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【雑誌連動企画】X(cross)shooting
Kay×TAMRON〜焦点距離別作例 -
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焦点距離35mm、F2.8(開放)の作例。
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PASHA STYLE BOOKとwebの連動企画
X(cross)shooting。
お耽美写真家Kay × TAMRON編、
第3回は“ポートレートズーム”
35-150mm F/2.8-4 Di VC OSD (Model A043)
のワイド端とテレ端、そしてこのレンズの
メイン焦点距離として開発に注力され、
ポートレートを撮影する上でも
常用されることの多い85mmの作例を
お見せしながらのレビューをお届けする。
まずはこのレンズの開発コンセプトなどを
株式会社タムロンの映像事業本部
マーケティング企画部の城山敦巳氏に伺った。
アマチュアの方の多くが楽しまれている「ポートレイト」。モデル撮影〜家族写真までポートレートにもいろいろある中、ズームレンズは様々なシチュエーションに対応できるレンズとして大変需要があります。ただ、市場を見渡してみるとポートレートで使いやすいレンズといえば「24-70mm」「70-200mm」前後というズーム域が多く、24-70では、もう少しアップで表情を切り取りたいときに長さが足りず、70-200では、背景まで入れ込みたいときや、部屋の中など狭い場所では使いにくいなど少し不便に感じることがあります。そこで「ポートレートズーム」という新コンセプトのもと開発されたのが「35-150mm F/2.8-4 Di VC OSD (Model A043)」になります。特徴としては
1)ポートレート撮影では定番の焦点距離85mmで最も高い光学性能を得られるよう、85mmを中心に、スナップで使いやすい35mmからクローズアップ撮影で使いやすい150mmまでをカバー。
2)「ポートレートズーム」の名に違わぬ、美しいボケ味と優れた解像性能を両立。さらに全域で最短撮影距離0.45mとズームレンズの中では、群を抜いて「寄れる」レンズとなっている。
3)弊社「17-35mm F/2.8-4 Di OSD」と合わせることで、F4より明るい17mmから150mmまでをカバーできる新しいズーム域が実現する。↙
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↙「35-150mm」という焦点距離のレンズは前例がなく、市場に参考となるレンズがないなか、開発コンセプトと熱意で製品化しました。このレンズでぜひみなさんにポートレートを楽しんでいただきたいですね。(城山敦巳)
実際に撮影したプロフォトグラファーの
Kayさんの実写後の意見も伺った。
プロの厳しい目から見た
35-150mm F/2.8-4 Di VC OSD (Model A043)
の実力はどう映ったのか。
35mm(開放F2.8)
少し広角よりの標準的焦点距離で、とても使いやすい35mm。昔から写真家の好みにより、35mm、40mm、50mmは標準焦点距離として多用されるレンズですね。このレンズのズーム領域としては最広角域ですが、とてもメリハリのある被写界深度で、シャープさを強調できます。ズームレンズの端の画角は画質が低下してしまうレンズもある中、開放から安心して使うことができ画面周辺までしっかり解像するところは素晴らしいと感じました。
85mm(開放F3.5)
バストアップポートレートにおいて一番多用される焦点距離でしょう。このレンズのスイートスポットで、前ボケも後ボケも非常に自然なボケ足を持ち、かつ、収差の少ない美しい解像感を実感できます。開放から合焦したピント面は繊細でシャープ。そこから溶けるようにボケてゆく様は思わず唸ってしまうほどです。レンズ内手ブレ補正のおかげで望遠域の撮影も安心感があります。 -
焦点距離85mm、F3.5(開放)の作例。
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焦点距離150mm、F4(開放)の作例。
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150mm(開放F4)
中望遠とは言いがたい望遠系レンズで撮るポートレートの魅力は、背景を圧縮し、ボケを引き立たせることにより余計な情報を溶け込ませる事につきます。なおかつ、この帯域の焦点距離では稀有な「最短撮影距離45cm」は今まで撮れなかったものを撮る事が出来るようになります。望遠レンズを使って画面一杯に被写体の魅力を詰め込むことの出来る、まさに未知の領域と言っても過言ではありません。
お耽美写真家Kay
PASHA STYLE BOOKとWEBで
追いかけてきた
35-150mm F/2.8-4 Di VC OSD (Model A043)
の魅力は伝わっただろうか。
被写体とコミュニケーションを取ることも
とても重要なファクターとなる
ポートレート撮影において、
レンズ交換がリズムを悪くさせたり
煩わしく感じたりすることがある。
また、ストリートや屋外での撮影では
機材を極力減らしたいものだ。
そんなニーズにも、たった1本で
瞬時に最適な画角を選択できるこのレンズは
頼れる存在であることは間違いない。
【Kay × TAMRON】X shooting
その他の記事はこちら
① https://pasha.style/article/681
② https://pasha.style/article/759
多屋来夢
1997年7月26日 東京都出身
ファッション誌「non-no」専属モデルとして活躍すると共に、CMやMVに多数出演。また、国内外のファッションショーにも多数出演し話題となり、日本だけでなくアジア圏でも人気急上昇している。
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今回の作品は、雑誌PASHA STYLE Vol.4にて掲載中!
ぜひそちらと併せてお楽しみください。
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【TEXT KAWANO KIMIHIRO】