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  • GFレンズ開発者にお話を伺いました。写真左から曽我さん、星野さん、岩崎さん。

  • 【雑誌連動企画】X(cross)shooting
    HASEO × FUJIFILM 第2回 フジノンレンズ編

  • GFXシリーズの実力を余すことなく表現するGFレンズ。

    • 図1

  • HASEOさんとFUJIFILMがコラボレーションした雑誌連動企画X(cross)shootingの第2回は、GFX100になくてはならないフジノンレンズの魅力を紹介します。

    今回はフジノンレンズの開発者のGFレンズの商品企画 曽我 孝さん、GFレンズ セットリーダー 星野謙治さん、光学担当の技術マネージャー 岩崎洋一さんにお話を伺いました。

    フジノンレンズの歴史を教えてください
     
    曽我「フジノンレンズは昭和19年3月に設立された富士写真光機という会社からスタートしたブランドで、放送用レンズやプロジェクター用レンズなどを古くから手がけてきたメーカーです。平成16年10月に会社名をフジノンへ変更、平成18年10月に富士フイルムに100%子会社化され、さらには平成22年7月に富士フイルムに統合されて現在に至ります。スマートフォンの小さなレンズから放送用の大きなレンズまで作れるのが特徴です。古くからありとあらゆる光学レンズを手がけているのでフジノン独特の良い光学設計ができます」

    さらに詳しくフジノンの歴史を知りたい方はコチラ
    https://www.fujifilm.co.jp/corporate/aboutus/history/ayumi/index.html

  • ボケ味にこだわったポートレイト撮影に最適な110mmについて熱く語る星野さん。

  • 110mmのフォーカスレンズをスムーズに動かすために4つのボイスコイルモーターを採用。

  • GFレンズの特徴を教えてください

    岩崎「GFレンズは全て1億画素を想定して作られているレンズです。図1を見てもらうとわかりやすいのですが、APS-Cと35mmフルサイズが同じ画素数の場合、同じ解像感の画質にするには、APS-Cは35mmフルサイズより1.5倍解像度をあげないといけません。
    その理屈でラージフォーマットを考えるとセンサーの面積が大きいので、レンズを設計する時には評価周波数を下げて設計するのが一般的です。
    しかし、ラージフォーマットに1億画素を入れると,、画素ピッチはAPS-Cとほぼ同じになります。そのため1億画素の画像を100%で拡大しても充分な解像度が得られるようにするために、GFレンズはAPS-Cと同じ厳しい周波数で開発されています。ラージフォーマットで1億画素をしっかりと解像させるGFレンズには、富士フイルムがAPS-Cフォーマットで培ってきたXシリーズの技術が活かされているというわけです。
     
    GFレンズを作る時にこだわっているところは?

    曽我「画質が一番こだわっている部分ですが、カメラは持ち歩くものなので、なるべく小型軽量に作ることです。手ブレを防ぐために全てのレンズに手ブレ補正をつけることも可能ですが、そうするとレンズが大きくなり重くなってしまいます。そこで機動性を確保するために、レンズの使われるシーンを考えて、手ブレ補正機能を搭載することにしました。望遠系には手ブレ補正をつけますが、広角系は手ブレ補正をつけずに、その分軽く明るいレンズとして設計しました。これもGFレンズの特徴のひとつです」

    • ボケ味にこだわった110mm(右)と大きなボケが楽しめる単焦点望遠レンズ250mm(左 GFX100に装着)。

    • 曽我さんが持つレンズは放送用のレンズ。フジノンレンズはこんなに大きなレンズも作ってます。

    • 岩崎さんには1億画素のセンサーに求められるGFレンズの特徴を図に書いて教えてもらいました。

  • GFX 50Rに9月発売の50mm装着すると往年の中判フィルムカメラGA645を彷彿とさせる姿に。

  • ポートレイトをターゲットにしたレンズ教えてください

    全員「110mmです」

    曽我「GF110mmF2 R LM WRは、F2という明るさを決めて『ボケ味を凄く綺麗にする』をコンセプトに作った1本です。焦点距離は35mmフルサイズ機でポートレイトによく使われる焦点距離が85mmなので、その近くの焦点距離の110mm(35mm換算で87mm)に設定しました」
    星野「光学設計では被写体との距離による性能の変動を小さくする為に、特にフォーカスレンズの性能にこだわって設計しています。フォーカスレンズの性能を高めるとレンズ自体が重くなるのですが、ボイスコイルモーターを適切に配置し、高速に精度よく動かせるようにしてあげています」
    曽我「もっと背景を大きくぼかしたいなら、焦点距離の長い250mm(GF250mmF4 R LM OIS WR)もオススメです。被写体との距離は離れますが、その分ボケが大きくてとても綺麗です。35mmの感覚だともっと明るいレンズが欲しいところ……と思いがちですが、ラージフォーマットなので被写体深度の狭さからも、実際に使うとこれがちょうどいいということが分かります」

    レンズの詳細はコチラ
    GF110mmF2 R LM WRは、F2
    https://fujifilm.jp/personal/digitalcamera/gfx/fujinon_lens_gf110mmf2_r_lm_wr/
     
    GF250mmF4 R LM OIS WR
    https://fujifilm.jp/personal/digitalcamera/gfx/fujinon_lens_gf250mmf4_r_lm_ois_wr/

    GF50mmF3.5 R LM WR(9月下旬発売予定)
    https://fujifilm.jp/personal/digitalcamera/gfx/fujinon_lens_gf50mmf35_r_lm_wr/

    開発者の方々にお話を伺いフジノンレンズはユーザーの方に心地よく使ってほしいと考えて、操作感などもこだわって開発されているのがよくわかりました。1億画素を解像するレンズ性能はもちろんのことフォーカスリングのしっとり感や絞りリングのクリック感などを皆さんにも体感して頂きたいレンズです。