-
【雑誌連動企画】X(cross)shooting
池谷友秀×COSINA〜レンズレビュー -
-
-
PASHA STYLE BOOKとwebの連動企画
X(cross)shooting。
池谷友秀 × COSINA編、
第2回は今回の撮影に使用した
SONY Eマウント用レンズ
Voigtländer NOKTON 21mm F1.4 Aspherical
Voigtländer NOKTON 50mm F1.2 Aspherical
の感想を池谷氏に伺った。池谷氏の「WAVE」シリーズは
波に揉まれるモデルの一瞬を切り取る
ポートレイト作品だが、
常に動き続ける被写体を単焦点の
マニュアルフォーカスレンズでいかに捉えたのか、
そしてどういう印象を抱いたのか。
-
-
左/21mm、右/50mm。ボディとのサイズ感がいい。
-
-
F1.4の大口径超広角レンズ
Voigtländer
NOKTON 21mm F1.4 Aspherical
僕の作品「WAVE」シリーズは、
波打ち際で撮影する作品だから
常にモデルも自分も波に煽られてしまって
止まろうにも止まれないという特殊な撮影。
その偶然の一瞬を切り取ることが
目的でもあるんだけどね。
だからいつもはオートフォーカスの
ズームレンズを使います。
この作品で単焦点マニュアルレンズを使うのは
僕にとってもすごいチャレンジでした。
NOKTON 21mmは超広角なのに
F1.4とすごく明るいレンズだから、
開放でもがんばって撮ってみたけど
被写界深度が浅いので、カメラ、モデルの両方が
止まっていられない今回の撮影では
うまく活かせなかったのが残念。
また別の機会があればトライしてみたいです。
スタイリングは総金属の美しい仕上げで
高級感があるよね。その分重いのだけど、
コンパクトなSONY α7シリーズにつけると
とてもしっくりくるバランスだなと。
撮影のしやすさを感じました。 -
F14、1/200での撮影。流れる水の迫力がすごい。
-
F1.2(開放)での撮影。薄っすらと曇っていた天候もあって、独特のボケと空気感だ。
-
撮影のメインはF8〜F14あたりを使っていて
押し寄せてくる波の周辺まで
しっかりとシャープに解像してくれます。
飛び散る飛沫も美しく描写されて
素晴らしいと思いました。(池谷)
開放から使えるF1.2レンズ
Voigtländer
NOKTON 50mm F1.2 Aspherical
なんといっても開放F1.2から安心して使える
大口径好きにはたまらないレンズだね。
明るいレンズによくある
開放にするとレンズのキャラクターが
変わってしまうようなこともない。
それを楽しむのも勿論ありだと思うけどね。
ピント面はシャープに。そこから
F1.2のボケがブワッと溶けていく様は
データをみるとゾクゾクする美しさ。
21mmもだけどSONY Eマウント用に作られた
レンズだからα7シリーズの機能、
手ブレ補正やフォーカスリングでのファインダーの
拡大縮小にも対応しているのがうれしいね。
(池谷)
-
Voigtländer NOKTON 21mm F1.4 Aspherical
https://www.cosina.co.jp/voigtlander/e-mount/nokton-21mm-f1-4-aspherical/
Voigtländer NOKTON 50mm F1.2 Aspherical
https://www.cosina.co.jp/voigtlander/e-mount/nokton-50mm-f1-2-aspherical/
【池谷友秀 × COSINA】X shooting
その他の記事はこちら
① https://pasha.style/article/682
③ https://pasha.style/article/822
今回の作品は、雑誌PASHA STYLE Vol.4にて掲載中!
ぜひそちらと併せてお楽しみください。
全国の書店、Amazonで販売中です。Amazon.jp
https://amzn.to/2Woh3Ry
【TEXT KAWANO KIMIHIRO】