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    大村祐里子撮影:Batis 1.8/85, F1.8, ISO400, SS1/125

  • 【雑誌連動企画】 大村祐里子 × ZEISS
    X(cross)shooting 第2回

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    石田有希子さんと大村祐里子さん

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    大村祐里子撮影:Batis 2/25, F2.0, ISO800, SS1/250

  • X(cross)shooting 第2回
    作品撮影に使用したZEISSレンズBatis 2/25、Batis 2/40 CF、Batis 1.8/85の3本について。

    自分の好きな写真ってどういうものだろう。
    インターネットやSNSで写真を観たり、写真展に行ったり、カメラの催し等で飾られている写真を観たり。そんな中、誰よりも1番私(インタビュアー)好みな写真を撮られていたのが大村祐里子さん。「こうゆう写真が好き」観るとざわざわしたりドキドキしたりこの写真好きだな、どんな方が撮ったのだろう?=大村祐里子さん。どんなレンズ使ってたんだろう?=ZEISSレンズ。私(インタビュアー)の中で大村祐里子さんと言えばZEISSレンズなんです!
    そして今回、大村祐里子さんにレンズと撮影についてお話をお伺いしました。

    【今回撮影された作品はどの様にBatisを使い、大村さんの眼で観ていた画角や石田有希子さんとの距離感や情緒など、どの様に考えて撮影していたか教えて下さい。】

    25mm、40mm、85mmがあるのは最初からわかっていたので、どれかに偏らず、撮影の中でそれらをうまく使い分けられたら良いなと思っていました。最終的に、自分の感じた石田さんとの距離感そのままを写したい場合は40mm、石田さんの人間性や情緒をぐっと強調したい場合は85mm、組写真にしたときのスパイス的な存在として25mm、という使い分けをしました。

  • 他の写真と大きく視点を変え、2階から庭を見下ろす。

  • 様々な姿勢にアングルが足されていく

  • 【ZEISSレンズのBatis3本(Batis25mm、Batis40mm、Batis85mm)を使い分ける上で大村さんが感じる、このBatisを使う最大の魅力はレンズとして、写真作品として、どこなのかを教えてください。】

    Batisの好きなところは3つあります。

    1つ目はコントラストが高いのに繊細な描写です。
    私は、ポートレートを撮影する際には、写真の中で被写体の存在感がぐっと引き立つような描写をしてくれるレンズを好んで使います。Batisの描写はコントラストが高いので、被写体がぐっと引き立つような感じがします。ただし、それでいて線の描写は繊細なので、被写体の髪の毛1本1本も丁寧に拾ってくれます。ゆえに、被写体が引き立ちながらも、ディティールは丁寧に描かれているような絵に仕上がります。それがとにかく好きです。

    2つ目は色乗りの良さです。
    私は写真において「色」を大切にしています。ポートレート撮影で言えば、状況だけではなく被写体の肌の色もきちんと出てほしいと思います。Batisは彩度が高いという意味ではなく、色をきちんと描いてくれるレンズなので、撮ったものを見たときに写真の色が自分の内なる感覚と相違がなく、気持ちが良いです。

    3つ目はコンパクトさです。
    高性能なのに小さくて軽いので、何本持ち歩いてもまったく苦になりません。レンズ交換も積極的にしたいと思えます。Batisのコンパクトさは、結果的に写真にバリエーションをもたらすと思います。

  • 大村祐里子撮影:Batis 2/40, F2.0, ISO200, SS1/250

  • 大村祐里子撮影:Batis 1.8/85, F1.8, ISO400, SS1/125

  • 【Batis25mm、Batis40mm、Batis85mmで撮った作品のそれぞれのご感想を是非お聴かせください!】

    Batis25mm
    今回は25mmに似合うアングルを探した結果、2階から庭を見下ろす、という視点を発見しました。ほかの写真とは大きく違う視点(だいぶ上)から撮影できたので、作品を組んだときに、よいスパイス的な存在になってくれました。広角ゆえ、石田さんだけではなく、濡れた木々もしっかり写しこめたので、しっとりした状況を説明するカットとしても良かったなと思います。

    Batis40mm
    40mmは自分の視界に近い画角なので、その場で感じた距離感や雰囲気をそのまま写せるような感覚があります。このカットは、現場において、自分の目で感じた光や影、石田さんの雰囲気そのもので、気に入っています。

    Batis85mm
    85mmという中望遠は、絞りを開放に近づけるほど背景が大きくぼけるので、被写体の存在感がぐっと引き立つような絵に仕上がります。寄れば、被写体の目線なども明確にわかるので、石田さんの「人間性」が見える写真に仕上がります。今回は、そういうものを表現したいときに85mmを使いました。見返してみると、やはり石田さんのパーソナリティみたいなものは85mmで撮影した写真から一番感じ取れるなと思います。

    【今回の撮影で一番気持ちが高ぶった時を教えて下さい、そしてそれは何故なのかも教えて頂きたいです!】

    私は状況とモデルさんの空気感が一致している写真がとても好きなので、今回も、状況と石田さんの醸し出す空気が一致したときはテンションが上がりました。「雨」と「強い光」の2シーンがありましたが、石田さんはキャピキャピした感じではなく大人っぽい方だったので「雨」のシーンは最初から空気感が合っていると感じました。「強い光」の方も、メイクとも相まって、ご本人が現場の温度をすぐに理解してそこに合わせてくれたように思いました。前半の「雨」のシーンではなかった「強い感じ」が、自然やポーズなどを通じて御本人から醸し出されたときは気持ちが良かったです。

    ありがとうございました。
    次回、大村祐里子さんと弾塚凌さんのインタビューへ続きます。