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  • 入射光式の場合は、露出計の光球を被写体の位置からカメラに向けて測定する。

  • カメラ女子とんすけが行く!!
    第2回『単体露出計を使ってみる』

  • 今回使用した単体露出計はセコニック フラッシュメイトL-308X。

    • 露出計の位置はなるべくモデルさんに近いのがベスト。光球をしっかりとカメラに向ける。

    • ポートレイトだとモデルさんの顔の近くで測定するので、モデルさんにはひと声かけて測定しましょう。

    • L-308Xの各部名称。

  • 「単体露出計って必要なの?」という素朴な疑問からスタートした本企画。第2回は実際に単体露出計を使っていきます。指南役は前回に引き続きセコニックの杉山涼太さんと吉澤隆史さん。

    使用する単体露出計はセコニックのフラッシュメイトL-308X。※L-308Xの詳細は下へ

    それではL-308Xを使って単体露出計(入射光式)の使い方を学んで行きます。

    セコニック杉山(以下・杉)「座学ばかりだと面白くないので、実際にロケで単体露出計を使ってみましょう。あれ!! とんすけさん、髪の色が変わっていますね!!」

    とんすけ(以下・と)「染めちゃいました。杉山さん、まず基本的な使い方を教えてくださ~い」

    「分かりました。今回はL-308Xを使って単体露出計の使い方についてご説明していきます。まずは基本となる入射光式の計り方からご説明します。

    最初に本体左上のボタンを押して電源を入れて測定モードとISO感度を選択します」

    「表示はどのモードを選択するのがいいのでしょうか?」

    「測定モードは3つあり、モードボタンで変更ができます。定常光モード(太陽マーク)、フラッシュ光コードレスモード(稲妻マーク)、フラッシュ光コード接続モード(稲妻マークにC)があります。今回は屋外での撮影なので定常光モードを選択します。さらにもう一度モードボタンを押すと測定した結果をシャッター速度優先(T)か、絞り優先(F)か、EV表示にするのか選びます。
    普段、とんすけさんはカメラの設定はどうされていますか?」

  • 表示ディスプレイの名称。

  • ポートレイトの場合は顔で露出を計るのがセオリー。

  • 「カメラの撮影モードはマニュアルモードで撮影しています。前回スマートフォンのアプリを使用しているといったのですが、OM-D EM-5 MarkⅡで撮影する時は一旦プログラムで撮影します。そのシャッター速度と絞りの数値をマニュアルモードに反映させてから自分の撮りたい画の設定に変えています。暗い画を撮りたい時はシャッター速度を早くしたりして、そこから自分好みに変えています」

    「どうしてマニュアルにしているの? 露出がバラけてしまうから?」

    「まずはカメラがどのような設定になるのかをみたいので、露出のゲージの真ん中で撮影してみて、そこから自分好みの設定に変えています」

    「なるほどカメラの露出計で基準をみているのですね。そう言った使い方をしているなら入射光式の単体露出計のほうが被写体によって露出の数値が変わらないので使いやすいかと思います。
    う~ん、その感じだと絞り優先モードで表示させてみましょう。
    余談だけど今回使用しているL-308Xは正式名『フラッシュメイトL-308X』で名前を見てもらえばわかると思うのですがストロボも計れる入門機として作られました。最新モデルのL-308Xからは定常光での絞り優先機能が追加されました」

    「では、絞り優先モードで測定していきましょう。絞りを設定して、あとは測定ボタンを押せば測定できます。白い半球部分が露出を計測する受光部になります。光球と呼ばれています。入射光式の場合、モデルさんの前で光球をカメラに向けながら計ります」

    「太陽に向かって光球を向けるイメージがあるのですがそれは間違いですか?」

    「間違いというわけではないのですが……。今回はポートレイト撮影なので顔の露出を測定します。撮影状況が逆光なので太陽に向けると後頭部の露出になります。光球が顔だと考えるとわかり易いと思います。光球をカメラに向けるという事は、カメラに向いている顔の部分を計っているという事です。髪の毛の露出をメインとするなら太陽に向けても良いのですが……」

    • 顔の明るさに注目。単体露出計は入射光式なので、計りたい部分の露出値を知ることができる。

    • フラッシュメイトL-308Xでは光球をスライドさせると受光角40°の反射光式も測定可能。

    • 反射光式で計る場合はカメラの位置から被写体に向けて測定。

  • 次回はレフ板を使って光のバランスを考えていきます。

  • 「入射光式では被写体からカメラにむけるのが基本ですね」

    「計る時に気を付けるポイントがあります。光球と被写体が離れていると数値がずれてしまうので、極力、被写体に近づけて計りましょう。モデルさんの目の前で計るのは緊張してしまうかもしれませんが、被写体と計る場所の位置関係は非常に重要です」

    「近いほうが良いんですね!!」

    「なんならモデルさんにくっついてしまうぐらいが理想です(笑) 測定値が表示されたら右側面の上下ボタンを押すと同じ明るさになるシャッター速度と絞りの組み合わせを表示できます。EV値で表示するモードもありますが基本の操作はこんな感じです。ちなみに、現在発売されているセコニックの露出計はすべてのモデルで入射光式、反射光式どちらも測定できます」

    「反射光式はカメラの内蔵のものと同じ測定方法ですね」

    「さすがカメラ女子!! 反射光式は基本的にはカメラの位置から撮りたい方向に向けて測定します。フラッシュメイトL-308Xの場合、光球をスライドさせることによって反射光式での測定が行えます」

    「注意したほうがいいことはありますか?」

    「L-308Xの場合はL-858Dなどの上位機種のようにスポット測光ではなく40°の範囲を測定するタイプなのでカメラの平均測光のようなイメージです。上向きに明るい空を多く入れてしまうと暗めの露出になります。大まかな説明ですが、何を中心に計りたいかを考えて測定してください。L-308Xの基本的な使い方については以上になります。次は単体露出計にしかできない"光のバランス"を考えた測定を行いましょう」

    「ありがとうございます。次は光のバランスを考えた測定ですね。楽しみ」

  • 次回は『レフ板と露出計を使うの巻』5月20日公開予定。
    https://pasha.style/article/1087 
     
    第1回『露出計って必要なの?』
    https://pasha.style/article/1084 
     
    【今回使用した露出計】
    セコニック フラッシュメイトL-308X
    価格:3万5000円(税別)

    胸ポケットに収まるコンパクトなサイズが魅力の1台。定常光、フラッシュ光、反射光(角度40度)まで測定可能。スチール撮影はもちろんのこと、近年人気が出てきている動画撮影にも対応可能。

    詳細はこちら
    https://www.sekonic.co.jp/product/meter/l_308x/l_308x.html
     
     

    【とんすけプロフィール】
    平成9年生まれ。東京出身。祖父のマミヤを使いモデルも撮影もこなすスーパーガール。その正体は大学院生。
    Twitter:@tom__ch
     
     
    PASHA STYLE特派員:とんすけ
    取材協力:セコニック
    編集:サトー

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