• 記事検索

  • sessions

    作例1

  • COSINA レンズレビュー ライカマウント (2/2)
    Voigtlander NOKTON 75mm F1.5 Vintage Line Aspherical VM

  • photo

    作例2

  • photo

    作例3

  • 今回はCOSINAより発売のライカマウントレンズのレビュー第2弾です。
    Voigtlander NOKTON 75mm F1.5 Vintage Line Aspherical VM
    をhikaritoasobu氏に使用して頂いた。本人も思わず「欲しい……」と漏らしてしまうその魅力をレビューして頂きました。
    (hikaritoasbu氏とはインターネットの黎明期からデジタル写真に着目し、著名人の大型イベントへのコンテンツ提供など、多岐にわたる活動をしてきた京都在住の写真家。現在はライカを愛用。)

  • 作例4

  • 作例5

  •  お祭りとポートレート。共通するのはどちらも中望遠の撮影が楽しくなる被写体ってこと。折しも祇園祭の真っ只中にそのレンズは到着しました。
    NOKTON 75mm F1.5。フォクトレンダーが展開する新しいVintage Lineシリーズの新作。
     必要十分なサイズに彫りの深いデザイン。かっこいい! オマケに350g 軽い!
    発売前からレビュー用に借りていた為に、俄然テンションがあがりっぱなし。まずは撮影と祇園祭の宵山に消えていきます。
     新町通りにある北観音山を撮影。(作例1)北観音山の提灯にピントを合わせようとすると、なんともヘリコイドが滑らかな動きで心地よい。さらにファインダー像がとてもすっきりクリアでレンズの良さが撮る前から見てとれる。「これは欲しい」ってうっかり声にでてました。
     撮影してみると前ボケの雰囲気や提灯の丸みある質感に益々テンションあがります。提灯の撮影って本当に難しいのです。
    こちらは日中曳き初めでのカット。(作例2)マウントアダプタ経由でLeica SLで撮影。手前にいる二人が太鼓がのってる台車を引っ張りながらお囃子を演奏。私自身もSLのEVFをフル活用しながら後ろ向きに歩きながらの撮影。キリッとした表情に力の入った腕の筋肉。後ろにゆったりとボケていく観衆。とても扱いやすくイメージ通りの仕上がりになりました。

    今年も酷暑でほんと凹みます。そんな時は友人と撮影相談で一休み。でも撮影テンションはそのまま。撮影が止まることはありません。(作例3)撮影距離80cmあたりで撮影。ピントを置いた睫毛や髪の質感、滑らかな肌描写。ポートレート撮影に欲しい表現が容易に手に入ります。
    次なる祭りは狸谷山不動院の火渡り祭。(作例4)護摩の浄炎が舞い上がります。火の粉の繊細なラインを写し込もうと手持ちですが1/25秒あたりのスローシャッターで踏ん張ります。浄炎はハートにも火を灯すようで、夢中で撮影、暑さを忘れてました。

  • 作例6

  • 作例7

  • 今年はお盆過ぎると雨ばかり。夏の思い出は涼しげな撮影がいいよね!と室内にて。(作例5)背後からの光をたっぷり取り込み夏っぽく撮影。でも実は外は警報級の大雨。それでもF1.5スタートなので光は十分です。動きある撮影となるとEVFはかなりの戦力になります。(作例6)微妙な動きにあわせて瞬間を切り取って行きます。NOKTON 75mm F1.5の取り回しの良いサイズが撮影をしっかり支えてくれますね。

    ポートレートで中望遠といえば85mmをイメージする方が多いかと。レンジファインダー機だと基線長とファインダー像の関係でF値2以下を使いこなすなら75mmぐらいが丁度いい。(作例7)また最新の85mm F1.4クラスからは想像できないコンパクトで扱いやすく常に持ち歩けるサイズ。中望遠のレンジに投入された魅力たっぷりのこの一本。

    次に撮るのは、祭りか? ポートレートか?
    計画を立てるのがとても楽しくなるレンズでした。

  • 主な仕様
    焦点距離:75mm
    口径比:1 : 1.5
    最小絞り:F16
    レンズ構成:6群7枚
    画角:32.6°
    絞り羽根枚数:12枚
    最短撮影距離:0.7m
    距離計連動範囲:∞~0.7m
    最大径×全長:φ62.8×63.3mm
    フィルターサイズ:φ58mm
    重量:350g
    カラー:シルバー、ブラック
    レンズフード:付属(シルバー/ブラック)

  • hikaritoasobu
    京都在住の写真家
    高校生の頃から風景やスナップ中心に写真を撮り始め撮影活動を始める。2000年にEOS D30と衝撃的な出会い。D30でイギリスの街を撮影しデジタルの可能性に没入する。
    デジタル撮影の可能性を広げるため早期よりネットを活用。グラドエンジェル(石井竜也さんプロデュース)のイベントへのコンテンツ提供を機に活動多様化。
    以降、多くのアーティスト、プロ、アマの仲間と出会い写真が生活の重要な位置づけとなる。近年は3Dセンシングカメラのプロデュースに取り組む。日々の撮影は、撮影所作の心地よさに惹かれライカを好んで使用している。
    Instagram:@hikaritoleica

    撮影機材:
    Leica SL
    Panasonic S1R
    撮影&レビュー文章:hikaritoasobu氏

    Text by イグアナさん

  • タグ