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    雑誌PASHA STYLE Vol.4に掲載された作品は「闇の王展」に展示することを念頭に撮影。

  • 【雑誌連動企画】X(cross)shooting
    Nissin × ooxo メイキング編

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    高低差があってかなり厳しい環境の撮影現場。

  • 雑誌連動企画X(cross)shootingで、PASHA STYLE編集長でポートレイトナビゲーターであるooxoとストロボメーカーのNissin Japanがコラボレーション。今回、撮影された作品はPASHA STYLE Vol.4掲載と7月26日から開催される「闇の王展」に展示される。

    闇の王展出展作品ということで、作品のテーマは「善悪や生死を超越した混沌(カオス)の世界にいる真理のような存在」。フォトグラファー、モデル、ドレスデザイナー、メイクアップアーティスト、ヘアスタイリストの5人のアーティストが意見を出し合い、ひとつの世界観を作り上げた。

    作品の核となるモデルは、ヨガ講師のTarun Shekhar Jhaさん。肉体的な美しさもさることながらヨガを行うTarunさん自身がスピリチュアルなオーラをまとっているので、今回のモデルには最適の人材。

  • 腕には金箔を貼り付けて神々しさを演出する。

  • Habaさんのメイクの特徴はエアブラシによる施術。

  • ドレスデザイナーはALCHEMY(アルケミー)のデザイナーKahori.Kさん。ブランドのテーマ「自然と科学の融合」と今回の作品テーマには通ずるところがあるということで、衣装は既存のALCHEMYのグングル(インド鈴)をあしらったものを使用。さらに商品の製作過程で出た残布と製品化できなかった布を組み合わせて衣装にボリュームを出した。本来であれば廃棄されてしまう布地もALCHEMYでは大切に保管し、今回衣装として蘇った。そして衣装をまとったTarunは見事に真理のような存在に仕上がった。
     
    モデルの存在感をより際立たせているのは、メイクアップアーティストのHabaさんとヘアスタイリストNABEKOさんの仕事。闇の王展に出展するとなると、どうしてもダークなイメージに偏ってしまうところをダークに寄りすぎないように仕上げている。特にこだわったのが、その見え方が見る人によって違ったものになるようにすること。

    まずはメイクから見ていくと、グングル(鈴)にあわせて金箔を使うことで光り輝く神々しさを持ちながら、エアブラシで施術された薄黒いフェイスメイクがTarunの褐色な肌にダークな印象を与えている。このエアブラシで仕上げられた黒いポイントメイクは、実はグリーンとパールを混ぜたもので、単純な黒ではないのがポイント。
     
    ヘアスタイリストのNABEKOさんは、メイク担当ののHabaさんが艶ぽくメイクを仕上げてきたのを見て「ヘアまでウエットにしたらイヤらしいイメージになりそうだ」と考え、ヘアスタイリングはマットに仕上げ、かつ背景の自然と違和感なく融合させている。一方、川で撮影されたカットでは、髪の分け目を変えてツヤを足す事で、より自然と調和するように演出されている。

    細部にまでこだわった作品のロケ地は、都内某所にセッティング。混沌(カオス)は始まりと終わりの間にあるものだと考えて、命が循環する自然があるところを条件に探し、ここに辿り着いた。
     
    作品を見て、どこに闇を感じるかは人それぞれ。Tarunが悪魔に見えるか? 神にみえるか? 
    優れた写真からは被写体のエネルギーが伝わってくるので、ぜひ誌面でも闇の王展でのプリントでも見てそれを感じてほしい。

  • 命が循環する森を舞台に「闇の王」の作品を作り出す。

  • 作品撮りの最後にスタッフ全員で記念撮影。

    右から
    photographer:ooxo
    dress designer:Kahori.K
    model:Tarun Shekhar Jha
    make up:Yuki Haba
    hair styling:NABEKO
    assist:ユコ
     
     

  • 使用機材:
    カメラ:SONY α7RⅡ
    レンズ:FE 24-70mm F2.8、FE 16-35mm F4 ZA OSS
    照明機材:
    NISSIN DIGTAL Air10s / NISSIN DIGTAL MG10
    NISSIN DIGTAL i60A(×2)