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  • 左からBatis 2/40CF Batis2/25 Loxia2/35 Loxia2.4/25

  • ZEISSレンズレビューvol.1 Batis&Loxia
    水撮影でみるBatisとLoxia

  • 装着時の大きさ Loxia2/35

    • 例1 Batis 2/25 ss1/250 f5.6 iso400 α7RII

    • 例2 Batis 150%表示

    • 例3 Loxia 2.4/25 ss1/250 f5.6 iso400 α7RII

  • 今回はZEISSから発売されている、Emount用レンズのBatisとLoxiaのレンズ4本を紹介していく。こちらの「ZEISSレンズレビューvol.1」ではまず、水撮影に使いやすい焦点距離の2本であるBatis 2/25とLoxia 2.4/25を水撮影の作例を交えながら比較していく。「ZEISSレンズレビューvol.2」https://pasha.style/article/777
    では残りのBatis 2/40CF、 Loxia2/35をレビューしていく。

    まずBatis、Loxiaが共通で持っている特徴を挙げていく。やはりフルサイズミラーレス機のために設計されたレンズだけあって、一番に外せないのはその携帯性の良さである。レンズフードをつけた状態でもとてもコンパクトであり、特にBatisシリーズは軽さが群を抜いている。Batis2/25 に至っては335gしかない。これは500mlのペットボトルよりもかなり軽いといえばわかりやすいだろうか。さらにマウント部分に特殊シーリング加工がしてあり、埃や水滴をガードし、長年の使用にも耐える設計となっている。実際に今回の水撮影でも多少の水がかかったが、全く問題はなかった。そんな小型軽量なレンズがどの様な実力を見せてくれるのか見ていこう。比較のために、ここに挙げている作例は、明るさ調整のみのほぼ撮って出し状態で用意した。

    ◆Batis2/25
    Batisはオートフォーカス、防塵防滴、有機ELディスプレイの遊び心を搭載したシリーズ。
    まずはBatis2/25の作例、例1を見てみよう。全体的にとても綺麗に解像していて、非常にクリアな印象を受ける。水撮影では色のついた水の表現や、濡れた衣装の表現に迷うことがあるが、このレンズはスッと透き通る様なクリアな水表現と、見たままの赤の色味が出ていて非常にやりやすい。例2では150%表示をしてみた。水の羽の部分にフォーカスしてみたが、シャープにかなり細かく描写している印象だ。4240万画素の高画素機でも、十分な描写を得られるレンズだと感じた。また、画角が水撮影にぴったりで、水の羽の部分はしっかりと画面内に収めることができる。撮影時のオートフォーカスは十分な精度と速度で撮影テンポ良く撮れた。マニュアルリングの使用もスムーズで悪くない印象だった。またレンズ自体の凹凸のない滑らかな形状から、水滴がついても拭き取りやすい。細かいことだが、実際に使う際はこの小さな差が当日の撮影テンポに関わってくる。後日改めてα7IIIのオートフォーカスでも使ったが、本当にフォーカスが速く、また駆動音もとても静かで、動画にもぴったりだと感じた。本当に便利でお手軽、ハイレベルになんでも揃った優等生レンズなので、どんな方にもお勧めできる。

  • 例4 Loxia 150%表示

  • 例5 Loxia 2.4/25 ss1/250 f2.4 iso50 α7RII

  • ◆Loxia2.4/25
    Loxiaはマニュアルフォーカス、高品位な金属製鏡筒、絞りを無段階にすることのできるデクリック機能を揃えたシリーズ。
    さて、こちらも例3を見てみよう。同じ画角ということもあり、全体の描写感はかなり似ている。クリアでシャキッと解像してくれ、色も嫌味のない印象だ。どちらも優れた描写であるため、個人的にはほぼ差がない様に思えた。ただ1点わずかな違いだが、マニュアルレンズの分、Loxia2.4/25は解像感が強い印象を受ける。例4をみてもシャープさがやや強い印象だ。この辺りは軽さとオートフォーカスを取るのか、解像感を取るのか、どちらを優先するかだろう。「同じ画角、同じメーカーのレンズ」で選択肢があるのは、こだわりのあるフォトグラファーにとってはとても嬉しいことだ。マニュアルフォーカスリングの使いやすさは素晴らしく、かなりの暗所でf5.6で使ってもピントの山がすぐわかったのは驚きだ。水撮影はマニュアルフォーカスを多用するので、水撮影だけに関していえば、こちらの方が向いていると言える。水の一滴一滴もビシッと描写したい時に向いている。1枚1枚写真を撮る楽しみを重視する方や、多少手間がかかっても、解像感のある描写を得たい方にお勧めだ。
     
    Loxia2.4/25の開放

    さて、例5ではLoxia2.4/25の開放での撮影を試してみた。開放によるボケ具合がわかる様に、水は手前から奥までばら撒くようにした。唯一気になる点を言ってしまうと、開放値にはよくある事だが、一部レモン型のボケが発生している点だ。逆に言えばこれくらいしかこの撮影で気になる点は見つからなかった。全体の解像感が殆ど落ちないところも素晴らしい。さて、これを100%表示した例6を見ていただきたい。これは特に素晴らしい描写ではないだろうか。私は開放でのこの解像感、そして肌についた水滴のクリアな描写に思わず声が出た。「確かにそこにある」という存在感が引き出せるレンズなのではないかと感じた。

    今回の撮影は例7のような環境で行なった。2つとも25mmという画角のためにかなり近寄って撮影ができ、リモコンシャッターを使わず、水を投げながらシャッターを切ることも容易だった。

    • 例6 ZEISSらしい解放からシャープでクリアな解像 100%表示

    • 例7 撮影風景

  • ◆まとめ
    まず2つのレンズともに解像感や、使い易さでは最高レベルだと感じた。
    軽く、静かな高速オートフォーカスを備えるBatis2/25の使い易さは素晴らしかった。本当に高いレベルで全てが揃っていて、誰にでもお勧めできる。
    Loxia2.4/25はマニュアルレンズだけあって、コンパクトかつ解像性能に重きを置いている印象だ。オートフォーカスが不要な場面で、隅々までシャープに撮りたい場合はこちらだろう。ピントがバッチリ来た時は本当に楽しい。
     
     
    Batis2/25
    Distagon 8群10枚
    絞り範囲 f2~f22
    最短撮影距離 0.2m
    絞り羽根枚数 9枚
    フィルター径 67mm
    全長(キャップ込み) 92mm
    重量 335g

    Loxia2.4/25
    Distagon 8群10枚
    絞り範囲 f2.4~f22
    最短撮影距離 0.25m
    絞り羽根枚数 10枚
    フィルター径 52mm
    全長(キャップ込み) 88mm
    重量 393g