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マクロらしい近接描写と美しいボケ味を実現した1枚。
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【雑誌連動企画】X(cross)shooting
Akihiro Suzuriya×Voigtlander レンズ編 -
アポクロマート設計を採用した大口径マクロレンズ。写真左が65mm、右が110mm。
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Suzuriya氏を驚かせたこの解像感。毛穴まで見えそうなぐらい細部まで写ります。
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今回のX(cross)shootingでVoigtlander(フォクトレンダー)が用意したレンズはMACRO APO-LANTHAR 65mm F2 AsphericalとMACRO APO-LANTHAR 110mm F2.5 E-mountの2本。
ポートレイト撮影に使うレンズがマクロレンズのみとはかなり攻めている印象。なぜこの機材になったのかコシナの佐藤さんに聞くと「今回のPASHA STYLE Vol.3は巻頭がヘアメイクさんの特集とお聞きしたので、X(cross)shootingはファッションビューティ系で硬めの仕上がりと解像感の高いところを見てもらいたくて2本のレンズを選びました。
2本とも軸上の色収差をゼロに近づけるアポクロマート設計を採用したレンズです。アポクロマートは多くのメーカーが採用していますが、フォクトレンダーは中心だけでなく周辺も色の収差を極力抑えています。色によるにじみがないことでより高い解像感を実現しています。
65mmはハーフマクロ撮影が可能なレンズですが、若干長めの標準レンズとしても扱えます。今回の撮影ではモデルのフルショットからミディアムショットまでをカバーするのに適した”マクロが撮れる標準レンズ”として皆様に知ってもらいたくセレクトしました。
110mmは等倍まで寄れるマクロレンズなので、とかくマクロ領域だけが注目されてしまいがちなレンズですが他の距離での実力を皆様に見ていただきたく、今回の撮影ではモデルのミディアムショットからバストアップ、クローズアップ撮影までしていただきました。
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光の3原色RGBの軸上色収差を限りなくゼロに近づけるアポクロマート設計を採用。
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デジタル撮像素子に最適化された光学設計。電子接点を搭載したフルサイズソニーEマウントレンズ。
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2本ともですがレンズ構成図を見てもらいたいです。色の収差を抑えるために異常部分分散ガラスを大量に使っています。異常?何それと思いますよね。表記的には異常となるので違和感があると思いますが、要は新しいガラスを大量に使っています。110mmで8枚(全部で12枚)、65mmで6枚(全部で10枚)。レンズの半分以上が異常部分分散ガラスという感じになっています。素材的には高価なガラスになるのですが、アポランターシリーズのコンセプトの性能に妥協しないもの作るということで、異常部分分散ガラスをこれでもか!!!と言うぐらい使っています」とレンズを用意した理由を教えてくれました。
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レンズ構成図を見ると高価な異常部分分散ガラスをたくさん使用しているのがわかる。
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ライティングはもちろんのことレンズ性能が作品のクオリティを引き上げている。
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Suzuriya氏にレンズを使用した感想を聞くと「久々にポートレート撮影でMFレンズを使い、最初かなり緊張しましたが、α7RⅢのピント拡大機能に加えVoigtlanderレンズの、スッと心地良くスムースなピントリングの動きにより、ふと気付けば使い勝手のストレスは全く感じなくなっていました。操作性もさることながら驚くべきはその画質! 撮影後にパソコンで等倍表示した時の驚き!余裕で想像を超えていました。この解像感は素晴らしいですね。モデルの久美さんの瞳、まつ毛、肌の質感など、中判カメラを凌駕すると言っても過言ではないと思います。人物撮影に於いては特にビューティー系の撮影など繊細な質感やシズル感が要求されるシーンに威力を発揮すること間違いなしですね。こんな凄い描写力を目の当たりにしてしまうと、このレンズでサクサクMF撮影できるようにちょっと鍛え直すかな……と、そんな気持ちにさせてくれるレンズでした」
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【使用レンズ】
MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical E-mount
MACRO APO-LANTHAR 110mm F2.5 E-mount
作品クレジット:
model:久美
(Cruva management・HelaHela http://cruvahelahela.com )
hair & makeup:yoko kawaguchi( http://yokoguchi.tumblr.com )
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第1回 メイキング編
https://pasha.style/article/409第2回 ライティング編
https://pasha.style/article/455
【Text SATO TAKESHI】
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