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  • カメラ:S1R レンズ:LUMIX S PRO 50mm F1.4

  • 【レビュー】LUMIXの最高峰をテスト
    S1とS1Rの違いを知る

  • レビュアーはPASHA STYLEのセミナー講師を務めたことがある松浦武臣氏。

    • 動画はS1(右)、静止画はS1R(左)を使用。

    • しっかりとホールディングできるのが嬉しい。

    • カメラ:S1 レンズ:LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S

  • Panasonicからフルサイズミラーレスカメラ S1とS1Rが遂に発売となった完全プロ向け仕様として開発されたという両機を使用し、静止画・動画の両面からその性能を見ていきたいと思う。

    今回は基本的に動画はS1、静止画はS1Rを使用。

    まず、手にもった感じはプロ仕様という事で大きく、重い。
    しかし、日ごろバッテリーグリップ付の一眼を使用している身からすると、そこまでの違和感は感じない。
    後に動画のAF性能比較で登場するα7IIIが逆に小さすぎて違和感覚えた位だった。

    メニューやボタン配置等に関しても、今まではCanonをメインに使用していて、GH5やG9等のPanasonic機はほぼ使用した事がなかったにも関わらず、かなりすんなりと使いこなす事ができた。
    かなり使いやすいように練り込まれたメニュー、そしてボタン配置になっていると思う。

    静止画の写りに関しては色が非常に美しく、今まで肌の写りはCanonが最高で、他の大手メーカーのカメラで撮影したデータをPhotoshopやLightroomで調整しても、どうやってもCanonのような肌の色になってくれなかった中、Panasonicは肌の色もCanon同等かそれ以上の美しさを感じた。

    そして、最新機種では各メーカーの最新機種では軒並み搭載されている瞳・顔・人体認識AFに関してはかなり素晴らしい出来といえる。
    瞳で捉えきれない状況では、顔認識に、顔で捉えきれない状況では人体認識に即座に切り替わる為、AFがはずれたショットはほぼ無かった。
    静止画で使う分にはほぼ完壁な追従をしていたと言っていいと思う。

  • レンズは24-105mm(左)と50mm(右)を使用。

  • ボディ内手ブレ補正とレンズ内手ブレ補正をリアルタイムで連動させ高い手ブレ補正効果を実現。

  • 今回はレンズはLUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.とLUMIX S PRO 50mm F1.4の2本をお借りして使用したが、どちらも解像度・ボケ共に素晴らしい。ただし、LUMIX S PRO 50mm F1.4の方が単焦点にもかかわらず、ズームレンズのLUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.より大きくて重い。

    また、LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.を使用した時にボディ内手振れ補正とシンクされるDual I.S.は非常に効果が高く、いままで使用したシステムの中でもズバ抜けた安定感を誇っていた。ジンバルなどを使用せずに完全に手持ちで撮った動画があるので、手振れ補正がいかに強力かを見てほしい。
    動画はコチラ
    https://youtu.be/-Opvk7e7_SQ
     
    動画に関しても非常によく考えて作られており、たまたまカメラをお借りしたタイミングでピアノ演奏の録音・撮影が入っていたので、XLR入力を増設するDMW-XLR1にEarthworks QTC40を繋いで使用してみた。
    正直、音質に関してはあまり期待してなかったにも関わらず、非常に低ノイズでかなりクオリティの高いサウンドで録音できた。
    その後、RME UFX+というわりと高価なオーディオインターフェースと比較。アコースティックギターの録音で比較してみた所、ノイズ量に関してはほぼ同等。音質はさすがに30万近いオーディオインターフェースとの比較なので音の太さ等は敵わないものの、インタビューのスピーチ等だけでなく、音楽用途での使用にも耐えうるクリティがあるとわかった。
    今までインタビュー撮影などでピンマイクのためだけに外部のレコーダーを導入していたケース等でも、2chで収まるのであればS1(もしくはS1R)とDMW-XLR1だけで十分に対応ができる。
     
    また、動画のAFに関して、現時点ではSonyのα7III(もしくはα7RIII)が最高峰という事だったので、実際に動画撮影を行いチェックしてみた。
    結果として、S1のAFもα7IIIに拮抗する出来だと感じた。
    設定や、どれだけ絞りを開いて使用するかにもよるとは思うが、S1とα7IIIを二台並べて撮影した動画をアップしてあるので、それを見てもらえれば、どちらも動きの早いダンサーにかなり追従しているのがお分かりいただけると思う。
    Youtubeにアップされている他の方の動画では、S1のAF性能はイマイチという結果に終わっているものが多いが、おそらくファームウェアが発売前のものか、AFの設定をデフォルトのままで撮影しているのではないかと思う。この動画では何回か試して最適な結果になるようにAFの設定を変更している。
    尚、設定的にはシャッター速度1/60、F4、フルHDで撮影した。
    比較動画自体は4Kの動画になっているのでS1、α7IIIで撮影した部分(左上と右上)は縮小されずに表示可能なので、じっくり見て頂きたい。

    • カメラ:S1 レンズ:LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S

    • 動画でのオートフォーカスのテストも行いました。

    • 2chの録音なら「XLRマイクロホンアダプタ― DMW-XLR1」が便利。

  • 最後に、WEB全盛のこのご時世に高画素がどこまで必要か、という話題が上がることがあるが、プリントでA1サイズまでなら大体2400万画素機でも十分、4000万画素機は本当に必要なのか?(もちろん、クロップする余裕がある、などの利点はあるし、超大判等では確実に必要になる)
    また、はたして高画素機で撮影した写真の解像度を下げても中画素機と違いは出るのか?
    完全に同じ設定で、花を「S1(24M画素)で撮影したもの」と、「S1R(47M)で撮影し、S1と同じ画素数(24M画素)までPhotoshopで落としたもの」をアップしておくので是非じっくりと比較してみてほしい。
    二台並べて撮影しているので、画角には微妙に違いがある、また条件を同じくするためにどちらもRAWファイルを同じ設定でPhotoshopで開き、JPGファイルとして保存している。

    S1のデータ
    https://drive.google.com/file/d/1v7O3fjlCWBST5XA7ausnQglZksgkZL_H/view?usp=sharing

    S1Rのデータ
    https://drive.google.com/file/d/1sInnQDnQSSG39Eq027NLVandbNVppM8a/view?usp=sharing