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【雑誌連動企画】X(cross)shooting
Kay×TAMRON〜レンズレビュー 35-150mm F/2.8-4 Di VC OSD (Model A043) -
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PASHA STYLE BOOKとwebの連動企画
X(cross)shooting。
お耽美写真家Kay × TAMRON編、
第2回は企画の主役
35-150mm F/2.8-4 Di VC OSD (Model A043)
のレビューをお届けする。
2019年5月に「ポートレートズーム」という
新たなコンセプトのもと市場に投入された
野心的なレンズ。35mm〜150mmという
ポートレイトに最適なズーム域をもち
1本で引きから寄りまでをカバーしてしまう
このレンズの性能をプロフォトグラファーは
どのように解析するのか。
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“ポートレートズーム”の名に違わぬ
単焦点にも引けを取らない驚きのレンズだ
(Kay)
35mm〜150mm全域で最短撮影距離
(センサー面からの最短合焦距離)45cmを
実現していることは驚異的です。
引きのない室内でも威力を発揮します。
望遠側150mmで45cmまで寄れるという
他のレンズではちょっと味わえない
ポートレイトを実現できるでしょう。
今回の撮影では“ポートレートズーム”の
実力を探るため絞り開放メインでの撮影でしたが
合焦している部分の解像感は申し分なく
前ボケも後ボケもとても美しいものです。
像が流れるような感じは一切ありませんし
自然なボケとして解像されます。
純正レンズ、単焦点レンズに引けを取らない
自然なボケを活かした絵作りが期待できます。
赤と青の発色が非常に綺麗で、
飽和するギリギリの発色を狙った撮影が可能です。
それからなんといっても大口径レンズの中では
とにかく群を抜いて軽いこと。
最近のポートレイトはフリーハンドスタイルでの
撮影が主流であることを考えると、
このメリットはレンズ選択の条件の
上位にランクされると思います。
描写性に問題があるならいざ知らず、
純正レンズと比較しても
画像の解像感は引けをとりません。
ならば、迷うことないといえます。
荷物をなるべく減らしたいスナップ撮影などでは
強い味方ですし、女性フォトグラファーにも
おすすめできる一本です。
いい所だらけのレンズの少し気になったこと
(Kay)
このレンズはF2.8〜F4の絞り可変レンズですが
マニュアル露出で撮影する場合、絞りを確認せずに
ズーミングしてしまうことがよくあります。
場合によっては気づかないうちに
絞りが変わってしまうことが想定されるので
個人的には絞りF4通しのレンズにしても
よかったのではないか? という印象があります。
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150mm/F4(開放)
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35mm/F2.8(開放)
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オートフォーカスについては、
速度に不満を感じる場合もあるかもしれません。
電子制御のはずですが、ややボディ側に
無理をさせている感じがします。
慣れれば基本的には気にらないレベルですが。
屋外にポートレイト撮影に行く場合
物理的に荷物が大きくなりがちだ。
しかもロケーションによっては
足を使って寄り引きのアングルを探ることが
困難なケースも多々ある。
そんな時にこのレンズは最良の1本として
カメラバッグに入れるファーストチョイスに
なり得るズームレンズと言えるだろう。
レンズ交換で撮影のリズムが崩れることもなく
モデルとのコミュニケーションも取りやすい。
ポートレイトフォトグラファーには
是非一度使ってみてほしいものだ。
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35-150mm F/2.8-4 Di VC OSD (Model A043)
https://www.tamron.jp/product/lenses/a043.html
【Kay × TAMRON】X shooting
その他の記事はこちら
① https://pasha.style/article/681
③ https://pasha.style/article/809
多屋来夢
1997年7月26日 東京都出身
ファッション誌「non-no」専属モデルとして活躍すると共に、CMやMVに多数出演。また、国内外のファッションショーにも多数出演し話題となり、日本だけでなくアジア圏でも人気急上昇している。
今回の作品は、雑誌PASHA STYLE Vol.4にて掲載中!
ぜひそちらと併せてお楽しみください。
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【TEXT KAWANO KIMIHIRO】