-
【雑誌連動企画】X(cross)shooting…シューティングレビュー
Kay×コシナ/Voigtländer APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical II
お耽美写真家Kayの作品ができるまでのお話
使用機材はフォクトレンダー史上最高性能の標準レンズ
Kay × Voigtländer APO-LANTHAR 50mm F2
Aspherical II
X(cross)shooting !
PASHA STYLE Vol.10のX(cross)ShootingでVoigtländer史上最高性能の標準レンズ「Voigtländer APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical II」を使って、お耽美写真家Kayさんに作品作りをしてもらいました。今回の記事ではKayさんの幻想的な作品がどのようにして作られるのかインタビュー取材をしたので紹介していきます。
■ X ■ instagram ■ PASHA STYLE紹介ページ
model:まぷさん
■X ■instagram
Assistant:仲井良輔
雑誌PASHA STYLE Vol.10(P52-53掲載) 撮影データ:シャッター速度 1/60 絞りF2 ISO64 |
作品のコンセプトを教えてください
ゴシック的なファッションに、ちょっと退廃的で猟奇性が入ると良いかなと思って作品撮りしました。具体的なイメージとしては夜の風景で窓から差し込んでくる光を写して、シネマティックなサスペンスホラー的な雰囲気が出すことを目指しました。
雑誌PASHA STYLE Vol.10(P55掲載) 撮影データ:シャッター速度 1/60 絞りF2 ISO64 |
こういった世界観をモデルさんと共有するのが難しい印象がるのですが……
まずはSNSでモデルのまぷさんと衣装やメイクの情報共有をしました。衣装は黒っぽい服のイメージで、クールな雰囲気を目指したいと話をしていて、それにハーネスとコルセットを合わせたスタイリングにする方向で話を進めました。今回はまぷさんが持っている衣装で撮影しました。実際にどんな衣装があるのか写真を見せてもらいながら衣装を決めていきました。
雑誌PASHA STYLE Vol.10(P54掲載) 撮影データ:シャッター速度 1/60 絞りF2 ISO64 |
作品を見るとメイクの印象が強かったのですが……
本当はヘアメイクさんを使おうと思ったのですけど、予算の都合でメイクもまぷさんにお願いしました。スタイリングと同様に事前にサンプル画像を送りあいながらイメージをすり合わせていきました。僕の方からは「黒を中心としたオイリーでグロッシーなアイシャドーを広範囲な感じでバランスよくダークな感じにして欲しい」とメイクイメージを伝えて、まぷさんからは「オイリーでグロッシーな雰囲気を作れる化粧品は持ってないから作れないけど、近い方向で作ります」と返事をいただいて出来たのがこのメイクです。
雑誌PASHA STYLE Vol.10(P54掲載) 撮影データ:シャッター速度 1/60 絞りF2 ISO64 |
撮影の途中でメイクが変更になったのはなぜでしょうか?
誌面に掲載された作品は前半の物だけなのですが、実はアイシャドーが黒系のものとオレンジ系のものと2パターン撮影していました。黒系にするかオレンジ系にするのか、実は迷っていて撮影してから最終的に決めようと考えていました。理由としてはダークなイメージに差し色としてオレンジのアイシャドーにすることでビューティー感が増すことに期待していました。
雑誌PASHA STYLE Vol.10未掲載カット 撮影データ:シャッター速度 1/125 絞りF2 ISO64 |
作品づくりで気を付けたことはありますか?
今回はVoigtländerレンズを使った作品撮りになるので、レンズの発色や解像感がきちんと出ることを目指して撮影しました。イメージの共有として気を付けたのはモデルさんに伝えすぎないようにすること。僕の中では、ゴシックぽいサスペンスホラーのイメージがあって、映画「ヘルレイザー」の魔導士の世界を想像していました。異世界から来た魔女のイメージがあったのですが、このイメージはあえて伝えませんでした。
雑誌PASHA STYLE Vol.10未掲載カット 撮影データ:シャッター速度 1/100 絞りF2 ISO64 |
まぷさんの持つクールな印象はこの世界観にハマると確信していたのと、具体的なイメージを伝えてしまうと、僕のイメージからハミ出ることができなくなると思ったからです。衣装とメイクの具体的なイメージから何となく作りたい世界観はまぷさんと共有できていると確信していたので……。今回は4ページの誌面に掲載する予定だったので、1カット撮ればいいわけではないので、ある程度モデルさん本人の表現にも頼りたいところがあった。普段から僕はモデルさんにイメージをガッチリと伝えすぎないようにしているし、イメージが伝わってない時は具体的な物語を伝えます。
雑誌PASHA STYLE Vol.10未掲載カット 撮影データ:シャッター速度 1/100 絞りF2 ISO64 |
以上でインタビュー終了です!!
お耽美写真家Kayさんの作品はいかかでしたでしょうか? 撮影の前に行うモデルさんとのコミュニケーションやイメージの共有の仕方など編集部サトーは目からウロコの話がいっぱいでした。特に「モデルさんに情報を与えすぎないようにする」という話はモデルとフォトグラファーがコラボレーションする面白さの醍醐味を感じました。
ぜひインタビューを読んでから雑誌未掲載作品のまぷさんの雰囲気と雑誌掲載カットを見比べながら作品を楽しんでいただけると嬉しいです。
|
X shooting協力メーカー
第1回の記事はコチラ
次回はKayさんの作品がどのように作られたのか紹介します!!
今回Voigtländer APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical IIで撮影された作品は、
雑誌PASHA STYLE Vol.10に掲載されています。
全国の書店、Amazon、PASHA STYLE Web Shopにて販売中です。
▶▶▶ Amazon.jp
▶▶▶ PASHA STYLE Web Shop
【text:SATO TAKESHI】