特集記事 REPORT

  • 記事検索

  • 「メーターの良さは感覚をしっかりと数値化できることです」と語るセコニック吉澤さん。

  • 【不定期連載】今さら聞けないカメラあれコレ
    第4回  ホワイトバランスって何です?

  • 正しい色を把握して、光をコントロールしましょう。

    • 日陰だったので晴天日陰モード7999Kで撮影。

    • 5200Kにすると印象はガラリと変わります。

    • 色温度は高くなると青くなって、低くなると赤く変化します。

  • 今さら聞けないカメラあれコレの4回目はホワイトバランスを勉強していきます。

    前回の露出に引き続き、セコニックの吉澤隆史さんにお話を伺いました。

    ホワイトバランスはカメラの説明書を読むと「光源に合わせて、白いものを白く撮影する機能です。オートでほとんどの光源に対応できますが、撮影した画像が思い通りの色にならない時は天候や光源に合わせてホワイトバランスを変更してください」と書いてある機能です。
    写真の色味が変わる機能なので、ホワイトバランスをオート任せにしておくのは勿体ない。しっかりとコントロールして自分好みの色味に仕上げたい。
     
     
    ニコンZ7の場合プリセットでは、オート、
    晴天(約5200K)、曇天(約6000K)、晴天日陰
    (約8000K)、電球(約3000K)、蛍光灯
    (7種類 約2700K、約3000K、約3700K、
    約4200K、約5000K、約6500K、約7200K)、
    ストロボ(約5400K)、色温度設定
    (約2500~10000K)が設定されています。
    ニコン以外も各社同じようなプリセットです。

     
     
    カメラの取扱説明書にはケルビン数(K)のみが表記されているのですが、実際は各メーカーそれぞれで光源にあわせ細かなセッティングがされています。蛍光灯なら色温度だけでなくグリーン被りを補正するための色偏差補正が入っています。オートホワイトバランスや光源の選択モードだけでなく、しっかりと色味をコントロールしたいと思ったら、ホワイトバランスの色温度設定モードを使うのもおススメです。
     
    設定をする時に理解しておかなければならないのが色温度です。ケルビン(K)という単位で表記され、数値が低くなると写真の色が赤っぽくなり、高いほど青くなる特性を持っています。
    代表的な光源の色温度は図①を参照。

     
    太陽光やタングステン光、ストロボ光などの光ではカメラのホワイトバランスを光源の色温度に設定すれば、白いものは白く表現できます。

    白が白くなる実際の色温度を把握し、そこから何ケルビン上げるとどのような色になるのかを管理できれば、光源の色温度が変わっても安定した絵作りができるようになります。

    その色温度を知るためにはしっかりと色温度が測れるカラーメーターが必要となります。

     
     

  • 同じ色温度でもこんなに見た目が違います。

  • 同じ昼白色のLEDで違うのは価格と演色性。

  • 今回の取材で色温度を計る為に使用したメーターはセコニックのスペクトロマスターC-800です。自然光やLED、蛍光灯、ストロボなど光源を選ばずに測定できるのが特長です。特に注目してほしいのは光の良し悪しの指針となる4種類の演色評価指数を搭載しているところです。

    ホワイトバランスとは少し違う話ですが、色の良い写真を撮りたいなら演色性にも注目しておくと良いでしょう。

    カラーメーターで光を測定し色温度を合わせ、グリーン、マゼンタ被りを補正して撮影すれば、どんな光源でも綺麗な色再現ができるかというと、実は違います。ホワイトバランスをそろえても光の質である演色性が低いと色の再現性が低くなるので写真に影響が出ます。

    こんな経験したことないでしょうか? お店で見たときに美味しそうに見えたので、お弁当を買って家に持って帰ったら店で見た時のお弁当のイメージと違う。なぜ同じ弁当なのに見えた方が変わるのか? 色温度の違いもありますが、それが演色性の違いも影響しています。

    取材時に演色性比較ボックスという装置がセコニックにありました。色温度が同じLED電球が2つセットされています。価格の差はあるようです。両方とも昼白色のLEDですが、遠めでもカラーチェッカーの色が違うのがわかります。もっと顕著に違いを感じ取る事ができたのは光源BOXに手を入れた時です。左手の方が肌の色が悪くて不健康そう、右手は赤みがあって健康そうに見えますね。
    この違いを数値化して確認できるのがカラーメーターの良さです。

    • 色温度が同じでも色の演色性(質)が違うと見え方が変わります。

    • 蛍光灯を測定すると演色性はあまりよくないのがわかる。

    • 太陽光は全ての色が100%に近くてキレイです。

  • カラーメーターを使えば色温度と演色性を数値化できる。

  • 演色性比較ボックス
    左のLED
    平均演色指数 Ra74.0
    色温度 4890K

    右のLED
    平均演色指数 Ra93.8
    色温度 4950K


    今回はもっともスタンダードな演色評価指数のCRIを解説します。CRIは15色の演色評価用色パッチの色再現性を評価するもので100が最高数値です。太陽光が理想の光源となっています。
    よくLEDライトのカタログなどに表記されている演色性〇〇と表記されている数値はCRIで測定された平均演色評価数(Ra)のこと。これはパッチのNo.1~8までの平均です。その中に彩度の高い赤(No.9)などは平均値に含まれていないので注意が必要です。赤は人肌を再現するために大切な色成分です。ポートレートなどの被写体には赤みを出すために重要な数値ですのでRaと共にR9が出ているかチェックしましょう。