拶を受け
A/S開発責任者 Lau Norgaard氏から
同システムのプレゼンテーションが行われた。XF IQ4 150MPカメラシステムは
1億5100万画素の裏面照射型CMOSセンサーを
搭載したトップモデル。
RGBモデルとモノクロ専用モデルがある。
また正確な色再現性が特徴の
1億100万画素のモデルもあり、
全部で3ライン展開。
いずれもセンサーサイズは53.4mm×40mmで
35mmフルサイズの撮像面積の2.5倍にもなる。以前、1億画素のIQ3を使用した経験のある
弊誌ポートレイトナビゲーターのooxo氏は言う。
「超高解像度という事、素子が大きい事からくるダイナミックレンジの広さが、
例えば大判プリントや高解像度モニターで
写真を見た時に、写真が写真ではなく
リアル(本物)になると感じる。
目の前の等身大パネルが、
間近で見るとやはり解像度が足りなくて、
所謂「写真」として映ってしまうのが
どこまで近寄っても、そこに毛穴まで見える
まるで本物がいるような、
そんな凄さがフェーズのカメラにはある。
トップモデルIQ4はさらにその凄みを増している」
やはりこのスペックのカメラが吐き出す写真は
35mmフルサイズ機のレベルを
遥かに凌駕しているようだ。画質だけではないとプレゼンテーションは続く。
IQ4シリーズは、新規開発プラットフォームにより
カメラ内部にアプリケーションを実装できる。
現像ソフトCapture Oneの画像処理機能を
カメラ内部に搭載した「Capture One Inside」
により、プレビュー品質の向上、カメラ内での
JPEG生成、フレームレートが高まった
ライブビュー表示などを実現している。
ストレージはXQDとSDメモリーカードに対応。
接続はWi-Fi、USB Type-C、Ethernetで
快適にテザー撮影ができる。 -
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よりパワフルにスピーディーになった
IQ4はCapture Oneをインテグレートすることで
来月、来年、次の年と新しい機能を追加でき、
アップデートし進化していく可能性を秘めている。
とプレゼンテーションを結んだ。続いて博報堂フォトクリエイティブの
フォトグラファー高橋秀行氏による
ライブシューティング、同氏と「SHOOTING」
編集長、坂田大作氏によるトークセッションも
行われた。ライブシューティングでは
黒い衣装のモデルの瞳から涙が溢れる
ドラマティックなシーンの撮影を通して
IQ4のポテンシャルを探っていった。
(事情により写真は掲載できませんでした)
高橋氏はプロフォトグラファーの視点から語る。
「物理的には3000万画素で十分という人もいる。
しかし1億5100万画素にしか
描けない世界があると私は考えています。
そしてこのCMOSセンサーのラチチュードは
人間の目にとても近いなと感じました。
時々自分がライティングしたイメージと
撮った写真にズレを感じることがあります。
もっと滑らかなはずなのにとか、
逆にもっと硬いはずなのにとか。
そういったズレがこのカメラでは少ないのです。
シャドー部にもしっかり情報が残っているので
暗いシーンの撮影にも安心できますね」
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ライブシューティングでモニターに映し出される
ポートレイトの滑らかなトーン、
肌の質感や存在感。
一筋の涙の雫の中まで映し取る解像感は
見るものを惹き込む強い力をもっていた。
撮る者のイマジネーションを最高の形で支える
これからのIQ4システムの進化から目が離せない。
XF IQ4 150MP/559万9000円
XF IQ4 150MPアクロマティック/615万9000円
XF IQ4 100MPトリクロマティック/517万9000円
※全て税別 ※Blue Ring Lens1本付属
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【TEXT KAWANO KIMIHIRO】
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