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【PASHA REVIEW】Phottixのディープタイプのソフトボックスをチェック
『Raja Deep Quick-Folding Softbox』60cm、80cmをテスト!!
前回に引き続きPhottixのソフトボックスを紹介していきます。今回はPhottixのディープタイプ『Raja Deep Quick-Folding Softbox』を中心に通常タイプのソフトボックス光とディープタイプの光の違いを徹底的に調査していきたいと思います。
お借りした機材!!
Raja Deep Quick-Folding Softbox
60cm 80cm
Raja Quick-Folding Softbox
65cm 85cm 105cm 120cm
※前回のRaja Quick-Folding Softboxの記事はコチラ
ライティングのセッティングは前回と同じ。GODOX AD300proをS2ブラケットで装着してテストしました。すべてを同じ条件にしたいので、モデルさんからソフトボックスの発光面まで130cm。モデルから背景までの距離も130cmのセッティング。光量はモデルさんの顔のところで測定をしてISO100でシャッター速度1/125 絞りF8で適正露出になるように調整しました。ホワイトバランスは5500K。
ディープタイプは通常タイプと実際どう違うの?
今回は標準タイプの『Raja Quick-Folding Softbox』85cmとディープタイプの『Raja Deep Quick-Folding Softbox』の80cmを使って比較していきます。
標準タイプは直径が85cmで、ディープタイプは80cmなので、その差は5cm差です。写真を見て貰えばわかる通り、ほぼ同じサイズ。
ボックスの深さが違うと写りがどのぐらい変わるのか楽しみです。ちなみにボックスの深さはカタログ数値で、標準タイプは42.6cm、ディープタイプは74.5cmとなっています。
80cmディープ | ||
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前回の記事同様にアクセサリーを付け替えながら撮影しました。パターンは全部で10パターン+AD300直射の11パターンになります。
写真を見て貰うとわかる通り、かなりコントラストが強い指向性のある光になります。ボックスが深くなるだけでここまで光の質が変わることにはびっくりしました。下に同条件で撮影した標準タイプの85cmの写真と並べてみました。並べてみたら面白いことがわかりました。アウターディフューザーを付けた柔ら光だとあまり印象が変わらなかったのですが、グリッドを付けた場合やビューティーデッシュのみやインナーディフューザーのみの時の光がかなり変わります。柔らかい光はより柔らかく、硬い光はよりドラマチックに変化しているのがわかります。
ストロボの光量に関してはデータ③をみると標準タイプよりも必要になるのがわかります。アクセサリーを全部付けた状態だとAD300Proがフル発光になっているので、クリップオンタイプのストロボで使用するのはちょっと厳しいそうです。Phottixのボックスは色温度の変化が少ないのですが、Deepタイプは全体的に色温度が100~150K程度低くなります。
まとめ
同じ条件でアクセサリーを変えて撮影することはあまりないので、ソフトボックスの大きさや使用アクセサリーでどんな風に変わるのかがわかって面白いテスト撮影でした。せっかく検証したので編集部サトーが独断でソフトボックスをオススメします。
軟らかい光で全身を撮りたい方には
Raja Quick-Folding Softbox 120cm
Raja Quick-Folding Softbox 105cm
持ち運びを考えると105cmが良さそう。120cmは大きいのでスタジオ向けかと思います。あと105cmはグリッドも付属するので、光を狭めることも可能です。
全身も撮れるし持ち運びにも便利
Raja Quick-Folding Softbox 85cm
サイズ的にいちばん汎用性が高いのが85cm。105cmと比べると全身カットの影が濃くなってしまいますが嫌味な影ではないので◎。たまにしか全身カットを撮らないならこれで十分でしょう。
車を使わない方はこれがベスト
Raja Quick-Folding Softbox 65cm
徒歩で移動して撮影することが多い方には65cmがお勧め。とにかく小さくなるので持ち運びが楽です。このサイズなら野外でも問題なく使えます。全身を撮ることを考えると影が気になるかもしれませんが、バストアップなど寄りの撮影が多い方には85cmが現実的なサイズです。
コントラストの強い光が欲しい方は
Raja Deep Quick-Folding Softbox 60cm
Raja Deep Quick-Folding Softbox 80cm
通常のボックスよりも均一な光になって、コントラストの強い指向性のある光になるDeepタイプは背景をしっかり落としたい時に重宝しそう。60cmと80cmの2サイズラインナップがありますが、収納したときのサイズ感はワンサイズ大きいものと同じと考えるのが良さそう。60cmなら85cm、80cmなら105cmという感じ。実際の撮影では、かなりフロントヘビーになるので転倒しないようにウェイトを置いたり、大型のしっかりとしたスタンドを使ってください。
今回撮影にご協力いただいたモデル
深崎ゆづきさん 演技大好きな女優志望の大学生さんです。 ミスいちご2023にエントリーしているので、ぜひ応援してあげてください。 ミスいちご2023 公式WEB投票審査! |
Text:SATO TAKESHI