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  • 【雑誌連動企画】X(cross)shooting…露出計選び
    SEKONIC×PASHA STYLE 露出計でストロボをコントロール



今回は実際に露出計を使ってストロボのコントロールを体験していきます。

前回に引き続きユーザー代表として、とよしーさんにご協力してもらいました。

モデルは以前セコニックの特集記事に登場してもらったとんすけさんです。


X(cross)Shooting第1回をご覧になられていない方はコチラ

とんすけさんが登場した特集記事はこちら

『カメラ女子とんすけが行く!!』第1回第2回第3回




露出計の使い方をセコニック杉山さん(写真左)からレクチャーを受けるとよしーさん(写真右)。


まずは露出計のセッティング


セコニック杉山(以下・杉)「前回はとよしーさんに最適な露出計を見つけるために露出計の特徴をご説明しましたが、今回は実際に体験して頂きたいと思います」


とよしー(以下・と)「今回もご指導よろしくお願いします」


「とよしーさんはGodox社のフラッシュ製品をお持ちでしたね」


「クリップオンストロボ(TT685S)とコマンダー(Xpro-s)を持っています」


第1回でもご紹介したように露出計L-858DにRT-GXを装着することでワイヤレスでGodox社のフラッシュをコントロールすることができます。そこで今回はRT-GXを装着したL-858Dをご使用いただき、露出計でフラッシュの露出測定から光量調整までを体験していただきます」



「実際の撮影ではモデルさんと1対1で撮影することがほとんどなので、露出計から光量調整ができる便利な機能を体験してみたいと思っていました」


「それではRT-GXモジュールの取り付け方法からご説明いたします。まずは本体の電源を落とした状態で裏ブタを開けます。電池BOXの下部にモジュールを入れるスペースがあるので、ここにモジュールを装着します。起動時にGodox社のロゴが表示されれば完了です」


「すごい。簡単ですね」


RT-GXモジュールの取り付け方法

※撮影にはモジュールの試作品を使用しています


 



①裏ブタを開ける。
②モジュールを入れる。
   





③ふたを閉める。

④電源を入れた時にGodoxのロゴが表示されればOK。※既にL-858Dを購入済みでトランスミッターを後から購入した場合はL-858D本体のファームウェアのアップデートが必要になります。


「それでは通信をするために必要な設定をしていきます。基本的にはGodox社のコマンダーを使う時と同じ手順になります。ワイヤレスID、電波チャンネル、グループがありますので、露出計とフラッシュ側で同じ設定にします。とよしーさんのフラッシュの設定を教えていただけますか?」


「ワイヤレスIDはOFF、電波チャンネルは11、クリップオンストロボはグループAに設定しています」

 



 


ストロボと同じチャンネルに設定する。

グループはアルファベット6つ、数字9つ合計で15グループの設定が可能。


 
「ワイヤレスID、電波チャンネル、グループの変更は測定画面の一番下の右にあるスパナのアイコン(ツールボックス)の2ページ目から設定の変更ができます。とよしーさんはワイヤレスIDは設定されていないのでOFFに、電波チャンネルを11、グループをAに合わせて終了です」


「これで設定完了ですか? 何か注意点ありますか?」


「露出計側の設定はこれで終わりですが、Godox社のコマンダーをSHOOTモードからAPPに変更する必要があります。コマンダーごとに設定方法は異なりますが、X-proの場合、MENUからSHOOT項目の中で変更が可能です。こうすることで、カメラ側からのトリガー時にコマンダーの設定値を上書きされずに発光信号だけが発信されるようになります。またフラッシュのワイヤレスモードがONになっているかもお忘れなく」

    
  

 

 

 

実際に使ってみよう!!

 




「ちょっと質問です。将来的にはGodoxのモノブロックタイプのストロボも欲しいと考えているのですが使えるのでしょうか?」



「RT-GXを装着したL-858DはGodox社の電波システムの設定を網羅しているので、基本的に操作可能です。今回はPASHA STYLE編集部にお願いしてAD300Proを用意しているので、今回はモノブロックタイプを使っていきましょう」


「AD300Proは欲しいと思っていたモノブロックタイプのストロボなので、使えるのは嬉しいですね」


「それでは実際に使っていきましょう。まずは測定モードをフラッシュ光電波トリガーモードを選択します。電波トリガーモードは4種類あるので測定したいモードに合わせましょう」


「4種類のモードはそれぞれどう違うのでしょうか?」


「右の写真が測定モード選択画面で、①が通常のフラッシュ撮影をする場合の測定モードになります。②がマルチ発光を行う際に使用する測定モードになり、③はハイスピードシンクロの測定、④はフラッシュ光の解析ができる測定モードになります。なお、ハイスピードシンクロの光をワイヤレスでコントロールできるのはGodoxモジュール(RT-GX)の特徴のひとつでもあります」


「普段はコマンダーで光量を調整してストロボをコントロールしているのですが、露出計でコントロールする時の違いは何かありますか?」

 

 

「露出測定と光量調整のどちらも手元の露出計で完結しますし、フラッシュの出力値ではなく、実際の絞り値で直感的に光量調整ができるので、撮影のセッティングもスピーディに行えると思います。ほかにもコマンダーではモデリングランプのオンオフしかできませんが、L-858Dではモデリングランプのオンオフのみならず10%刻みで調光もできます。それでは実際に撮影してみましょう」


 


 


作例① シャッター速度1/2500 絞りF1.8 ISO100


【撮影を終えて、とよしーさんの感想】
「撮影日は曇天で明暗差が少なかったので、撮影自体はやりやすい環境でした。日中シンクロでシャドー部を起こしてドラマチックな画に仕上げようと考えていたのですが、フラットな光だったのでストロボを入れてもイマイチでした。思い切って見た目とはガラリと違う1.5段ぐらいアンダーの露出に設定して、人物にはストロボ光をスポットライトのように当てて仕上げたのが作例①です。


自分が使っているカメラ(Sony α7RIII)はストロボ同調速度が1/250。ボケ感を活かした仕上がりにしたかったのでハイスピードシンクロをつかって1/2500のシャッター速度で撮影しました。NDフィルターで露出を落として開放でストロボを使うのも1つの方法かと思うのですが、フィルターの取り付け作業など地味に面倒で、時間も取られるので撮影のリズム的にもハイスピードシンクロが使えるのは嬉しいですね。



 


 


フラッシュとの距離が離れていても、露出計で光量調整ができると1人でライティングする時もスムーズ。
Godoxモジュールはハイスピードシンクロが使えるのでNDフィルターがなくても大丈夫。
撮影がスムーズにできるとモデルさんとのコミュニケーションも完璧。


もうひとつの作例②は自然光をメインに暗く落ちるシャドー部(モデルから見て左)をソフトボックスで露出をあげて、背景を明るくなるようにセッティングしました。絞りは作例①と同様に開放にすることで、自然にとんすけさんに目線が誘導されるようになっています。こちらもハイスピードシンクロを使って撮影しました。



作例② シャッター速度1/1000 絞りF1.8 ISO100


実際に露出計で光量調整をしてみて思ったことは、モデルさんと1対1で撮影することが多いので露出計で光量の調整が完結するのは楽だと思いました。作例①のように離れたところにストロボがおいてあるとストロボまでいって光量を変えて露出を測って光量を変えてなどやるのは作業が多くなって面倒。写真のように分断するものがあるとさらに面倒(笑)。Godox用のモジュールはハイスピードシンクロの光量調整に対応していると思うとスピードマスターL-858Dにゴドックス専用のトランスミッターRT-GXは欲しいなぁと思いました」
 
    
 
 
次回は「カラーメーターを使って色温度もマニュアルでコントロールしよう」です



text:sato takeshi