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作例1
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COSINAレンズレビュー ライカマウント(1/2)
Voigtlander NOKTON classic 35mm F1.4 II MC VM -
作例2
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作例3
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今回はCOSINAより発売のライカマウントレンズのレビューです。
Voigtlander NOKTON classic 35mm F1.4 II MC VM
をhikaritoasobu氏に使用して頂き、じっくりと使い倒して見えてきたその魅力とは……
(hikaritoasbu氏とはインターネットの黎明期からデジタル写真に着目し、著名人の大型イベントへのコンテンツ提供など、多岐にわたる活動をしてきた京都在住の写真家。現在はライカを愛用。)
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作例4
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作例5
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「ミニマルなサイズに無限大の表現力。そんな言葉が思い浮かぶ NOKTON classic 35mm。今回のリニューアルでレンジファインダーのみならずミラーレスでの使い易さにもこだわったとの事らしい。ボディのダウンサイジングとは真逆に重厚長大なレンズが増える昨今、誰もが興味をそそられる新作レンズを試写させていただきました。」
「NOKTON classic 35mmといえば、鏡筒デザインがなんともclassicalでレンジファインダー機にぴったり。Leica Summilux 35mm 1stにどこか通じるところも。
その主張が控えめでステルス性抜群のデザイン。作例1、2のような街にとけこんでのスナップ撮影もテンポ良く進みます。
フォーカスリングに用意されたノブ。その位置と焦点距離の関係を覚えると、目測でざっくり距離を合わせて最後はファインダー覗いてさっと微調整ってスタイルが可能に。こんな一連の動きが楽しくサクサク撮影しちゃいます。
そんな撮影スタイルは街を行き交う人たちの個々の時間を奪うことなく空間を切り撮れます。みなさんそれぞれどちらに向かうのでしょうか?」「NOKTON classical 35mm。コシナさんが設計される際、ボケの美しさの追求の末に球面収差を上手く使ってこのレンズの性格を作り込んだそうです。そんなこと言われたら試さずにはいられませんね。
早速撮影です。作例3を見てみましょう。背景が明るめのシチュエーションで絞りは開放でスナップ。ハイライトから滲み出る柔らかな光。解像度を追い求めたレンズとは異なる柔らかな空気感。個性? 癖? 人によって印象変わるかもしれませんが私は大好物です。」
「では、モノクロームではどうなの?とLeica Monochromeで撮影。(作例4)
胸元ピントに対し、口元の描写がデフォーカス+収差がなんともシルキーで好みのイメージに仕上がりました。
開放描写を楽しんだ後は、ちょと絞った絵も欲しくなります。作例5をみてみましょう、祇園祭、今年の前祭・山一番蟷螂山の曳き初めでのワンシーン。
F8で撮影ですが、Leica Monochromeの描写力を存分に楽しめる描写。さっきのふんわり描写と同じレンズ? と思わんばかりの表現力の変化です。写真の中の一人一人がどこまでもリアル。今にも動き出しそうです。
ミニマルなサイズに無限大の表現力(作例6)
身軽になった分、フットワーク活かさないともったいない。今回の撮影だけではまだまだ引き出せない絵が撮れるに違いないと感じさせる奥深いレンズ。
まずはカメラにNOKTON classical 35mmつけて撮影に出かけることにしましょう♪」 -
作例6
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装着イメージ
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主な仕様
焦点距離:35mm
口径比:1 : 1.4
最小絞り:F16
レンズ構成:6群8枚
画角:63°
絞り羽根枚数:10 枚
最短撮影距離:0.7m
距離計連動範囲:∞~0.7m(カメラにより異なる)
最大径×全長:φ55.0×28.5mm
フィルターサイズ:φ43mm
重量:189g
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hikaritoasobu
京都在住の写真家
高校生の頃から風景やスナップ中心に写真を撮り始め撮影活動を始める。2000年にEOS D30と衝撃的な出会い。D30でイギリスの街を撮影しデジタルの可能性に没入する。
デジタル撮影の可能性を広げるため早期よりネットを活用。グラドエンジェル(石井竜也さんプロデュース)のイベントへのコンテンツ提供を機に活動多様化。
以降、多くのアーティスト、プロ、アマの仲間と出会い写真が生活の重要な位置づけとなる。近年は3Dセンシングカメラのプロデュースに取り組む。日々の撮影は、撮影所作の心地よさに惹かれライカを好んで使用している。
Instagram:@hikaritoleica撮影機材:
Leica Monochrome
Panasonic S1R
撮影&レビュー文章:hikaritoasobu氏Text by イグアナ
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