• 記事検索

  • DJI Mini 3 Proレビュー編
    ”飛ばしに行ってみて体感。カメラマンとの相性の良さはレンズ1本分のサイズ感”





今回は前回の記事「DJI Mini 3 Pro発表!」のレビュー編。

実際にフィールドに行って飛ばしてみた感想などをレビューしていきたいと思う。

(※前回の記事はコチラ


今回レビュー用にお借りしたのはオプションでDJI RC付きのタイプ。

このオプションを選ぶと通常のコントローラーに代わってモニターきコントローラー「DJI RC」が付属する。

(モニター付きコントローラーDJI RCについての詳細は後述)




”単焦点レンズ1本分のサイズ感”


なんといってもこのドローンの特徴は機体サイズ。

折りたたんだ状態では145×90×62mmと少し大きめな単焦点レンズ1本分程度でとても良好な携帯性が魅力的。



筆者の私物「EF16-35mm F4L IS USM」との比較

 

EF16-35mmのサイズはφ82.6mm×112.8mm。

ただし、普段から着けているレンズキャップやエンドキャップをつけると130mmを超えてくるのでほぼ同サイズになる。

重さに至ってはEF16-35mmは約615gなのでDJI Mini 3 Proは249gはその半分より軽い。





厚みもEF16-35mmの直径82.6mmとMini 3 Proは90×62mmではほぼ同サイズ

筆者の16-35は動画用のフォーカスリングをつけているので、実際はMini 3 Proの方が全然小さく感じなおかつ持ちやすい。



筆者が普段使っているManfrottoのキャスターバッグ

試しに筆者愛用のキャスターバッグに入れてみた。

レンズ1本分のスペースに収まるこのサイズ感はカメラマンととても相性がいい。




コントローラーも収納してみた


コントローラーもスティック部分が脱着できるのも思った以上にコンパクト。

スティックを外した状態だと厚さは63mm未満なので、

専用の収納スペースを設けなくても、カメラアクセサリーなどと一緒に入ってしまう。





普段持っていってる風景&ポートレート共通の基本装備。ドローンを追加しても大丈夫そう。


カメラ機材と共に収納することでワンパッケージで完結できるのは本当に便利だ。これはキャスタータイプのカメラバックだけではなく、どのタイプのカメラバックにも言えるだろう。

今まで持って行っていたレンズを1本諦めるだけで持ち出せるの携帯性の良さこそカメラマンと相性がいいという証拠だと思う。






”Proの名に恥じない飛行性能とカメラ性能”


実際に飛ばしてみた感想は、小型だけどパワフルなモーターのお陰で力強く、当日は風速が5〜7m/s程あったが何の支障もなかった。

強いて言うならば軽さのせいかふらつきは筆者が所有しているMavic ProやDJI FPVに比べると大きく感じたが(重量差を考えれば同然だが)、優秀なジンバルのお陰で写真や動画には影響はなかった。

そして意外と静かなのも好印象だった。





RAWモードで撮影後、Lightroomにて現像


RAWデータもカメラマン目線で見ても、ある程度の明るさがありなおかつ極端に大きなサイズのプリントにしなければなど条件は多少なりにつくが、十分に使えると現像していて感じた。

正直、画質うんぬんを語るよりドローンらしい視点で撮る1枚が表現の幅を広がったメリットの方が大きく感じる。




”買わない理由が見つからないモニター付きコントローラー「DJI RC」”



Mavic Proでも買えるなら即買いしたいレベル。サイズも手の大きい筆者でも問題はなかった。


一般的なコントローラー(DJI RC-N1)のセットより1,3200円高くなるが、逆に考えると1万円ちょっと出すだけでこのクオリティの専用モニターがついてくると考えると、どう考えてもこの価格はバーゲンプライス

普段はiPhoneやiPadなどをモニターにしている筆者だが、飛ばしてる最中に電話やメールその他SNSの通知など、邪魔する要素がなくなるだけでこれだけ快適になるのかと実感。


ちなみにこのDJI RCのモニターのスペックは、1920×1080、フレームレート60fpsの5.5インチのフルHDディスプレイを内蔵し、

で標準輝度は700nitあるので当日は晴天で日差しはそれなりにあったがカメラビューの確認や動画の再生に問題はなかった。 

そしてDJI Mini 3 Pro以外にDJI Mavic 3にも使えるのでそちらを持っている方でまだRC Proを持ってない方にもおすすめ。



”まとめ”


・組写真の構成の1枚としては十分で、単体でも無理のない条件なら十分。

・撮影風景を撮る目的などでは携帯性を考えると最適解。VLOGなんかにもおすすめ。

・縦の動画も撮れるのでInstagramなどへの投稿も現地でスムーズにできる。

・この夏終わりから秋にかけてベストなロケーションポートレートシーズンのお共に。


画質うんぬんを語るよりドローンらしい視点で撮る1枚入ることで、アクセントが入り表現の幅が広がることに対する手応えの方が、上回ったと言うのが筆者の正直な感想である。

このDJI Mini Pro 3は新しい表現や刺激を求めているカメラマンにこそ、ぜひバックの片隅に常備していて欲しい



今年の秋はドローンを積極的に作品作りに取り入れようと思う。



-DJI Mini 3 Pro-
DJI RC付属・・・119,900円
サイズ
折りたたんだ状態:145×90×62mm
展開時:171×245×62mm
展開時(プロペラあり):251×362×70mm
重量
249g

DJI RC
サイズ
操作スティック未装着時:168.4×123.7×46.2mm
操作スティック装着時:168.4×123.7×62.7mm
重量
約390g


製品サイトはコチラ



photos&text by  UG タナカユウジ